はじめに

とある有名ラーメン店の見事な接客に、驚かされたのと同時に人間関係についてのヒントをもらったので紹介します。
「作り直しましょうか?」
あなたがラーメン屋さんの店員だとします。ラーメンを出したときお客さんはトイレに行っていて、戻ってきてから「戻ってくるまでの間に伸びてしまった。作り直してほしい」と要求されたらどう感じるでしょうか?
「クレーマーっぽいな」「モンスターだな」と感じはしないでしょうか。たとえあなたの給料に影響するわけでもなく、あなたが調理するわけでなかったとしても、非常に不条理な思いをするはずです。店がその要求を受け入れたら、不条理な要求に屈したという屈辱さえ感じるかもしれません。
驚くべき接客とは、まさにその状況。連れ合いがトイレへ行っている間にラーメンが出てきたときのことです。店員さんから「戻ってこられるまでに伸びてしまいますね。作り直しますのでお申し付けください」という一言がありました。
実はそのお店、トイレに立っていたどころか、ラーメンが出てきたとき電話中だっただけでも作り直しましょうかという申し出をしてくれます。
教訓1:要求されるより前に譲歩するとお互いに幸せになれる
何も要求されないうちから「作り直しましょうか?」と申し出れば、作り直してほしいと要求する人はクレーマーでもモンスターでもありません。「じゃあ、お言葉に甘えて」というだけの普通のお客さんです(少数派ではあるかもしれません)。
当のお客さんも周囲のお客さんも気分がいいし、スタッフにも不条理や屈辱で精神的負担をかけずにすみます。
これと同じことが個人レベルでも言えます。例えばスーパーのレジに左右からほぼ同時に並んでしまったとき。え、先に並んだのはどちら?
こういうとき、「アタシが先に並んだのに勝手に割り込まないでよ!」と怒鳴られるより前に、「どうぞ、お先に並んでください」と言ってみましょう。あなたは怒鳴られて譲った負け犬ではなく気の利く人になり、怒鳴るはずだった相手の人も「まあ、すみません」と礼儀正しい人でいられるでしょう。
要求されて譲るのはただの弱腰でも、要求される前に譲るのは心配りであり、蔑まれるどころか周囲からの評価を上げる行為になるのです。
教訓2:無茶と思っていることを当然と思い直すと腹は立たない
ラーメン店に限らず飲食店で「作り直せ」は最高に無茶な要求にあたるはずです。そこで声高に「作り直せ」と要求するお客さんがいれば、その人が非常識と思えます。
しかしそれは、「作り直せなどと要求するのは無茶」という価値観を共有していなかっただけの話で、本当は誰が非常識というものではありません。
無茶と思い込まなければ、別に無茶な話ではないのです。数百円のラーメンでも材料費はほんのわずかで、ほとんど満足に対してお金を払っているようなものなのですから。
無茶と思っているから要求に腹も立つわけで、そう思っていなければ当然の注文、「はいお待ち」でできてしまうことですね。
あなたは「最近の若いやつらは話が通じない」とか「上のやつらに何言っても駄目だ」などと愚痴ってはいませんか?
価値観を固定化してしまうと、価値観の異なる人の言動で怒る必要なないことにまで怒りを感じてしまい、不要なストレスを貯め込む結果になります。ぜひ、心を広く持ってストレスフリーな人間関係を築いてください。
(Photo by http://www.flickr.com/photos/ardonik/3274122364/)
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