はじめに

美術というものは単にその作品自体を見ればよいというものではありません。
多くの場合それは歴史と大きく関わっているものです。ですから歴史をよくわかっていないと本当に美術を楽しむことはできないと思います。
また西洋美術ではキリスト教に関係したものがよく見られますが、これらもキリスト教の誕生からの流れをわかっていないと理解ができないものなのです。ですからそういったものもわかっていなければいけません。
名画に見る例
例をとってみると以前ダヴィンチコードという映画が放映されたときに話題になったりしたようですが「モナリザ」はやはりマグダラのマリアを描いているのではないかと思います。
聖書の中ではマグダラのマリアは売春婦のように書かれているようですがモナリザの着ている黒衣というものも売春婦をイメージさせるものではあります。
マグダラのマリアについてはもちろん聖書というものにもかなり装飾と誇張の要素があり本当の意味合いでの売春婦であったかはわかりませんが、とにかくそのような状態からキリストに会い自分を見つけたというところなのだと思います。
彼女の手が膨らみを帯び妊娠を想像させるというのも興味深いところです。
やはりキリストの妻というところに彼女の美のすべてがあるわけです。それを手の膨らみで暗示的に伝えるというところなどはこの製作者の天才性を表していると思います。
そういった大きな流れを秘めながらダヴィンチは憧れと理想の心根をぶつけてこの作品を描き切ったというところでしょう。彼が最も美しいという女性像を結集させた作品ということになります。
おわりに
そのように一つ一つに物語的な流れが含まれていますから、そういう事柄を抑えていくことによって優秀な美術というものはいくらでも興味が尽きないものだと思います。
ですからよくある美術品紹介のテレビ番組などでももっとそういう背景的なことを詳しく長く伝えたりするべきだと思います。
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