はじめに
仕事をしていると、どうも「足し算の思考」になることがあります。
たとえば、何かの製品だったら「ここのこの機能をつけたほうが便利なんじゃないか」ですとか「こういうニーズがあるからそれにも答えられるようにしよう」などを考えてしまったりします。
人生も同じです。「あれがあればなあ」「これがあればなあ」というので、足りないものを考えすぎて動けなかったりします。
しかし、今の時代、足し算思考ではなく、引き算思考のほうがうまくいったりします。
そこで、考え方を変える「引き算の思考」についてまとめてみました。
ジョブズの考え方
引き算を徹底している会社で有名なのはAppleです。
たとえば、iMacを発売したときに、フロッピーディスクを排除しました。当時はまだフロッピーは必要と言われていた時代ですが「ああいうものは使われなくなる」という考えからなくされていたのです。
現在のMacBookAirには、LANを挿し込む口がありません。「無線LANを使えばいい」という考えからです。
AppleのCEOのスティーヴ・ジョブスは以下のようにいっています。「○○はできるのか」「○○の機能をつける予定はないか」と聞かれた時の答えです。
「いいかい。君たちがiTunesに入れることができる1000ものクールなアイディアがあるのは分かっている。もちろん僕たちもだ。でも、僕たちには1000のアイディアはいらない。 それはみっともないよ。イノベーションは全てのことに対してイエスと言うことじゃない。それは最も重大な機能を除いて、全てにノーと言うことだよ。
引用:FPN-僕たちには1000のアイディアはいらない-スティーブ・ジョブス
機能を足すことではなくて、機能を除くことこそがイノベーションだ、といっているわけですね。
スヌーピーの考え方
日本でも有名なキャラクターであるスヌーピーもこういっています。
「YOU PLAY WITH THE CARDS YOU'RE DEALT」 (配られたカードで勝負するっきゃないのさ)
「WHATEVER THAT MEANS」(それがどういう意味であれ)
何がないか、という考えではなくて、配られたカードで戦うべきだ、ということです。あれがない、これが足りない、という考えではなくて、今あるカードで全力を尽くすという意味にも取れます。
製品の例
引き算をした例のひとつとして、「ポメラ」があります。

これはメモをするためだけの機械です。画面はモノクロ、インターネットもできませんし、メールも打てません。
機能はほとんどないのですが、ただひとつ、デジタルでメモを取るということだけが得意です。他の無駄な部分をそぎ落として、必要なものだけを残したケースです。
社内でも「こういう機能をつけてくれ」という要望があったそうですが、そういったものを入れずに、とにかく引き算をしてできたのがこのポメラです。
引き算で考えよう!
今の時代、欲しいものはたいてい手に入ってしまいます。そして、ニーズも多様化しています。そんな中でみんなのニーズを満たす、なんでもできるものは、いわば「何もできないもの」と一緒です。
ひとつのことしかできないけど、シンプルなことは、価値があったりします。
仕事をする時や、人生を考える時に「何が足りないか」を考えるのではなくて「何を引けばいいのか」を考えてみると、視点が変わるかもしれません。
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