はじめに
夫婦の関係を考える上で、参考にしたいのが、夫婦のライフサイクル(周期)です。
長い年月の間に、夫婦の状況は変化していきます。スタートから終焉までの時期を知り、それぞれの時期にあわせて、夫と妻の役割があれ、それぞれの楽しみや問題もあります。
今の時期や、役割を知り、もっと楽しい夫婦生活を送りましょう!
夫婦ライフサイクルには5つの期間があります
- 成立期
- 拡張期
- 拡散期
- 回帰期
- 交換期
成立期
男女が出会い、恋愛期間があって、結婚し、第一子出産までが成立期です。
どんな音楽、食事、服を好むのか、どんなふうに物事を考え、行動するのかを知り、二人の価値観のすり合わせをする時期です。
若い年齢層ほど「できちゃった結婚(授かった婚)」多い傾向ですが(資料参照)、離婚率も高い傾向です(資料参照)。
これは、「若さ」という理由だけでなく、「夫婦が2人きりでいる時間」つまり今回で言う「成立期」が存在しないからだと言われています。
できちゃった結婚は決して悪いことではありませんが、結婚スタート期から赤ちゃんがいるため、赤ちゃん中心の生活になりやすく、本来すべき、お互いを知って、価値観のすり合わせをするということをしないまま結婚生活が進んで行ってしまうのは事実です。
つまり、結婚と同時に赤ちゃんがいたとしても、夫婦二人ともが自分たちの「成立期」を意識し、赤ちゃん中心ばかりにならずお互いをいたわる気持ちを持てばうまくいくということでもあります。
拡張期
第一子出産から、第一子の巣立ちまでを拡張期を呼びます。
自分自身が、夫・妻となります。さらに、父・母という役割も持ちます。
また、子どもが、小学生、中学生、高校生と成長するにつれて、親の役割も変化します。幼稚園児の母親と高校生の母親は違いますよね。
このように、家族がどんどん広がっていく時期です。
拡散期
第一子が巣立ち、第二子、第三子…末子の巣立ちまでを拡散期と呼びます。
子どもが結婚して、新しい所帯を持ったりして、子どもたちが家の外に向かって拡散していく時期です。
一方、親である夫婦の家族は変化します。家族の人数が減り、子ども部屋はなくなり、夫婦のための部屋に変わります。
ただし、日本ではこの拡散期をうまく迎えられない夫婦が多いようです。
30歳を超えている息子や娘を親元に置き、身の回りの世話をしています。本来ならば、巣立ちをしなければいけない時期なのに、親が子どもを取り込んでしまうと、子どもは自立できず、家族がうまく拡散できなくなります。
回帰期
子どもたちがみんな巣立った後を、回帰期と呼びます。
文字通り、ぐるっと回って帰ってくる、つまり、夫婦がまた二人に戻るという時期です。
一般的には、定年とこの時期が重なることが多いため、問題も起こりがちです。
夫は、仕事によって得た社会的立場や身分を失い、妻は母親という大きな役割を失い、二人とも喪失感を覚えます。
「失った物もあるけれど、これからは、もう一度、夫として妻として、向きあってふたり仲良くやっていこうよ!」となるのが理想です。
しかし、拡張期、拡散期に、夫が会社人間で家庭をかえりみず妻を支えなかったとすると、「私があなたの助けを求めていたときに、何もしてくれなかった」と不満が噴出し、熟年離婚へと至るケースがあります。
交換期
成立期から始まった夫婦が解体される時期を、交換期と呼びます。
一方の死、あるいは、離婚が原因です。
夫婦は永遠ではありませんから、どういったかたちかは別に、いずれ、一人になるときがくるのです。
夫婦が解体することで、他の世界との交換がはじまります。息子夫婦の世帯に吸収されたり、息子や孫の家を行き来することになるでしょう。あるいは、一人で暮らしたり、病院暮らしにもなったりするでしょう。
あなたは今、どこにいますか?
今の自分の時期を定めたら、以下のことを考えてみましょう。
きっと、新しい発見やより良い夫婦生活のきっかけになるかもしれません。
今の自分は何をすればいいか?
過去の時期に欠けていたものは何か?
今の自分と夫(妻)はどんな状況か?二人が今することは何か?
こう、定期的に自問自答してみましょう。
おわりに
夫婦は永遠ではありません。
結婚したからといって、永遠ではないのです。
いずれ配偶者と分かれる時期はきます。必ず別れはくるのです。
だからこそ、結婚している間に出来ることを知り、できる限り実行しておきましょう。終りがあるからです。
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