ネットでバズをおこそう

インターネット上では、通常のPRよりも「バズ(buzz)」を起こすことが効果的だと言われています。
バズを起こすとは、簡単にいうと、口コミが広がって話題になることを指します。ソーシャルメディアが発達した今、企業の広告よりも、友達や周囲の誰かによる「こんなコンテンツがあるよ」という推薦のほうがインパクトがあります。
しかし、バズを起こそうと思っても簡単にはできません。人が人に教えたくなるものを意図的に生み出すというのは、非常に難易度が高い行為です。
iPadマジシャンが教える「バズを起こす方法」
そこで今回は、iPadマジシャンとして有名な内田伸哉さんが教える「ネットでバズを起こす方法」を紹介します。

iPad magicで有名な内田伸哉さん
iPadの世界発売にあわせてYouTube等に公開された動画「iPad magic」は、国内外を問わず150近い数のメディアで取り上げられ、今では累計300万回以上の再生数を誇ります。
特に海外からのアクセスが多く、YouTubeの再生数ランキングではイタリアやフランスで1位を獲得し、デイリーの再生数ランキングでは世界1位を記録したこともありました。
しかし、このようなブームは偶然ではなく、狙ってバズを起こした結果であるといいます。
なぜやったのか?
そもそも、なぜ内田さんがこのような動画を作ったかというと、日本の大学生が作った「フミコの告白」というアニメーション動画に影響を受けたからだそうです。

「フミコの告白」 (2009年公開/Tete氏)
「大学生でもこんなにも話題になる動画が作れるのならば、サラリーマンである自分にも作れるのではないか。」
しかし、サラリーマンでは、時間の制限も金銭的な制限もあります。なにか工夫をしない限り、話題になるような作品を作るのは難しいと考えたそうです。
バズる動画の作り方
時代の波に乗る
話題になるようなものを生み出すには、「時代の波」に乗ることが重要だと考えました。何もないところから話題を作るのではなく、今ある話題を利用することで、バズを起こすハードルを下げることができます。
しかし、どのようにすれば「時代の波」を見ることができるのでしょうか。
内田さんは、決して目には見えない「時代の波」を、『Google Trends』で見ることができる検索数の推移に置き換えて考えました。『Google Trends』とは、特定ワードの「検索回数の推移」を見ることができるツールです。この推移を見ることで、「時代の波」を把握できるのではないかと仮定しました。

『Google Trends』で時代の波を見る
次に来る「時代の波」は何か?と考えたとき、『iPad』をテーマに使うことを思いついたそうです。
共感を得る
「世の中には言いたいことがあるのではないか」
例えば、ワールドカップが盛り上がっている時には「日本ガンバレ!」のように、みんなが言いたいメッセージがあるのでは?という仮説を立てました。
そして、2010年5月28日の『iPad』世界発売日には、世の中は何を言いたいのか?を考えました。
そこには 「iPadってすげぇんだぜ!」という、周りの人に自慢したくなる、マスメディアが取り上げたくなるメッセージがあるのではないか。その時に「たとえばほら、この動画見てみろよ。」と、自慢の一部を担うエンターテイメントを提供できれば、自然とバズるのではないかと考えたそうです。
結果として、世界中の多くの人やメディアが動画を共有したことで、世界規模のバズが起こったのです。
おわりに

日本発の世界で騒がれるエンタメを作りたかった内田さんは、「検索」というトレンドにマッチする、世界が共感できるエンタメをつくることで、その目的を達成することができました。
「時代の波」と「共感」を押さえることで、ネット上でバズを起こすことができるのです。