\ フォローしてね /

例文で学ぼう!高校国語「古文」の頻出動詞20語

古典の深遠な世界をかいま見てみませんか。その時代の雰囲気や世界観を感じることができるでしょう。

初めの一歩となるのが古文の単語です。ここでは高校国語で学ぶ頻出古文単語のうち動詞を20語ご紹介します。

頻出古文単語:動詞20選

為:す

  • サ行変格活用
  • 代表的な意味:行う、する
  • 例文:「男もすなる日記(にき)といふものを」(土佐日記)
  • 訳:男も書くという日記なるものを

御座す:おはす

  • サ行変格活用
  • 代表的な意味:いらっしゃる、おいでになる、おありになる
  • 例文:「竹の中におはするにて知りぬ」(竹取物語)
  • 訳:竹の中にいらっしゃることでわかりました。
「あり」の尊敬語です。

奉る:たてまつる

  • ラ行四段活用
  • 代表的な意味:差し上げる、献上する
  • 例文:「人に物を取らせたるも、ついでなくて、『これをたてまつらん』と言ひたる、まことの志なり」(徒然草)
  • 訳:人に物を贈る場合、ついでの機会があったからというわけではなくとも、「これを差し上げましょう」と言うのが本当の誠意というものです。
「与ふ」「贈る」の謙譲語です。

覚ゆ:おぼゆ

  • ヤ行下二段活用
  • 代表的な意味:思われる、感じられる
  • 例文:「心あらん友もがなと、都恋しうおぼゆれ」(徒然草)
  • 訳:情緒や趣向がわかる友人がいたらなあと思い、そのような友人がいた都が恋しく思えます。

見ゆ:みゆ

  • ヤ行下二段活用
  • 代表的な意味:見える、目に入る
  • 例文:「梅の花吾家(わぎへ)の園に咲きて散るみゆ」(万葉集)
  • 訳:梅の花がわが家の庭で咲き、そして散るのが見えます。

聞こゆ:きこゆ

  • ヤ行下二段活用
  • 代表的な意味:評判になる、世間に聞こえる
  • 例文:「滋籐(しげどう)の弓持って、きこゆる木曾の鬼葦毛(おにあしげ)といふ馬の、きはめて太うたくましいに」(平家物語)
  • 訳:(木曾義仲は)滋籐の弓を持って、世間に聞こえた木曾の鬼葦毛という名馬で、とても太くてたくましい馬に

入る:いる

  • ラ行四段活用
  • 代表的な意味:入る、入ってゆく
  • 例文:「宇津の山に至りて、我がいらむとする道は、いと暗う細きに」(伊勢物語)
  • 訳:宇津の山にたどり着き、自分が入って行こうとする道は、たいそう暗く細くて

出づ:いづ

  • ダ行下二段活用
  • 代表的な意味:出かける、出発する
  • 例文:「住む館(たち)よりいでて、船に乗るべき所へ渡る」(土佐日記)
  • 訳:住んでいる官舎を出発して、乗船することになっている場所へ移動します。

居る:ゐる

  • ワ行上一段活用
  • 代表的な意味:動かないでいる、じっとしている、とまる
  • 例文:「寝殿に、鳶(とび)ゐさせじとて縄を張られたりけるを」(徒然草)
  • 訳:寝殿に、鳶をとまらせまいとして(大臣が屋敷の者に命じ)縄をお張りになりましたのを

映ゆ:はゆ

  • ヤ行下二段活用
  • 代表的な意味:他のものと調和して一層鮮やかに見える、引き立って見える
  • 例文:「濃き衣(きぬ)のいと鮮やかなる、つやなど月にはえて」(枕草子)
  • 訳:濃い色の衣装でたいそう鮮やかな様子であり、その光沢などは月に引き立つかに見えて

愛づ:めづ

  • ダ行下二段活用
  • 代表的な意味:賞賛する、ほめる
  • 例文:「光る君といふ名は、高麗人(こまうど)のめできこえて、付け奉りける」(源氏物語)
  • 訳:「光る君」という名前は、高麗国の方が賞賛なさって、お付け申し上げたのです。

去ぬ:いぬ

  • ナ行変格活用
  • 代表的な意味:去る、行ってしまう
  • 例文:「前栽(せんざい)の中にかくれゐて、河内(かふち)へいぬる顔にて見れば」(伊勢物語)
  • 訳:庭の植込みの中にしゃがんで隠れ、河内へ行ってしまうようなふりをして、様子を見ますと

設く:まうく

  • カ行下二段活用
  • 代表的な意味:準備する、用意する
  • 例文:「杉の渡しより寄せんとてまうけたる舟どもを」(平家物語)
  • 訳:杉の渡し場から攻めようと準備していた舟々を

具す:ぐす

  • サ行変格活用
  • 代表的な意味:備わる、そろう
  • 例文:「人ざま容貌(かたち)など、いとかくしもぐしたらむとは」(源氏物語)
  • 訳:人柄や見目容(みめかたち)など、これほどまで素晴らしく備わっていましょうとは

なまめく:なまめく

  • カ行四段活用
  • 代表的な意味:みずみずしくて美しい、清らかである
  • 例文:「その里にいとなまめいたる女はらから住みけり」(伊勢物語)
  • 訳:その里にとてもみずみずしくて美しい姉妹が住んでいました。

食む:はむ

  • マ行四段活用
  • 代表的な意味:食う、飲む、ついばむ
  • 例文:「瓜(うり)はめば子ども思ほゆ栗(くり)はめばましてしぬはゆ」(万葉集)
  • 訳:瓜を食べれば我が子のことが思い出されます。栗を食べれば、我が子への思いがますます募ります。

連ぬ:つらぬ

  • ナ行下二段活用
  • 代表的な意味:並ぶ、連なる
  • 例文:「雁(かり)などのつらねたるが」(枕草子)
  • 訳:雁などが連なっていますのが

埋む:うづむ

  • マ行四段活用
  • 代表的な意味:うずめる、かぶせて覆う
  • 例文:「山はくづれて河をうづみ」(方丈記)
  • 訳:山は崩れ河川を埋めて

相す:さうす

  • サ行変格活用
  • 代表的な意味:吉凶を判断する、占う
  • 例文:「行く前(さき)に有るべき身の上の善悪をさうし」(今昔物語集)
  • 訳:将来、身の上に起きるかもしれない吉凶善悪を占い...

応ふ:いらふ

  • ハ行下二段活用
  • 代表的な意味:答える、返事をする
  • 例文:「いま一声呼ばれていらへんと、念じて寝たるほどに」(宇治拾遺物語)
  • 訳:もう一度呼ばれてから返事をしようと、じっとこらえて寝ているうちに

ポイント

古文の単語は、代表的な意味ではもちろんのこと、派生した意味としても使われ、古典文献ごとに多様な意味合いを表現しています。

同じ単語でも異なる意味合いで出現します。

おわりに

古文の単語を見直すだけで、ゆったりとした気分にならないでしょうか。

束の間ですが、その時代のテンポに合せてみるというのも一興です。

(image by 足成)

このライフレシピを書いた人

編集部にリクエスト!

「こんなライフレシピがほしい」や「ここがわかりにくかった」などをお送りください。