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古民家の雑学「うだつが上がらない…」とは?

「あの人はいつまでたってもうだつが上がらないわよね……」なんて話したことはないですか?

「うだつ」が上がらないの「うだつ」とは、実は家の造りに関した言葉です。「うだつ」とは街道沿いなどの町屋などの住宅の隣との境界線のような小さな壁の事を差します。現在「うだつ」が残っている場所は徳島県の美馬士や脇町南町や岐阜県の美濃市などが有名ですが、残念ながら全国的には少なくなってきています。

本記事は、住まい教育推進協会のご協力により、2013年に執筆されたものです。

長屋と町家の違い

長屋(ながや)と町家(まちや)の違いをご存知ですか?長屋とは、隣家との壁を共有した複数の住居が1つの建物として建築されたもので、対して町家は、それぞれの住居を独立して建築した建物です。

どちらも都市に建てられる建物で、その中でも特に、商売をするために建てられた店舗兼住宅は「商家」と呼ばれました。町家という言葉は農家に対して商業や工業などを行う都市住宅の総章にも使われています。

長屋や町屋は、基本的に道路に向かって屋根が下がっている「平入り」と呼ばれる短冊形の敷地に、奥深く・細長く建てられます。長屋と町屋の共通の造りは間口が狭く、玄関を入ると土間があり、奥に向かって通し土間と呼ばれる土間の廊下、片側に部屋を一列に並んでいる、といった間取りです。

長屋はせいぜい2部屋ぐらいしかないのですが、京都に残っている京町屋は部屋数も多く、また途中に通り庭(中庭)を設け風通しと採光を確保しています。

通り庭の別の役割として、「通りに面した商売のための公の空間と、プライベートな生活空間を区別する」ということがあります

「うだつが上がらない」の由来

本来の漢字は「梲」と書き、平安時代には「うだち」と呼ばれていました。室町時代にはそれが転じて「うだつ」と呼ばれ、「卯建」や「宇立」といった字が当てられています。

うだつはうつ梁の上に立てられた短い柱の事を差し、その後切妻屋根のの隣家との間の小さな壁を差すようになりました。この小さな壁は防火のために設けられたもので、1階屋根と2階屋根の間に張りだすように設置されます。

江戸時代には、これに装飾が加わり、自己の財力を誇示する手段にもなりました。「うだつ」を上げるためにはそれなりのお金がかかりましたから、裕福じゃないと出来ません。

おわりに

つまり「うだつが上がらない」という意味は、見栄えがしない、お金があるようには見えないという意味で人にも使われるようになりました。出来れば「うだつを上げられる」人になりたいですよね。

(image by 筆者)

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