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初心者には難しい俳句の「字余り・字足らず」の意味と使い方

俳句は堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、筆者はいつも17字のキャッチコピーとして考えています。17字でつくるとリズムがあり、口ずさみやすいためです。

でも、時々は字余りや字足らずの句もつくります。その使い方について、ご紹介します。

「字余り・字足らず」とは?

字余り・字たらずは、言葉のとおり、定型の5・7・5の17字より多かったり、少なかったりすることです。

「字余り・字足らず」の効果は?

それにより得られる効果は、目立つことです。リズムを壊すことで、少し異端な印象を与えることができます。それにより、感動をも際立たせるのです。

「字余り・字足らず」の例語とそれを使った俳句

字余り

旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる  (芭蕉)

「旅に病んで」が、5字のところ6字となり、字余りになっています。

リズムがないようには感じませんが、「旅に病んで」を字余りにしたことで、芭蕉がその無念さを強調したかったことを汲みとることができます。

字足らず

こんなよい つきを一人で 見て寝る  (尾崎放哉)

「見て寝る」が、5字のところ4字となり、字足らずになっています。

これは最後の部分が字足らずになったことで、ぷつっと切れた印象になり、詠み手の孤独、淋しさが伝わってくる気がします。

「字余り・字足らず」を使う時のポイント

初心者の場合は、定型である17字で読んだ方が無難だと聞いたことがあります。でも、俳句は自由に詠んで楽しむものなので、字余り・字足らずもOKだと思います。

どのような俳句に使うのか

単調なリズムである5・7・5を壊して印象深くしたいときや、字余りや字足らずにした語を強調したいときに使います。

他の技法との使い分け

強調の技法に、倒置法もあげられます。ただ、倒置法の場合は、リズムに変化をもたせることはできませんし、語調を整えるためにも使われることが多くあります。

やはり、より強調したい場合は、字余り・字足らずの方が、鮮烈な印象になると思います。

「字余り・字足らず」の使い方で注意する点

字余り・字足らずを使う際は、これがイレギュラーな使い方であることに、留意しましょう。

定型ではないので、余程うまく使わないとあまり受け入れられません。できることなら、上達してから使った方がいい技法だと思います。

字余り・字足らずの場合、17字にプラスマイナス3字程度までは、許されていますが、それ以上になると、見苦しくなるようです。

また、上五の字余りはよくても、中七、下五の字余りは間延びしたり、重たい印象を与えるので避けた方がいいと云われます。字足らずは成功例が少ないそうです。

おわりに

初心者の場合、人に聞かせたりする場合は定型である方が無難だと思います。

でも、俳句は楽しむものだと思っています。一人で楽しむ分には、字足らずでも字余りでもOKでしょう。

(image by amanaimages)

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