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ローマ字とは発音が違う!イタリア語の発音を学んだ方がよい理由

イタリア語を学んでいる日本人にとって、発音は文法ほどは難しくないでしょう。しかし、だからといって発音をいい加減にするわけにはいきません。

この記事では、発音を勉強してよかったこと、イタリア語の発音のポイントをご紹介いたします。

発音のススメ

まず、イタリア語の発音は日本語の発音とも似ているので、適当にしていたら、大変な目に遭ったという話を見てみましょう。

「どこで待ち合わせする?」

ある人が、イタリアに旅行に行きました。ホテルからタクシーを電話で呼び、駅で待ち合わせすることにしましたが、駅に着くとタクシーはまったく迎えに来ていませんでした。

その理由は、電話で「stazione(駅)」に来てくれと言ったときに、間違った発音をしてしまっていたからなのです。

この「stazione」は、一見ローマ字読みの「スタジオーネ」と発音してしまうかと思われますが、イタリア語で「zi」は「ツィ」という発音になるのが一般的です。なので「stazione」は「スタツィオーネ」と言わなければ通じませんでした。

駅に来なかったタクシーは、「スタジオ・・・」と聞いて、「stadio(スタジオ)」つまりサッカー場に行って、待ってしまっていたということだったのです。この話は、ウソのようですが本当の話で有名です。

イタリア語の発音は難しくはないのですが、つづりと発音を正しく覚えなければ致命的な間違いを引き起こしてしまう事もあるのです。

確認しておきたいつづりと発音

そういうわけで、ここで日本人にとっては注意が必要なイタリア語のつづりと発音の関係を見てみましょう。

「c」について

「ca・che・chi・co・cu」

この場合、どう読んだら良いと思いますか?答えは、「カ・ケ・キ・コ・ク」です。

ローマ字だと「che」と「chi」は「チェ」「チ」と読みますよね。でも、イタリア語では「ケ」「キ」となりますので、注意が必要です。単語の例として、「chianti(キアンティ)」=「キアンティ」などがあります。

ではこれはどうでしょうか?

「cia・ce・ci・cio・ciu」

答えは「チャ・チェ・チ・チョ・チュ」です。チャ行をイタリア語で言いたい場合、つづりに「h」はありません。単語の例として、「Cina(中国)」=「チーナ」などがあります。

「g」について

「g」についても注意が必要です。

「ga・ghe・ghi・go・gu」で、「ガ・ゲ・ギ・ゴ・グ」となります。単語の例として、「ghiaccio(氷)」=「ギアッチョ」などがあります。

そして、「gia・ge・gio・giu」で「ジャ・ジェ・ジョ・ジュ」です。単語の例として、「gelato(アイスクリーム)」=「ジェラート」などがあります。

「s」について

「s」については、次に続く音との関係で「ス」になったり、「ズ」になったりしますので、一層注意が必要です。

語頭で次に母音「a・e・i・o・u」が付く場合は「ス」になります。単語の例として、「segreto(秘密)」=「セグレート」などがあります。

母音の間では「ス」か「ズ」になります。単語の例として、「chiesa(教会)」=「キエーザ」などがあります。

次に来る音が無声音「c・f・p・q・t」の場合は「ス」になります。単語の例として、「spaghetti(スパゲッティ)」=「スパゲッティ」などがあります。

次に来る音が有声音「b・d・g・l・m・n・v」の場合は「ズ」になります。単語の例として、「sbaglio(間違い)」=「ズバリオ」などがあります。

「casa」については、「カーザ」か「カーサ」かイタリアでも議論があります。

「z」について

「z」についても「ズ」になるときと「ツ」になるときがあります。「z」の発音については、単語ごとに「ズ」になるか、「ツ」になるか確認が必要で、単語ごとに覚えることが大事です。

語頭では「ズ」か「ツ」になります。単語の例として、「zaino(リュックサック)」=「ザイーノ」などがあります。

前の音が「n・l・r」の場合は「ツ」になります。単語の例として、「marzo(3月)」=「マルツォ」などがあります。

母音の間にある場合は、「ツ」になります。単語の例として、「stazione(駅)」=「スタツィオーネ」などがあります。

発音記号で気をつけるもの

発音記号については、義務教育で習った英語で少しは知っているという方もいると思います。ここでは、英語や日本語にない発音記号を取り上げます。

gli [ʎ]

「glia・glie・gli・glio・gliu」で「リャ・リェ・リ・リョ・リュ」という発音になりますが、実際の音を聞いてみると「ギャ・ギェ・ギ・ギョ・ギュ」や「ジャ・ジェ・ジ・ジョ・ジュ」といった音に聞こえます。単語の例として、「famiglia(家族)」=「ファミッリャ」などがあります。

gn [ɲ]

これは「ニャ・ニュ・ニョ」という発音です。単語の例として「gnocchi(ニョッキ)」=「ニョッキ」などがあります。

前に母音がある場合、「ンニョ・ンニャ・ンニョ」のようになります。単語の例として、「bagno(バスルーム)」=「バンニョ」などがあります。

イタリア語の発音を学んでよかったこと

繰り返し言いますが、イタリア語の発音は日本人にとっては難しくありません。しかし、間違えてしまうと誤解の元になってしまい、いつまでたってもイタリア人の中に溶け込めません。

筆者は発音を学んだことによって、「え?なんて言ったの?」とイタリア人に聞き返される回数をだいぶ減らすことができました。

「イタリア語が上手だね」とイタリア人に言われる内は、まだまだ外国人として見られていると思っていました。ですが、会話の中にスッと入り込めるようになったり、ジョークを言って笑ってもらえたりしたときに本当にイタリア語の発音を勉強してよかったなと思います。

おわりに

イタリア人と楽しく話したいならば、正しい発音を身につけましょう。とはいえ、地域によって発音の仕方がちがうのもイタリア語の真実です。

イタリア人と仲良くなったら、「その土地では、この単語はどう発音するの?」と尋ねてみて、盛り上がるのもいいでしょう。

発音を磨いて、イタリア語ライフを存分に楽しんでください。

(image by 著者)

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