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お気に入りコーヒー豆を見つけるための基礎知識

一杯のコーヒーは、心に安らぎと幸せな時間を与えてくれます。一言にコーヒーと言っても、手軽に愉しめるインスタントコーヒーや缶コーヒーなどがあれば、ハンドドリップやネル、サイフォンなどでこだわって淹れることもできます。

しかし、せっかくこだわって淹れるなら、コーヒー豆もしっかり選びたいですね。コーヒー豆専門店に勤める筆者が、コーヒー豆を選ぶワンポイントをご紹介いたします。

豆の名前

生産国のあとに続く文字を見る

コーヒー豆を扱っているお店を覗くと、「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」など、生産国の名前が記されています。いわゆるストレートコーヒーですが、ここはもう少しこだわって「ブラジルのなんだろう?」「グアテマラのどこの地区だろう?」と掘り下げてみましょう。

例えば、お店によっては「ブラジル」のあとに「No.2」という表記がされていることがあります。これは「格付け」です。

欠点豆や混入物の割合で決められますが「No.2」と言っても2番目に良いという意味ではなく、ブラジルの基準としては農作物である以上、欠点がないということは事実上考えにくい。「No.1」はありえない、という考えのようです。したがって、「No.2」はブラジルの格付けでは1番いいという意味になります。

「サントス」は輸出される港の名前で、「#19」はコーヒー豆の大きさです。スクリーン19は特に大きな豆になりますが、大きいほど品質が高くなります。これはあくまでもブラジルの豆の表記方法ですが、それでは他の国どんなふうに格付けされているのでしょうか。

生産国によって格付け表記が違う

ブラジルの場合は、「No.2」が1番良い格付けだというお話をしました。でも、生産国によって格付け表記が違います。

例えば、「ジャマイカ ブルーマウンテンNo.1」ですが、ジャマイカの格付けはNo.1からNo.3までのランク分けがされていて、中でも「No.1」は、豆も大きく粒がそろっています。

「No.1」とか「No.2」と表記されているとわかりやすいですが、「SHB」となると「なに?」と思っちゃいますよね。「SHB」はグアテマラの格付けで1番良いランクになります。

グアテマラの豆の格付けは7等級に分けられます。「SHB」は「ストリクトリーハードビーン」の略で、標高1350m以上で生産される最高級の豆になります。「SHB」→「HB」→「SH」→「EPW」→「PW」→「EGW」→「GW」の順になりますが「SHB」以下になると、なかなかお店でも表記される事が少ないようです。

ちなみに、グアテマラの豆は主に以下の8つの区域で生産されています。

  • ウエウエテナンゴ
  • フライハネス
  • オリエンテ
  • アカテナンゴ
  • サンマルコス
  • レインフォレストコバン
  • アンティグア
  • アティトラン

例として店頭では「グアテマラ アンティグア SHB」と表記されたりします。

こんな風に生産国のあとに続く地区名、数字やアルファベットなどの表記が実はとても大事だったんですね。

格付けが表記されていないからといって、品質が良くない、味が落ちるというわけではありませんが、あくまでも豆を選ぶポイントの1つです。細かく表記されているお店はわかりやすく親切ですね。

焙煎で豆の個性を生かす

同じ豆でもお店によって焙煎度合いが違う

「ブラジルサントスNo.2」がこちらのお店にも、あちらのお店にもあったとしてもお店によって焙煎度合いが違うので、それはそこそこのお店の焙煎師さんの腕の見せどころ。豆の個性を充分に生かす焙煎度合いで丹精込めて焼いています。

それを飲むお客さんの好みもまた、深焙りが好きな人、浅焙りが好きな人と様々です。浅焙り豆は色が薄い茶色で苦味は少ないですが、酸味が強く、逆に深焙りになればなるほど豆は黒くなり、酸味は抑えられ苦味が増していきます。

いろいろ飲み比べて、お好みの豆やお好みの焙煎度合いを見つけてみましょう。

焙煎度合いは、主に8段階に分けられます。

ライト・ローストは、ほとんどコーヒーとして飲まれる事はありません。お店に並ぶのはシナモン・ローストからになるでしょう。シナモン・ローストはいわゆる「アメリカン」と言われる軽いコーヒーで、酸味が強い焙煎度合いです。

ミディアム・ローストやハイ・ローストが一般的には最も飲まれているマイルドなタイプです。シティやフルシティはやや苦味が増して来ます。酸味も弱まります。

フレンチやイタリアンは、酸味がほとんど無く苦味が強くなります。アイスコーヒーやエスプレッソ向き。ミルクも合うのでカフェオレにするならこの位、深焙りのコーヒーが向きます。

お店では「フルシティ・ローストの豆」と言うよりも、「浅焙り」「中深焙り」「深焙り」の言い方のほうが伝わりやすいかもしれませんね。
お店によって焙煎度合いが違うので、味も多少違ってきます。

グラインド(豆を挽く)で味も変わる

器具に合わせて豆を挽いてもらう

コーヒーを淹れる直前に、愛用のミルで豆を挽くこだわり派の方もいらっしゃると思いますが、なかなかそこまでは...と、いう方はお店で豆を挽いてもらいましょう。

でも、自分の持っている器具に合わせて豆を挽いてもらう必要があります。と言っても、ほとんどの方はコーヒーメーカーやハンドドリップで淹れると思うので、「ペーパー用」もしくは、そのまま「コーヒーメーカーで淹れます」と伝えれば大丈夫です。

「サイフォン用で」とか「ネルで淹れます」「エスプレッソで淹れます」とどんな器具を使ってコーヒーを淹れるかを伝えるとちゃんと、それ用に挽いてくれます。

おわりに

お好みの豆を見つけて、器具に合わせて挽いてもらって...あとは、心を込めて淹れてみてください。はるばる海を渡って日本にやって来たコーヒーに想いを馳せながら、じっくりと堪能し優雅な時間を過ごしてみてくださいね。

(image by 筆者)

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