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元保険代理店員が教える!生命保険に加入するときに知っておきたい知識

筆者は現在56才の男性ですが、40代前半から保険代理店を7年間営んでいました。それまで筆者は飲食店を営んでいましたので、保険については全くの素人でした。ですから代理店を始めたときに加入していた保険は、社会人になったときに知り合いから紹介された生保レディに勧められたままの契約内容でした。

しかし、自分が保険を販売する側になり、保険に関する知識が増えたことで、それまでの契約内容を見直す必要性を感じ、40代半ばの頃に保険が満期を迎えたのを期に保険会社および保険商品を変更しました。

そうした経験を元に、生命保険を契約するツボについて説明したいと思います。

生命保険の理解は専門用語の理解から

生命保険にもいろいろな種類がありますが、今回説明するのは「死亡した」ときに保険金が支払われる生命保険についての説明です。しかし、保険は専門用語が多く理解するのも容易ではありません。また、一般の人の中には言葉を間違って使っていることがあります。

そこで最初に用語解説から始めたいと思います。

保険金

死亡したときに保険会社から支払われるお金のことです。

保険料

毎月保険会社に支払うお金です。ただし、年払いを選択した場合は、1年に1回の支払いですし、一括払いの場合は一括で支払います。

終身保険

保障期間が終身という意味ですが、わかりやすくいいますと、「死亡するまで保障する」という意味です。つまり、人は誰でも最後は死にますから必ず支払われる保険です。

定期保険

定期と名前がついているとおり、保障期間が定まっている保険ですが、10年の定期保険が一般的です。ですから、保障期間のうちに死亡しなかったならば保険金が支払われることはありません。

掛け捨て型と貯蓄型

保険料について説明したものですが、名前から感じる印象は、掛け捨て型の「捨て」がなんとなく「無駄」を連想させていまいます。ですから、掛け捨て型より貯蓄型のほうが得な感じがします。

しかし、そうとは言い切れない部分があります。掛け捨て型のほうが圧倒的に保険料が安いからですが、貯蓄型と対比しながら、極端な表現ではありますが、わかりやすく説明します。

保険金額と保証期間が全く同じ保険で掛け捨て型と貯蓄型があったとき、掛け捨て型の保険料が1,000円なのに対して貯蓄型は3,000円になります。このときの貯蓄型の内訳は1,000円が保険の保障の部分で、残りの2,000円は積み立て部分となります。

こういう場合の貯蓄型の問題点は積み立て部分の2,000円にあります。なぜなら、積み立てをわざわざ保険会社にする必要がないからです。筆者が考えるところでは、積み立て部分は保険会社ではなく銀行などに預けたほうがずっと有利な資金運用ができます。理由は、銀行に預けるなら元金は保証されていますし、利息も高くなる確率が高いからです。

このよう視点で考えますと、終身保険は典型的な積み立て型ということもできます。

死亡保険の考え方

基本的に、死亡保険は契約者が死亡したあとに、残された人たちが困らないために入る保険です。ですから、夫が保険に加入するのは妻やお子さんのためですし、妻の場合は夫やお子さんのために加入します。もし、そういう人がいないのであれば「死亡保障の保険には入らなくてもいい」と、筆者は考えています。

保険金の決め方

保険金額は、残った遺族が生活できる範囲内の金額に設定しますが、その際は公的な保険関連からも支払いを受けられることも念頭において設定することが大切です。

例えば、国民年金や厚生年金などに入っていますと遺族年金などが支払われます。そのほかにも、仕事中であれば労災保険からも支払われます。このような公的な保障を調べてから保険金額を設定するのが大切です。そうでないと、必要以上の保険に入ることになり、それは紛れもなく無駄な保険料を支払うことを意味します。

保険会社のセールスマンと話をするときは、このような公的な保障の仕組みについて質問をすることは重要です。そのときの答え方や説明の仕方で、保険会社の姿勢やセールスマンの人柄を知ることができます。保険は細かく複雑ですので、全てを完璧に理解するのは難しいものがあります。ですから、保険会社の姿勢やセールスマンの人柄を判断の基準にするのも失敗しない保険加入の方法です。

保険業界の問題点

かつて保険業界は護送船団方式といわれていました。「どこの保険会社も倒産させない」ように行政が管理していたからです。ですが、95年に金融自由化が進められたことにより、護送船団方式は消滅しました。

このような状況で保険に加入するときは、保険会社の倒産リスクを頭に入れておくことはとても重要です。その意味で、保険という商品の特質には注意を払う必要があります。

つまり、保険は「保障期間が長い」というリスクがあることです。だれも将来のことを見通すことができません。実際に、自由化が実施されたあと倒産した保険会社もあります。そのとき、その保険会社に加入していた契約者は多大な損失を被りました。そのことを意識しながら保険に加入することが大切です。

筆者が加入している保険について

さて、最後に筆者が現在加入している死亡保険を紹介します。

  • 都民共済
  • こくみん共済
  • 損保ジャパンDIY生命・1年組立保険

上記の3つの保険に合計で2千万円弱の保険金額で加入しています。内訳は3つはほぼ同額です。

最初の2つは厳密にいいますと、生命保険ではなく共済です。生命保険と共済はどちらも死亡したときに保険金(共済では共済金といいます)が支払われますが、監督官庁と根拠法令が異なっています。

終わりに

筆者が加入している死亡保険をご覧になるとおわかりだと思いますが、筆者は生命保険より共済を好んでいます。その理由はとてもシンプルで、生命保険は民間企業ですので、利益を出さなければいけない宿命があります。それに比べて、共済は「お互いが助け合うことを目的」として非営利事業です。

普通に考えてみるとわかると思いますが、利益を追い求める事業と「助け合う」ことを目的とした事業で、どちらが加入者にとって得かは言うまでもありません。

本文中でも書きましたが、保険は複雑な仕組みですので、一般の人が全てを理解するのは不可能です。筆者はそれを実感していますので、シンプルに考えることを心がけました。筆者の契約の仕方が、みなさんの参考になれば幸いです。

(image by amanaimages)

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