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雨風をしのぎ快適に過ごせる!登山用テントの設営方法

著者が所有しているテントは、モンベルのマイティードームIで、一般的なクロスフレームの自立型です。他にも、家族で出かけた時に使用する4~5人用のテントも持っていますが、単独行が多いので、このテントが最も使用頻度が高いです。

ここでは、この形のテントの設営方法をご紹介します。

テントの設営方法

STEP1:場所を選ぶ

山のテン場(テントを組み立てる場所)は、早い者勝ちです。なるべく早めにテン場につくよう心がけましょう。場所を選ぶ際のポイントは、2つあります。

まず、平坦地であることです。傾斜地ですと、寝ている間に下の方へずれてしまい、快適とは言えません。次に、雨天時のことを考えます。

寝ている間に雨が降り、気が付いたら小川の真ん中にテントが移動していたなんてことにならないよう、地形などから水の流れを想像して、小川になりそうな場所は避けましょう。

STEP2:テントを広げる

テント本体を収納袋から出し、広げます。ポールも収納袋から出し、接続させましょう。

STEP3:ポールを組み立てる

スリーブにポールを通し、ポールの一番奥の固定を確認しましょう。ポールを押し込んでたわませ、テントを立ち上げ、手前側も固定します。この時、上側のポールから押し込んだほうが立てやすいです。

ポールを組み立てる時は、必ず周囲に人がいないか確認してください。

STEP4:フライシートをテントの上にかぶせる

テントとフライシートの入り口を合わせるのを忘れずに、フライシートをテントの上にかぶせます。

STEP5:フライシートをテント本体に固定する

フライシートを、テント本体に固定します。収納袋は、すぐにテントの中かザックの中にしまいましょう。その辺に置いておくと、突風に持って行かれてしまうこともあります。

STEP6:位置を決める

テントを動かして、位置を決めます。小石などがあると寝る時に痛い思いをすることがあるので、取り除いておきましょう。

この時、風向きを読んでおいて、入り口を風下に向けておいてください。風上に入り口が向いていると、風をはらんで転がっていくことがあります。実際に何度か目にしましたが、とても危険です。

STEP7:固定する

張り綱を地面に固定します。この固定が甘いと、突風で引っくり返されてしまうので、しっかりと固定する必要があります。テントを地面に固定するために、金属製の杭(ペグ)があります。通常、付属品としてテントとセットになっています。

著者は軽量化のため、ペグは持って行きません。登山用テントに付属しているペグは貧弱で、すぐに曲がってしまうからです。単品で売られている丈夫なペグは、とても重くて担いで歩く気がしません。

現地で木の枝と石を拾ってきて、テントを固定します。親指より太くしっかりした枝の中央に張り綱を通し、枝の両端に石を積みます。しっかりと固定するためには、写真よりも大きな石を使うか、石の数を増やしてもいいでしょう。

木の枝を使わず、石に張り綱を直接巻く人もいますが、石の角で綱が擦れて切れる恐れがあります。綱の当たる角には注意しましょう。

STEP8:溝切り

テント周りを囲むように、地面に排水溝を切ります。深さ5cmもあれば十分だと思います。流れてきた雨水をテント周りから逃がすように、傾斜を読みながら溝を切ります。突然の強い雨の時には、絶大な効果を発揮します。

あからさまに隣のテントに水を流し込むような溝を切ると、「うちのテントが水浸しになったのは溝のせいだ」などとトラブルの元になりますので、注意してください。

ピッケルやアイスハンマーがあると、作業がはかどります。撤収時には、溝はきれいに埋め戻し、踏み固めておきましょう。溝を放置しておくと、雨が降った時にさらに地面をえぐる結果になってしまいます。

テントを設営するコツ

テントを設営するには上記の通り、場所の選定、雨天時の対策、風への対策の3点が重要になってきます。使い慣れたテントであれば、設営も手際よく進むと思いますので、普段、公園などで設営の練習をしておくと、当日にまごまごすることも少なくなるでしょう。

注意点

メーカーやモデルによって多少異なる部分はあります。初めて使うテントは、入山前に何度か設営をして、手順を確認しておきましょう。

撤収について

基本的に、撤収をする際には原状復旧することが大原則です。溝の埋戻しや、運んできた石や木の枝も元の場所へ戻すようにしましょう。撤収はおおむね、設営の逆の手順で大丈夫です。

ポールの分解は2等分を繰り返すと、ジョイント部の分離が少ない回数で終わります。

天候が良く、時間に余裕があるなら、テントを干すといいでしょう。テント内の荷物をすべて出し、しばらく放置するだけでいいです。張り綱の固定を外して、しばらくテントを引っくり返しておけば、底も乾きます。

雨は降らなくても、地面の水分を吸って、底が湿っていることはままあることです。乾燥させた分、重量も減り、下山後のメンテナンスも楽になりますよ。

実際にその登山用テントを設営した時の体験談

テント設営完了直後、激しい夕立にあったことがあります。溝切りまで含めて約10分で手早く設営できたので、ほとんど濡れることはありませんでしたが、もたついていたら、全身ずぶ濡れになっていたかもしれません。

夕立が上がり、夕日が差し始めた頃、隣のテントの人が外に出て、濡れた寝袋を絞っていました。やや地面の低いところに張ってしまったようで、水たまりになっていました。

つらい夜になったんだろうなぁ・・・と思いましたが、著者自身はぐっすりと眠れました。もちろん、こちらの排水溝はそのテントの方には向いていませんでした。

おわりに

小屋泊まりと違って、自分だけの世界が作れるテントは、荷物が増え、設営・撤収の手間もかかります。しかし、それを補う余りある魅力があります。

特別な技術が必要なわけではありませんので、是非テント設営にチャレンジしてみてくださいね。

(image by 著者)

このライフレシピを書いた人
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