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落ちこぼれの幼稚園児が弁護士になれた!7つの秘訣

T君(28)は現在、外資系の法律事務所に勤務しています。法科大学院を卒業後すぐに司法試験に合格し、司法修習を経て弁護士になってから3年目。27才で結婚し、企業法務関係の弁護士として超過密スケジュールをこなしています。

こんなT君ですが、幼稚園時代は完全な落ちこぼれ。その時代を知る人たちは異口同音に「信じられない」と言います。落ちこぼれの幼稚園児だったT君が弁護士になれたのは、実はいくつかの秘訣があります。

さて、どんな秘訣があったのでしょうか。本人と家族へのインタビューをもとに構成しました。

本記事は、定年生活.comのご協力により、2013年に執筆されたものです。

落ちこぼれの幼稚園時代

T君はそもそもおっとりした性格であるうえに、親は呑気で読み書きを教えるわけではありませんし、お稽古ごとにもほぼ無関心でした。

また、その当時は慢性的に微熱があったT君、そのせいかいつもポカンとしており、頭の発育が遅れていたようです。オネショはなかなか治らないし、幼稚園の途中からは足の大病を患って、一時はギブス生活を余儀なくされていました。

そんなT君は、当時世田谷区に住んでいて、周囲には小学校のお受験を目指して塾通いの子や、お稽古ごとの漬物になっている猛者がたくさん居たのですから、これでは最初から相手にされません。

友だちもなく、皆から無視され疎んじられ、当時の記憶は殆どないとのこと。たぶん、思い出したくもない時代だったのでしょう。

落ちこぼれから巻き返した秘訣

1 : 親の我慢

どんなにトロくても、友だちに相手にされなくても、オネショをしても親は我慢してうるさく言いませんでした。

人間には伸びる時期があるから、焦っても仕方がありません。

また、子どもに向かって決して「バカ」と言いませんでした。

「バカ」と言い続けると、本当にバカになってしまうからです。

2 : 漫画三国志

親が読むために買った横山光輝の「三国志」全60巻。なんとなく手にとってみたら面白いので、小学校低学年から中学生にかけて10回くらい暗記するほど読みました。

たとえば吉川英治の「三国志」を読むと、漫画の絵が頭の中に自然に出てくるほど熟知しています。

お陰で、国語力、地理感覚、そして歴史や人間に対する興味が確実にアップしました。

3 : 転校

四年生の春に、親の転勤で仙台に転校しました。小学校低学年になって知能はある程度は多少改善したものの、成績は5段階評価でいえばオール3くらい。

また、昔のマイナスイメージが残っているので、相変わらず友だちからバカにされていましたから、転校は非常にラッキーでした。

転校のお陰でこれまでの自分をゼロクリアして、新しい環境で出直すことができました。

4 : 自然・ゆとり

仙台時代は緑豊かな広瀬川沿いに住み、休日には東北各地を旅行し、自然に親しむことができました。

仙台にも全国規模の中学受験塾がありましたので、そこに通いながら受験勉強。とはいえ、ゆとりに満ちていて、日曜日の午前中に講習を終えたら、家族みんなでスキー場に行って、毎週スキーを楽しんでいました。

運良くK大の中学に合格し、3年間の仙台生活を気持ちよく終えることができました。

自然への親しみと、ゆとりある生活は、おおらかさにつながり、人格形成上もプラスに働きました。

5 : 中学受験

中学受験は親が受験するものと思えということで、呑気な親も、この時だけはきちんと応援しました。

  • 詰め込みがきかない国語・算数は早いうちからきちんと勉強させ、後からでも間に合う理科・社会は焦らない⇒親の日程管理と遂行能力が試される。
  • 過去問を何回もやらせる、採点と解説は親が行なうのがベスト⇒親の試験対応能力が試される。

中学受験の成功が自信となり、その後の大きなステップになりました。中学合格時の第一声は「初めて自分で道を切り拓いた。」この言葉は、成長した実感を物語っています。

一方で、あまりうるさく言わないで子供の自主性を引き出すのがベストなので、親の我慢強さや管理能力も必要です。

6 : 充電期間

大学までエスカレーターで行けますので、中学校・高等学校の6年間は弓術や鉄研などクラブ活動を楽しみ、適度に勉強しながらノンビリしました。

大学受験で体力や精神力を消耗する人が多いので、付属のメリットは大きいと思います。

法科大学院の入試、そして司法試験と続くわけですから、この6年間のノンビリ時代はたいへん貴重な充電期間でした。

7 : 猛勉強

大学3年生あたりから本格的に勉強を始め、法科大学院(2年)を経て司法試験を受けるまでの4年間は猛勉強の日々でした。

中・高の長い充電期間がプラスに働き、猛勉強をこなすことができました。ただ、猛勉強は司法試験受験者なら誰でもやっていますので、合格したのは運の良さもあったのでしょう。努力と自信が運を呼び込むのです。

終わりに

上に掲げた7つの秘訣を言いかえれば、落ちこぼれから巻き返すには、一定の時間、好環境への変化、家族の理解と協力、時には休んで充電、本人の努力、成功から生まれる自信、そして努力と自信からくる運の良さ、という7つの要素が大切だったということになります。

遥か遠くに見えても焦らず足元から、勝ちたいなら環境を変えて、努力して成功が続けば運も向いてくるということ。負けの取り返し方の基本でもありますね。

皆様のご参考になれば幸いです。ということで、弁護士になってまずはめでたしですが、弁護士数が増えていて弁護士業界をめぐる環境はなかなか厳しいものがあります。

また、想像を絶するような忙しい毎日で、なかなか大変ですとのこと。しかし、T君の人生はここからが本番です。法科大学院で知り合った奥様とともに、豊かな人生に向けて、そして世のため人のためになるように、これからも頑張ってほしいものです。

(image by 足成)

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