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FPが語る!住宅購入による家計のリスク

住宅の購入により家計のリスクをお伝えする前に、すでに多くのリスクがご家庭にあることを確認しておきたいと思います。リスクが発生すると、発生前との差を埋めるための資金が必要となります。

  • 勤務先の業績悪化、転職、解雇など → 収入減分の資金
  • 病気、ケガ → 治療費、収入減分の資金
  • 介護 → 介護費用、収入減分の資金
  • 自動車(自転車)事故 → 損害賠償、治療費、修理費

など、多くのリスクを抱えています。さて、これらのリスクが発生したときの資金を保障してくれるのが、保険です。しかし、保険では対応しにくいのが、収入減です。例えば、病気による収入減に対応するために、入院日額を少し多めにするという考え方がありますが、保障対象の病気にならないと収入減に対応できません。そもそもあらゆるリスクに対して保険を利用していると、保険料を支払うだけで手一杯になってしまいます。

家族には多くのリスクがあります。
保障には限度があります。
本記事は、住宅/保険の専門家FPのご協力により、2013年に執筆されたものです。

住宅購入によるリスク

では、住宅購入によるリスクにはどのようなものがあるでしょうか。真っ先に思いつくのは、ローンが払えなくなる破綻リスクです。

住宅ローンを組む時に、団信に加入しますが、収入減には対応していません。ですので、住宅ローンを組むことで(すでに収入減によるリスクは抱えていますので)収入減によるリスクがさらに高まることになります。

また、家計に釣り合わない物件購入による、教育費や退職後の生活資金の準備不足に陥るリスクがあります。月収という短期的な支払能力の判断のみ行い、中長期的な支払能力を判断しないと、他に資金がいきわたらないリスクです。

加えて、頭金充当や一部繰り上げ返済による資金の減少もリスクになります。これらは中長期的には利息負担額が減り、家計の負担が減るため、メリットはありますが、金額が大きすぎると、手持ちの資金が少なくなり、緊急時に対応できなくなります。一部繰り上げ返済をして利息軽減を図っても、大学入学費が足りなくなり教育ローンを組んでしまっては意味がありません。

さらに、資金面ではなく、物件のリスクも少なからずあります。一戸建てを購入したけれど、雨漏りや壁のゆがみなどで、追加で資金を充当しなければならないかもしれません。

住宅購入によるリスクを確認しましょう。
資金計画は、木を見たり、森を見たりの繰り返しです。

住宅購入をどう考えるか

これまで、様々なリスクを見てきましたが、リスクを回避したいのであれば、住宅を購入しない、と選択肢も存在します。住宅購入に関する、考えられる選択肢を挙げてみます。

時期による選択肢

  • 「リスクはあるが、購入を遅らせると、ローンが組めなくなる可能性があるので、子どもが小学生になる前に購入したい」 → 長期ローンを組んで、退職前に完済する。しかし、収入が減ると、子どもの教育費準備ができなくなるなど、他の支出に影響が出る。場合によっては、買い換えによるローン負担が増加する。
  • 「子どもが独立するまでは、住宅のリスクは負いたくないので、柔軟に動けるように賃貸にする」 → 子どもの手が掛からなくなったら、奥様も働いて、住宅購入資金を作り、退職金の活用も視野に入れながら、ローンを組まずに購入する。ご夫婦お二人が住むだけの広さで良く、また、バリアフリーや交通の便など、退職後の生活を想定した物件選びができる。

物件による選択肢

  • 「新築を購入する」 → 一般的には中古物件に比べれば、リフォームや修理の費用を負担するのは数十年後。
  • 「中古を購入する」 → ホームインスペクターによる住宅診断を利用して、リフォームや修理の計画を立てる。物件価格を抑えることで、利息負担が減る。借入期間が短ければより低い金利で借り入れることができる。

おわりに

やっぱり、新築はきれいでいいですよね。新築のご家庭にお邪魔することが多いですが、新築を購入したくなります。「住宅を購入したい」というご家族の願望や価値観が勝るか、「リスクは避けたい」という考えが勝るかになります。

「住宅を購入したい」ということでしたら、できるだけ他のリスクを減らすために、ファイナンシャルプランナーとしてアドバイスしております。言葉が足りない箇所があるかもしれませんが、また、機会がありましたら、違う視点から記事を書きたいと思います。

(image by 足成)

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