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高校でよく見る古文単語20選(形容動詞編)

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形容動詞は共通の意味のものがいくつかあります。まとめて覚えるようにしましょう。

また、文章中では「なり」の識別の際に、形容動詞の一部か、と問われます。ときには、名詞に「なり」がくっついたように見えるものもありますので、注意して覚えましょう。

形容動詞20選

あからさまなり(ナリ活用)・・・ちょっと、ほんのしばらく

  • 例文:この所に住みはじめし時は、あからさまと思ひしかども、今すでに五年を経たり『方丈記』
  • 訳:ここに住み始めたときは、ほんのしばらくと思ったけれども、今までにもう五年が経過している。

あだなり(ナリ活用)・・・浮気だ

  • 例文:この男をあだなりと聞きて『伊勢物語』
  • 訳:この男を浮気だと聞いて、

あてなり(ナリ活用)・・・身分が高い

  • 例文:一人は賤しき男の貧しき、一人はあてなる男持たりけり『伊勢物語』
  • 訳:一人は身分が低くて貧しい、もう一人は身分が高い男を夫としていた。

あながちなり(ナリ活用)・・・一途だ

  • 例文:あながちに志を見え歩く『竹取物語』
  • 訳:一途に恋心が見られるように歩き回る。

あやにくなり(ナリ活用)・・・あいにくだ、都合が悪い

  • 例文:時雨といふばかりにもあらず、あやにくにあるに、なほ出でむとす『蜻蛉日記』
  • 時雨といった程度でもなく、あいにくにひどく降ってくるのに、やはり出ていこうとする。

あらはなり(ナリ活用)・・・丸見えだ

  • 例文:御達、「あらはなり」と言ふなり『源氏物語』
  • 年配の女房たちは、「丸見えです」と言っているようだ。

いたづらなり(ナリ活用)・・・むだだ

  • 例文:碁を打つ人、一手もいたづらにせず『徒然草』
  • 訳:碁を打つ人が、一手もむだにしないで、

うちつけなり(ナリ活用)・・・とたんに

  • 例文:うちつけに、海は鏡の面のごとなりぬれば『土佐日記』
  • 訳:とたんに、海は鏡の表面のようになったので、

えんなり(ナリ活用)・・・優美だ

  • 例文:のどやかにえんなる空に『徒然草』
  • 訳:おだやかで優美な空の下で、

おいらかなり(ナリ活用)・・・おっとりしている

  • 例文:あやしきさまでおいらかに、こと人かとなむおぼゆる『紫式部日記』
  • 訳:不思議なほどおっとりしていて、全く別人かと思われる。

おぼろけなり(ナリ活用)・・・並一通りだ、並大抵ではない

  • 例文:「たれならむ。おぼろけならじ。」『源氏物語』
  • 訳:「誰であろうか。並一通りではあるまい。」

  • 例文:おぼろけの願によりてにやあらん、風も吹かず『土佐日記』

  • 訳:並大抵ではない祈願の甲斐あってであろうか、風も吹かない。

おろかなり(ナリ活用)・・・いい加減だ

  • 例文:いづ方につけてもおろかならざらむこそよからめ『源氏物語』 訳:どちらの気持ちを思っても、いい加減に扱わぬのがよいだろう。

けうなり(ナリ活用)・・・珍しい

  • 例文:けうに馬を取られざる『今昔物語』
  • 訳:珍しくも馬を取られなかったよ。

けざやかなり(ナリ活用)・・・はっきりと(している)

  • 例文:雪少し降りたる光に、いとけざやかに見入れるる『源氏物語』
  • 訳:雪が少し降っている雪明りに、たいそうはっきりと自然と見入られる。

こまやかなり(ナリ活用)・・・(色が)濃い

  • 例文:硯取り寄せて墨こまやかにおしすりて『枕草子』
  • 訳:硯を取り寄せて墨を濃くすって、

さらなり(ナリ活用)・・・言うまでもない

月花はさらなり、風のみこそ、人に心はつくめれ『徒然草』
月や花は言うまでもなく、風が特に人にしみじみとした気持ちを起こさせるようだ。

すくよかなり(ナリ活用)・・・しっかりしている

  • 例文:昼は日一日寝をのみ寝暮らし、夜はすくやかに起きゐて『源氏物語』
  • 訳:昼は一日中寝てばかりいて暮らし、夜はしっかりと起きて座って、

すずろなり(ナリ活用)・・・むやみに

  • 例文:すずろに飲ませつれば、うるはしき人もたちまちに狂人となりて『徒然草』
  • 訳:むやみに飲ませてしまうと、端正な人もにわかに狂人となって、

つれづれなり(ナリ活用)・・・所在ない、退屈だ

  • 例文:つれづれなる日、思ひのほかに友の入り来て、とり行ひたるも心慰む『徒然草』
  • 訳:退屈な日に、思いがけない友人が入ってきて、催しているのも、心が晴れ晴れする。

とみなり(ナリ活用)・・・急だ

  • 例文:十二月ばかりに、とみのこととて御文あり『伊勢物語』
  • 訳:旧暦十二月の頃に、急な用事だといって、お手紙があった。

おわりに

先にも書きましたように、形容動詞は名詞+なり、の形で間違ってとらえてしまうことが文章中ではよくあります。なり、が出てきたら、なりの識別をきちんとするようにしましょう。

(image by 足成)

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