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高校「国語」古典の敬語(尊敬表現)の学び方

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ここでは、高校で習う古語の尊敬表現について説明します。

敬意の方向

尊敬語が使われると、主体(動作を行う人)に対して、敬意を表します。簡単に言うと、主語への敬意を表す、といったところです。また、地の文(会話文以外)では、文章の作者から、会話文では、会話の発言者から、敬意が払われます。

  • 例:御使が「中宮が女房にそのことをのたまふ」と言ふ。

「のたまふ」が尊敬語で、会話文中にあるので、御使(発話者)から中宮(会話文中の主語)に敬意が払われています。

  • 例:帝、御文見給ふ

「給ふ」が尊敬語で、地の文にあるので、作者から帝(地の文に主語)に敬意が払われています。

尊敬語の種類

意味で基本的に分けています。なお、一番最後は、尊敬の補助動詞(動詞に付き、尊敬の表現を表す。それ自体に独特の意味はない)を載せています。

おはす「いらっしゃる」

  • 例:竹の中におはするにて知りぬ

訳:竹の中にいらっしゃるのでわかった。

のたまふ・のたまはす「おっしゃる」

  • 例:答へてのたまふやう、「燕のもたる子安の貝を取らむ料なり」とのたまふ

訳:答えておっしゃることには、「つばめの持っている子安貝を取ろうとするためだ」とおっしゃる。

給ふ・たまはす「お与えになる」

  • 例:大御酒給ひ、禄給はむとて

訳:お酒をくださり、褒美をくだされようとして、

思す・おぼしめす「お思いになる」

  • 例:これを聞きて、かぐや姫すこしあはれと思しけり

訳:これを聞いて、かぐや姫は少し気の毒にお思いになった。

御覧ず「ご覧になる」

  • 例:上も常にもの御覧じに入らせ給ふ

訳:主上も度々ものをご覧になるために入って来られる。

きこしめす「お聞きになる・召し上がる」

  • 例:きたなき所の物きこしめしたれば

訳:けがれた所の物を召し上がっていたので、

あそばす「なさる」

  • 例:御手跡うつくしうあそばし

訳:ご筆跡も立派にお書きになり、

おほとのごもる「おやすみになる」

  • 例:宮はおほとのごもりにけり

訳:若宮は、おやすみになってしまった。

しろしめす「知っていらっしゃる・お治めになる」

  • 例:いま、すべらぎの、あめのしたしろしめすこと、

訳:現在、天皇が天下をお治めになること、

召す「お呼びになる」

  • 例:惟光召して

訳:惟光をお呼びになって

奉る・召す「お召しになる・お乗りになる・召し上がる」

  • 例:それより御輿に召して福原へ入らせおはします

訳:そこから御輿にお乗りになって福原へお入りになられる。

  • 例:壺なる御薬奉れ

訳:壺の中にあるお薬を召し上がりなさい。

参る「召し上がる」

  • 例:物もつゆばかり参らず

訳:食物も少しも召し上がらない。

おはす・おはします・給ふ「~なさる」

  • 例:人目もいまはつつみ給はず泣き給ふ

訳:人が見ている前でも今はもうはばかりなさらずに泣きなさる。

注意点

「奉る」は謙譲語で、「さし上げる」の意味も存在します。基本的に「奉る」は謙譲語の訳が多いです。ただ、その場合は大抵後に、尊敬語の「給ふ」があります。逆に、尊敬語の場合は「奉る」単独で使われることが多いです。

また、「給ふ」にも謙譲語が存在しますが、尊敬語は四段活用に対し、謙譲語は下二段活用です。ただ、「給へ」はどちらにも存在しますから、これは、接続で見分けましょう。

  • 例:知りたまへればなむ…「知り/たまへ/れ/ば/なむ」に分けられます。「れ」が完了の助動詞「り」なので、「たまへ」は四段活用の已然形、つまり尊敬語になります。
  • 例:見たまへしかど…「見/たまへ/しか/ど」に分けられます。「しか」が過去の助動詞「き」なので、「たまへ」は連用形で下二段活用となり、謙譲語になります。

おわりに

「給ふ」の識別は、センター最頻出だと思うので、しっかりできるようにしましょう。

(image by 足成)

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