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    覚えてしまうと楽!高校古文の連体詞の学び方

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    ここでは高校古文で習う連体詞について解説しています。

    連体詞

    連体詞の見分け方

    連体詞は体言(名詞)の直前にあります。連体詞は、数が少ないので、見分けるより、覚えてしまった方が早いと思います。重要なものを例文とともに示しておきます。太字が連体詞です。

    • 例:ある

    訳:ある人

    • 例:なでふこと

    訳:どんなこと

    • 例:去る五月五日

    訳:過ぎた五月五日

    • 例:いはゆる折琴

    訳:俗にいう折琴

    • 例:いんじ安元三年

    訳:過ぎた安元三年

    • 例:あらゆるもの

    訳:すべてのもの

    • 例:さしたること

    訳:特別のこと

    • 例:かかる

    訳:このような和歌

    • 例:さる

    訳:そのような山

    • 例:しかる

    訳:そのような寺

    • 例:いかが要なき楽しみを述べて、あたら時を過ぐさむ

    訳:どうして役にも立たない楽しみを述べ、大切な時間を過ごすであろうか。

    • 例:食はねば、あらぬものにいひなしてやみぬる、

    訳:食べないので、別の(犬だと)思い決めてしまい、

    • 例:ありし素性まさりて人と生まれたるなり。

    訳:以前の家柄よりも優って人として生まれたのです。

    • 例:更にまたありしよりけに忍びなどして、

    訳:さらにまた以前よりもいっそう人目を忍んだりして、

    • 例:かのありし猫をだに得てしがな。

    訳:あの例の猫だけでもほしいものだ。

    • 例:御前に参りて、ありつるやう啓すれば、

    訳:中宮様のお前に参って、先ほどの経緯を申し上げたところ、

    • 例:いはゆる折り琴、継ぎ琵琶これなり

    訳:世に言う、折り琴、継ぎ琵琶がこれである。

    • 例:いはゆる重盛が無才愚闇の身をもって

    訳:周知のように、重盛は学問がなく愚か者でありながら、

    • 例:きこゆる木曾の鬼葦毛といふ馬の、

    訳:有名な木曾の鬼葦毛という馬で、

    • 例:させる能もおはせねば、物をも惜しみたまへ

    訳:たいした才能がおありでないので、物を惜しみなされるとよい。

    • 例:大将の君は、さらぬことだに思し寄らぬことなく、

    訳:大将の君は、たいしたことでないことすら気疲れすることなく、

    • 例:頭の中将、左中弁、さらぬ君たちも慕ひきこえて、

    訳:頭の中将、左中弁、その他の君たちも(源氏を)お慕い申し上げて、

    • 例:若宮など生ひいでたまはば、さるべきついでもありなむ

    訳:若宮でも成長なさったならば、適当な機会もあるであろう。

    • 例:さるべきにやありけむ、負い奉りて下るに、

    訳:そういう運命であったのであろう、(姫君を)背負い申し上げて東国に下ったが、

    • 例:さるべき人の宮仕へするがりやりて、

    訳:それ相応な身分の人で、宮仕えしている人のところに(婿を)とられて、

    これでほとんどをカバーしていますが、すべてという訳ではありません。見分け方としては文脈判断となります。文脈判断の例を下に挙げます。

    • 例:かかるほどに、宵内過ぎて、子の時ばかりに、家の辺り昼の明(あか)さにも過ぎて光りわたり、望月の明さを十あはせたるばかりにて、ある人の毛の穴までも見えるほどである(竹取物語)

    訳:こうしているうちに、宵の時刻が過ぎ、午前0時ごろに、家の周りが昼の明るさ以上に一面に光りわたり、満月の明るさを十倍にしたようで、そこにいる人の毛の穴までも見えるほどである。

    ここでは、「ある人」が「ある人」(不特定人物)で訳されると変なので、「ある」は連体詞の訳となります。

    注意点

    連体詞は他の品詞から転じたものなので、他の品詞のものがそのまま使われているもの(ある、など…)もあります。そのような連体詞の他の品詞との識別みたいなものは、問われません。

    ただ、連体詞の訳は語の成り立ちを理解していれば、訳しやすいです。例えば、「なでふ」は「なに+と+いふ」の音が縮まったものであったり、「いんじ」は「往に+し」の「往に(去に)」の撥音便+「し(過去の助動詞「き」の連体形)」の濁音であったり、「さる、しかる、かかる」は「さ、しか、かく+ある」の形であったりします。

    おわりに

    連体詞を特に意識して、何かするといったことは皆無でしょう。ただ、訳はできるようにしておきたいですね。

    (image by 足成)

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