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盆踊りの基礎知識

夏の風物詩といえば、花火にお祭り、そして盆踊りですよね。全国共通かと思いきや、実は時期や振り付けなどが地域によって違い、一口に盆踊りといってもさまざまなものがあるようです。

盆踊りの始まり

盆踊りの起源は、空也上人が始めた「念仏踊り」だといわれています。その念仏踊りが仏教行事の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びつき、盂蘭盆会で迎えた祖先の霊を再び送り出すための踊りとして定着したようです。

盂蘭盆会とはお盆の正式名称のことです。

盆踊りは八月十五日前後に行われるのが一般的ですが、盂蘭盆会が旧暦の七月十五日(現在の八月十五日)に祖先の霊を供養する行事であったことから、盆踊りも同じ時期に行われるようになりました。

また、八月十五日は十五夜でもあり、満月の明るい夜にあたることから、夜に人が集まる上で好都合だったことも一因として挙げられます。

明治時代以前は、祖霊の供養・豊年祈願以外にも、男女の出会いの場として重要な役割を果たしており、盆踊り唄の歌詞もそういった内容が描かれたものが多くありました。

参加するにあたって

盆踊りでの服装

盆踊りに参加するならば、やはり浴衣が一番です。

踊っていくうちに少し着崩れるのが粋なので、帯をあまりきつく締めたり、襟元などをきっちり整えすぎないようにしましょう。その方が踊りやすくなるので一石二鳥です。

足下も末広がりになるように着付けをしておくと動きやすくなります。

履物は下駄や草履が一般的です。履き慣れた軽いものを選ぶようにしましょう。おろしたてのものを履く際には、足袋を履いたり、鼻緒の芯を揉んで柔らかくしておくとよいでしょう。

巾着があると、踊っている際に貴重品を気にしなくてもいいので楽です。踊りによっては扇子を使うものもありますから、暑さしのぎも兼ねて持っておきましょう。

盆踊りのマナー

盆踊りを踊ってみたいけど振り付けが分からないという方は、踊りの指導をする人が櫓の上で踊っていますので、見て覚えましょう。

櫓がない場合は、一番内側の輪で踊っていることが多いです。上手な人を見つけたら、その人の少し後ろについて見ながら覚えるのもいいでしょう。

踊りの輪に入るときは、「よろしいですか?」と一声かけるとお互い気持ち良く踊ることができます。

地元以外で踊りに参加される際には、あくまでも主役は地元の人だということを忘れないようにしましょう。

踊りの輪も内側は地元の人が踊る輪になっていることが多いので、外部参加の場合は外側の輪で踊るようにしましょう。

同じ曲でも地域によって振り付けが違う場合もありますので、その地域の振り付けで踊るようにしましょう。

櫓に上がって踊りたい人は、見本になる人が上がるところですので上手に踊れることが第一条件です。もちろん服装も、浴衣・白足袋・草履を着用していることがマナーです。

また、地元以外の櫓に上がる際は「上がってもらえませんか」と頼まれた場合や、上がって踊りたいと頼んで許可された場合のみ可能ですので、間違っても勝手に上がってせっかくの盆踊りをぶち壊しにしないようにしましょう。

盆踊りは地域振興の色が強いため、その点に留意しましょう。

有名な盆踊り3選

西馬音内の盆踊

西馬音内の盆踊は、秋田県羽後町で毎年八月十六日から八月十八日まで行われる盆踊りです。別名「亡者踊」とも呼ばれ、未成年の女性は「彦三(ひこさ)頭巾」と呼ばれる黒頭巾をかぶって顔を隠し、亡者になって先祖の霊と一緒に踊ります。

成年女性は編み笠を深くかぶり、この地方の伝統的衣装「端縫い」を着て踊ります。端縫いは絹の切れ端を縫い合わせて作るパッチワークのような着物のことで、切れ端を必ず左右対称に縫い合わせることで美しいデザインを生み出しています。

郡上踊り

毎年七月中旬から九月上旬にかけて行われる日本でも屈指の長期間続く盆踊りです。会場は岐阜県八幡町で、開催日によってお寺や道路、広場など違う場所で踊ります。

八月十三日から十六日の期間は「徹夜踊り」と呼ばれ、明け方まで踊り通します。

郡上踊りで踊られる踊りは十種類もあり、飛んだり跳ねたりする踊りもあります。そのため郡上踊りでは下駄を履いて、踏みならす音を楽しむのも重要な要素の一つになっています。

阿波踊り

「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損損」のフレーズは誰でも一度は聞いたことがあるでしょう。徳島県発祥の阿波踊りは、日本全国で踊られるほど市民権を得ている盆踊りです。東京では高円寺が有名ですね。

他の盆踊りにはないテンポの早い旋律と、腰を低く落として頭の上で手を動かす独特の動きが特徴です。

男性は足を大胆に露出して勇猛に踊り、女性は裾よけ・襦袢・手甲を付けて艶っぽく上品に踊ります。また、女性は下駄を履き、編み笠をかぶるのもポイントです。踊りのグループは「連」と呼ばれ、連の名前が入った提灯を掲げたりします。

おわりに

盆踊りは単純に見えて実は奥が深いのです。

先祖の霊を供養するということと、地元に根ざした大切な地域の催し物だということを忘れずに、楽しく参加できるといいですね。

(image by 足成)

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