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間違わない登山用ストーブの選び方

登山歴

登山歴は15年近くになります。現在はマルチバリエーションを行なっている東京都勤労者山岳会所属の社会人山岳会に入っています。

春は春山の春スキー、夏は沢登りや縦走やクライミング、秋は紅葉のハイキングや表銀座などのロングルート、冬は山スキーでの厳冬期登山など時期ごとに多様な山行をしています。

登山用ストーブの種類と特徴

登山用ストーブは使う燃料によって大きく分けてガスとガソリン(ナフサ)と灯油(ケロシン)があります。

ガス

ガスは軽量でコンパクトに収納でき火力が強いのが利点です。欠点としては、液化ガスは気化するときに気化熱が発生してガスタンクを冷やしますので、使っているうちにタンクがだんだん冷えて火力が落ちることが多々あります。

特に気温が低い場所で使用する場合はガスの種類をハイパワー仕様にしないとかなり悲しい目にあいます。

上の写真は左が夏場に使用するレギュラーカートリッジで、右が冬場や高山で使用するパワープラスカートリッジです。火力の違いは圧倒的です。

ガソリン・灯油

ガソリンや灯油ストーブは火力が強く、寒さでも火力が落ちないのが最大の利点です。欠点としては、まず器具自体が重く、燃料も液体なのでかさばりますし、着火にもプレヒートとかポンピングなどのそれなりの技術が必要です。

しかし、冬山で雪を溶かして水を作る場合にはガソリンストーブはとても心強いです。

登山時に持っていくストーブとそれを選んだ理由

ストーブ

筆者が愛用しているストーブはsnowpeak社一体型の「ギガパワーストーブ地」です。

山ではなによりも軽量化とコンパクトさが優先されます。そのため、これにはオートイグナイターと呼ばれる点火装置もつけていませんので、重量は88gしかありません。しかし、火力は2,500kcal/hと充分です。たたむと手のひらに入るくらいにコンパクトになります。

当然カートリッジも夏用のギガパワーガスイソと冬用のギガパワーガスプロイソを使い分けています。

ちなみに、イソとプロイソは使用しているガスの混合率です。イソはほぼイソブタンのみで、プロイソはイソブタンに加えてより火力の強いプロパンを配合しています。

クッカー

日帰りハイキングでは、食事をおにぎりと味噌汁またはインスタントスープ、カップヌードルとコーヒー、お茶などの「お湯さえ沸かせればいい」ものに割りきれれば下記の「ジェットボイルFlash」が便利です。

なぜ水だけにしているかと言うと、山の中ではクッカーや食器はロールペーパーで拭いてそのゴミも持ち帰ることがルールなんですが、このクッカーは底が深いのでやたら拭きにくいのです。水だけにしておくと余熱があるうちに振り払えば勝手に乾きますので掃除が楽です。

ジェットボイルはクッカー自体が高い保温性を備えている上、クッカーの底にフラックスリングと呼ばれる熱吸収率が高い構造がとられているため、少ない燃料で短時間にお湯を沸かすことができます。そのため火力は1,134kcal/hしかありませんので、付属のゴトクはおまけ程度に考えて下さい。

しかし、このストーブのすごいところは冬山で雪を溶かして水を作ることができてしまうことです。それほど熱効率に優れています。携帯性も抜群でクッカーの中にほとんど一式入ってしまいます。

山での調理器具の使い方

ストーブは山では必需品です。お湯を沸かすのはもちろん、ご飯を炊いたり、焼肉をしたり(肉はパック味付け肉を冷凍して持っていきます)、ソーセージを焼いたり、豚汁を作ったり、寄せ鍋やチゲ鍋を囲んだりと、とにかく重宝します。ただ、一体型は大きな鍋を乗せると安定しませんので注意が必要です。

筆者の場合はだいたい2名から3名のテント泊で行くことが多いのでストーブは各自が1つ持っていきます。

テントを設営したら、早速ストーブを出してつまみのエイヒレやスルメや目刺しなどを焼いて、お茶やビールで一息つきます。

それから、1台でご飯を炊きつつ、もう一台で汁物や炒めものなどの主食を作って夕餉を楽しみます。

ストーブメーカーもテントメーカーもテント内での火気の使用は禁止していますので、必ず調理はテントの外で行なって下さい。雨の場合はフライシートの下が基本です。

実際に山で調理をした時の体験談

山岳会では基本的に日付ごとに食事当番を決めます。これを食当と言います。

冬の八ヶ岳の赤岳鉱泉のテント場では会の副会長が初日の食当で4~5人用テントに6人がすし詰め状態になって、大きな鍋を鍋を囲んだのがとても楽しかったです。

4泊5日のテント泊では、筆者が1日目の食等でした。どうせ2日目からは乾燥食材になるから初日だけは豪華に生物をおごろうと決めて、もやし2袋とキムチとニラと豚肉をたんまり入れたチゲ鍋を作りました。

キムチは酒のあてにもなるし、気温は4度と寒かったのですが、鍋は体が温まり評判が良かったです。何よりも自分の荷物が初日にとても軽くなりました。

登山用ストーブを選ぶ際の注意点

まず、山行形態にあったストーブを選んで下さい。(山に行くことを「さんこう」といいます)

1人ならばコンパクトストーブで十分ですが複数人になると1台では足りませんし、鍋が大きくなると全く火力が足りません。

大きい鍋では最低3,000kcal/hはほしいので、EPIガスなどから出ているセパレート型のストーブをお勧めします。

セパレート型はガス缶と燃焼部分が分離しているので大きなコッヘルを乗せても一体型よりはるかに安定します。

さいごに

ストーブはけして安いものではありませんので、自分でコツコツ調べるのも良いのですが、近くに山岳ショップがあれば何度も通って気が済むまで店員に質問しまくり、納得して購入するのが、なんといっても一番です。

(image by 著者)

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