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    10分で音楽史を総ざらい!基本の流れがつかめるクラシック音楽の歴史

    「クラシック音楽」といえば、知らない人にとってみればどうしても一括りで見てしまいがち。ですが、クラシックの中にも「古典」があったり、「現代音楽」もあったり、時代によって違った音色を持っているのです。

    今回は、そんなクラシック音楽の歴史を簡単にご紹介します。大まかにでも流れを掴んでおけば、より深く音楽を楽しめるようになりますよ。

    そもそも「クラシック」とは?

    「クラシック」という言葉の意味

    「クラシック」とは、西洋の伝統的な音楽を総称した呼び名として使われることが多いです。そのため一口にクラシックと言っても、さまざまなジャンルや様式があるのです。

    クラシックは大きく7つの時代に分かれる

    クラシックを音楽様式や時代でおおまかに分けると、以下の6つに分かれることが多いです。

    • 1:「中世」(6世紀頃~15世紀中頃)
    • 2:「ルネサンス」(15世紀~17世紀中頃)
    • 3:「バロック」(17世紀初頭~18世紀中頃)
    • 4:「古典派」(18世紀中頃~19世紀初頭)
    • 5:「ロマン派」(19世紀初頭~20世紀)
    • 6:「近代」(1890年~1920年)
    • 7:「現代」(1920年~)
    中でも、バロック期~近代に作曲されたものを「クラシック」と呼ぶことが多いです。

    1:中世(6世紀頃~15世紀中頃)

    西洋音楽の基礎は、教会で歌われた「聖歌」

    中世音楽は「聖歌」から始まったとされています。

    最初は伴奏もなく、少しだけ節回しをして祈りの言葉を唱えるというだけのものでした。しかし、そのうちに旋律(メロディ)が加わり、単旋律が複数の旋律を持つもの(多声音楽=ポリフォニー)に変わって、音の重なりが生まれることでハーモニーが生まれ、音楽的に豊かな聖歌が誕生してくるのです。

    こういった聖歌以外にも、「吟遊詩人」と呼ばれる、音楽を奏でながら詩を吟じる人たちによる世俗音楽も広まっていました。
    「ハーモニー」とは、凄く単純に言えば、高さの違う音が重なって共鳴することです。「ド」ではなく「ド&ミ」で表されるような音で、「和音(コード)」とも呼ばれます。

    代表的作曲家

    2:ルネサンス(15世紀~17世紀中頃)

    フランスで栄えた音楽界のルネサンス

    ルネサンス音楽は、フランスのブルゴーニュ地方の音楽家によって開拓され、フランドル地方(現在の東フランスからベルギーにかけての地域)で花開きました。合唱音楽を中心に声楽が栄え、ミサ曲などの教会音楽やシャンソンなどの世俗曲が多く作られています。

    宗教革命で有名なルターは作曲家としても優秀で、美しい賛美歌を多数作曲しているそうです。

    代表的作曲家

    3:バロック(17世紀初頭~18世紀中頃)

    声楽の系譜と楽器の進歩から生まれた「革新的オペラ」

    この時代になるとヴァイオリンやピアノなど、現在のクラシック音楽の中心を担う楽器が進歩し、器楽音楽が本格的に発展してきました。そして、以前から続く声楽音楽の系譜に連なる形で、オペラなどの歌劇が誕生するのです。

    そんななか生まれたのが、モンテヴェルディによる「オルフェオ」という革新的なオペラでした。なんとこの曲では、さまざまな楽器が主旋律と伴奏に分かれて合奏を行ない、現代のように「分業的」に音楽を初めて奏でたのです。

    「伴奏」は主にリズムとハーモニーを担当し、「主旋律」はその伴奏の上にメロディを奏でる役割を果たします。このように一つの旋律を伴奏パートが和音で厚みをつける音楽を「和声音楽(ホモフォニー)」といいます。

    宮廷向けに作られた豪華絢爛な“ゴテゴテ”音楽

    絶対君主制が確立していたこの時代の音楽家は、王族や貴族をスポンサーとする職業音楽家でした。そのため作られる曲はお金を出してくれるスポンサー(王族・貴族)の意向を汲むことになり、豪華絢爛で起伏の激しい、言ってしまえばゴテゴテした作風の音楽が主流となりました。

    また、低音声部が曲全体をしっかり支える「通奏低音」を基本としていることも、この時代の音楽の特徴です。

    「バロック」とは、そもそも「歪んだ真珠」を意味する言葉で、過剰な装飾を施すきらいのあるこの時代の藝術を嘲笑するために使われました。

    代表的作曲家

    4:古典派(18世紀中頃~19世紀初頭)

    スポンサーから自立して音楽家は“芸術家”へ

    バロック時代までの音楽家は、王や貴族といったスポンサーあっての音楽家でした。しかし、18世紀後半になると、コンサートが盛んになると市民にも音楽が浸透し、18世紀末には、出版社から楽譜を発売することで、才能のある音楽家は自分自身でお金を稼ぐことができるようになりました。

    こういった背景もあり、音楽家たちはスポンサーから自立し、「自分の芸術表現のために」音楽を作るという音楽家が増えてくるのです。

    理論や形式が精錬確立した“キッチリ”音楽

    この時代になるとバロック期に生まれた音楽のさまざまな理論や形式が、精錬され、確立されます。

    まず、バロック以前に主流だった、「多声音楽」がなくなり「和声音楽」が主流となります。また、展開や結びなど、それぞれに構成上の明確な役割を持たせた4つの章から構成される「ソナタ形式」が確立されるのもこの時代です。

    そのため、整然とした形式美を特徴とするシステマチックな響きが、この時代の音楽の特徴と言えるかもしれません。

    オーケストラによる「交響曲(シンフォニー)」や、オーケストラとソロ奏者が共演する「協奏曲(コンチェルト)」、ヴァイオリン×2・ヴィオラ・チェロによる「管弦四重奏曲(カルテット)」など、ソナタ形式の一種である曲もこの時代には多数生まれました。
    また、誰かのためではなく、自分の芸術的衝動に身を任せた曲が多くなるので、この時代から長い楽曲も増えてきます。

    代表的作曲家

    5:ロマン派(19世紀初頭~20世紀初期)

    「俺様の音楽を聴け!」的“自己表現”のための音楽

    19世紀に入ると、それまでの理性偏重で合理主義的な考えに反発する形で、感受性や主観に重きを置く考え方(ロマン主義)が生まれました。

    この精神にのっとる形で誕生したのが、ロマン派音楽です。古典派によって洗練された音楽形式を下地にして、個人的な思想や感情などを落とし込み、新しい音楽を追求していきました。

    そのため作曲はいわば自己表現の手段になり、「自分の考えを如何に表現するか」に重きが置かれるようになったので、一人で自由に表現ができるピアノを使ったピアノ作品や、自己顕示欲を強烈に表現できる交響曲が好んで作曲されました。

    ひと括りでは表せない個性溢れる表現手法

    ロマン派時代は表現に重きが置かれ、新しい音楽が追求されたため、さまざまな表現手法が生まれることになります。主なものを以下に挙げておきます。

    • 前期ロマン派:自分を表現した“芸術的”な音楽
    • 新古典派:ロマン派時代に古典派音楽の技法を使って作曲された音楽
    • 国民楽派:ロマン派音楽に民族主義の考えを取り入れたもの
    • 西欧派:音楽後進国内で西欧的な音楽を目指したもの

    代表的作曲家

    前期ロマン派

    新古典派

    国民楽派

    西欧派

    6:近代(1890年~1920年)

    ふんわりとした「印象主義」の時代

    近代音楽の時代は、美術における「印象派」が活躍した時代でもありました。そのため音楽でも、ロマン派のような激しい主観表現を避け、気分や雰囲気を換気させる「印象主義」が台頭します。

    印象派の絵画がぼんやりとした色使いのものが多いように、印象主義音楽でも、それまでの理論や形式とは別の技法を編み出し、ぼんやりと夢見心地な音楽が多く作られました。

    代表的作曲家

    7:現代(1920年~)

    現代アートの様相を呈す現代音楽

    音楽史的には1920年以降のクラシックを「現代音楽」と呼びます。この時代は現代アートの芸術家たちが自由な発想で、まったく新しいアートを作り上げるように、非常に独創的な音楽が生まれています。

    現代音楽には、転調に次ぐ転調や、調性を持たない無調の音楽など、それまでの形式に縛られない独創的な音楽が多いです。そのため、以前の音楽よりも難解に思われがちです。

    代表的作曲家

    おわりに

    もし「ロマン派の音楽が気になる!」「クラシックの現代版ってどんなのだろう?」と興味をお持ちなら、ぜひ一度聴いてみましょう。

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