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高校国語「漢詩の種類:古体詩」分野の学び方

ここでは、高校で習う漢詩の古体詩について、解説しています。

古体詩について

古体詩は、唐の時代以前から作られていた詩で、唐の時代になると、近体詩も作られるようになります。ただ、近体詩が現れて以後も、古体詩は作り続けられます。

古体詩は古詩と楽府に分けられますが、楽府は高校では習わないことが多いので、ここでは主に古詩について紹介します。

古詩

四言古詩、五言古詩、七言古詩があり、それぞれ一句の字数が、基本的に四字、五字、七字であることから、そのように分類されます。

あくまで基本的に、なので一句の字数が場合によっては異なるようですが、高校で見かける古詩に関しては一定字数です。また、句数に関しても一定ではありません。ただ、偶数句であることが多いです。

押韻の規則について

押韻とは、決まった箇所に同じ韻(先頭の子音を除いて音読みしたもの)の字を置くことです。近体詩と違って、日本語の音読みでは同じ韻となっていないものも多く、それらは中国語読みした場合に同じ韻となっているので、押韻に気付かないことが多いです。

また、押韻されている字が偶数句末にあるとは限らず、さらには詩の途中で韻が変わる、換韻というのもあります。

古体詩でどれが韻を踏んでいるか、などと問われることはないと思うので、「ああ、これが同じ韻で、ここで換韻が起こっているのか」程度の認識で構いません。

おさえるべきポイント

古体詩で特に問われるのは、読解です。自分は、教科書にある古体詩の訳が、いつでもできるように、暗記していました。また、ただ暗記するのではなく、授業で習った背景をきちんと把握するようにしました。

近体詩との見分け方

古体詩は、あくまで近体詩でないこと、または作者がどの時代に生きたか、によってしか見分けられません。作者が唐より以前の人(曹操や曹丕など)であれば、古体詩です。

ただ、古体詩で出題されるのは大抵、李白などの唐以降の人間が作ったものが主です。ですので近体詩でない、ということで見分けることが多いです。

その見分け方は、日本語の音読みにおいて押韻がきちんとされているか、です。近体詩では、五言詩においては偶数句末、七言詩においては初句末と偶数句末に必ず押韻します。また、日本語の音読みで押韻がなされます。

これが守られている詩は近体詩であり、そうでなければ古体詩となります。

例えば、李白の「子夜呉歌」について

長安一片ノ月
万戸擣ツノ(レ)衣ヲ声
秋風吹イテ不(レ)尽キ
総ベテ是レ玉関ノ情
何レノ日カ平ラゲテ(二)胡虜ヲ(一)
良人罷メン(二)遠征ヲ(一)

李白は唐代の詩人ですので、これだけでは判別できません。

次に韻を見ましょう。押韻されているのは、声、情、征ですが、日本語の音読みだと、sei、zyo、seiのようになり、eiできちんと韻が踏めていません。ですので、この詩は近体詩でなく古体詩(古詩)とわかるのです。ちなみに情は中国語読みでseiなので韻は踏めています。

おわりに

古体詩は問題として出題される場合、漢詩の種類の見分けと内容把握が中心です。韻に関する問題はあまり出ません。勉強する際は、教科書にのっている古詩の内容をきちんと把握するぐらいで構わないと思います。

(image by 足成)

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