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話せなくても生きていける!笑顔で楽しむフランス語会話

「日本語が通じない国に出かけていく。」単一民族、統一言語国家に住む日本人にとって、それはかなり勇気を振り絞る必要がある行為です。

それでも英語が話せればいいと思うかもしれません。しかし、いまや国際言語と化す英語が未だにあまり話されない国、話そうとしない国、それがフランスなのです。

かろうじて観光地の真ん中にあるレストランや美術館のインフォメーションでは英語が通じましたが、街を普通に歩いている人たちには通じない。道を聞いても首を傾げられ、スーパーで買い物した時に値段を聞き返せしても表示を指差され、あげく駅のインフォメーションですらフランス語しか通じない。

「まずい」と悟ったのは三日目で、そこから猛烈な勢いで基本的な挨拶や単語だけ頭に詰め込みました。やはり10までの数字すら言えない、というのは致命的でした。

けれど基礎の基礎の単語さえ分かれば何とかなるもので、そこから語学学校を見つけて通うまでの一ヶ月程度は、なんちゃってフランス語で日々を乗り切りました。

いかにしてフランス人とコミュニケーションを取り、買い物し、カフェで食事をし、滞在を楽しむか。

ボンジュールとメルシィ、本当にそれしか分からない状態、何とかなるさ精神でフランス・パリに来てしまった筆者が、いかにして留学の最初の数ヶ月を乗り切ったか。自身の経験から、言葉が分からなくてもフランスを楽しむ方法を教えます。

初歩的単語で会話をつなげる方法

レベル1:カフェ・メニューとのにらみ合い

パリは観光都市だけあって、レストランや雑誌に掲載されているようなカフェに行けば英語が通じます。

しかし、ルーブル周辺、エッフェル塔周辺などから一歩外へ出ると、とたんにフランス語になります。もちろん、ウェイターさんもこちらがフランス語が分からないとなると、接客業ですから何とかがんばってくれるのですが、やはり難しい。そしてメニューももちろんフランス語のみ。しかも筆記体です。

そんな中、まずは指差し会話を試みました。メニューに肉とか魚と書いてあればいいですが、具体的な魚の名前やお肉の種類が記されているともうお手あげ。

ということで、読めないメニューを順番に指差し、「魚?」「肉?」と聞いてみる。そう、「魚」「肉」だけフランス語で言えればそれでいいんです。あとは、どんなお肉がくるのか、何の魚がくるのかは来てからのお楽しみです。とりあえずどちらが来るのかさえ分かれば、同行者と似たようなものが来る、というミスは避けられます。

さらに飲み物ですが、それも「水」「ワイン」「赤」「白」さえ言えれば問題なし。フランスのカフェで、食べられないほどおいしくない食事やワインに当たったことはまだ一度もありません。

肉、魚、水、ワイン、赤、白だけフランス語で覚えましょう。最悪そのレベルなら英語でもいいですが、店員さんのご機嫌取りにフランス語でがんばりましょう。

レベル2:マルシェで・お店の人との戦い

マルシェで野菜やチーズを買って帰って家で料理したり、クレープやファラフェルの屋台で買い食いしたりする。それもやはりフランスのひとつの醍醐味です。

しかし、スーパーとは違いお店の人との直接のやり取りが求められるため、初心者は冷やかしては見ても、実際の買い物となるとしり込みしてしまいがちです。著者も始めはそうでした。

「買いたい!食べたい!でも怖い…」そんな気持ちと闘いながら、偵察に赴くこと数回、勇気を出して売り子のおじさんが試食で差し出してくれる桃を一口食べた瞬間、「あまーい!」と思わず日本語で感嘆をあげてしまいました。

そうすると、言葉は通じないながらも喜んだことが分かったらしく、おじさんも相互を崩し、フランス語で何か言う。よく分からないけど、そうだろうとか言ってくれてる気がする。

分からないながら、うんうんと頷いて、やっと買い物する勇気がでました。
結局、大事なのは笑顔なんですね。

あとは得意の指差し会話です。「これ」「300グラム」「半キロ」「ひとつ」などと何とか伝えます。

フランス語もグラムはグラム、キロはキロなので、数字さえ分かれば買い物できてしまいます。お金は早口で分からないなら、とりあえず1ユーロを大量に持っていけば問題なし。

他のお客さんが並んでいなければ、もういちど聞き返してもOKです。しかもマルシェでは値段が端数は切り捨てる傾向があるので、1~10の数字とあとは20、30、40…と十の位の数字さえ覚えておけば買い物できます。

後は、笑顔で「ありがとう」「さようなら」が言えれば、あなたもすっかりマルシェっ子です。

1~10と100までの十の位の数字、指をさしながらの「これ」、お店の人への挨拶「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」は覚えましょう。そして「笑顔」も大切です。

レベル3:街中で・最後は一般のフランス人を相手に

カフェに入れて、マルシェで買い物ができる。観光ならこれだけできればたいてい困りませんし、現地に住んでいてもここまでできれば生活していけます。ただ、やはり、どうせならもっと色々と話してみたいですよね。

そんなときに役に立つのが質問です。著者は、フランス人が何人か来る飲み会やランチに友人から誘われると、いくつか質問を用意していきました。

よく使うのは「パリのお勧めってどこ?」「どこ出身?」というもの。そして、必ずパリの地図や、スマートフォンのアプリのマップを準備しました。

お店の名前や場所を教えてもらったあとは、地図やアプリのマップで場所を教えてもらい、「きれい」「おいしい」「楽しい」など形容詞で質問したり、身振りをしたり、表情豊かに反応したりしました。それだけで意外と話も持つし、相手とも楽しくおしゃべりできます。

短い質問フレーズと、簡単な形容詞だけ覚えましょう。

相手の言っていることを理解するために聞き分けるポイント

もちろん、おしゃべりするためにはフランス語の聞き取りが必須。しかし、これはかなり難しい。それでも何とか話したいなら、注目すべき点は二つです。

語尾に注意

フランス語は普通の文章の末尾を上げるだけで疑問文になることも多いので、あがっていれば確実に疑問文です。

Rの発音に注意すること。

日本人はすっかり英語になじんでいるためRはラ行の発音のイメージですが、フランス語はどちらかと言うとハ行に近い発音となります。

例えば「バラ」の「rose」ですが、英語と同じスペルでも、フランス語では「ホーズ」と言っているように聞こえます。実際には喉でならす音のため、日本語には当てはめられないものの、最初のうちは筆者には完全にハ行の音で聞こえていました。

それが分かっていれば、あとは規則的な発音なので、大まかな規則さえ覚えていけば、スペルをイメージできるようになります。

「話せないけど意思疎通したい」という姿勢を見せるコツ

分からないなりに、フランス語を話そうとする姿勢やコミュニケーションを取りたいという気持ちを示すこと、それがフランス人に喜ばれます。

数字や挨拶も、英語ではなくまずはフランス語を使ってみましょう。時間がかかっても、カタコトでも、辞書片手でも大丈夫ですのでトライしてみましょう。

おわりに

フランス語が話せればもちろんよいですが、たとえ話せなくても、単語が基本的なものしか分からなくても、気にしなくて大丈夫です。前述のような、相手とコミュニケーションをとりたいという気持ちを持つことが大事です。

あとは、表情と身振り。日本人らしくなんとなく微笑んでいるだけではだめなので、驚いたり、喜んだり、と分かりやすく顔に出せば、単語の発音がおかしくても雰囲気で察してくれます。

そして、スマートフォン。相手に渡して検索してもらったり、画像で表示させたりと、圧倒的に言いたいことが通じやすくなります。現代人に生まれて本当に良かったと、海外に行くたびに思うものです。

「気持ち」「表情」「スマートフォン」はフランス人とコミュニケーションをとる三種の神器です。これを持って、ぜひフランスへ行ってみてください。

(image by Futta.NET)

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