\ フォローしてね /

教育費準備・住宅ローン返済・老後資金準備の三重苦を解消する特効薬

晩婚化が進む昨今、2010(平成22)年出生動向基本調査によると、平均初婚年齢は夫が29.8歳、妻は28.5歳となっており、92年の調査と比べると男性では1.5歳、女性では2.8歳、年齢が繰り下がっています。

晩婚が悪いわけではありませんが、結婚年齢が遅くなると、子供の教育費の準備時期と住宅ローンの返済時期、老後資金の準備時期とが重なる「子育て世代の三重苦」という問題が生じることは事実として見逃せません。

そこでこの記事では、それらお金の問題と向き合うコツを紹介します。

本記事は、専門家プロファイルのご協力により、2013年に執筆されたものです。

老後資金の準備は間に合う?

主人30歳、奥様28歳の時に結婚し、結婚から2年後に第一子(長男)、6年後に第二子(長女)が誕生したという設定で紹介しています。
ご主人 奥様 長男 長女
結婚29年後 59歳 57歳 27歳 23歳

まずは、お金がかかるライフイベントを把握しましょう。

上記のチャートで考えると、お子さん2人が大学を卒業する頃には、ご主人は59歳になっています。仮にご主人の定年退職年齢が65歳であったとしても、年金生活になるまで6年しかありません。

さらに、結婚当初に35年返済の住宅ローンを借りて家を建てた場合、返済は65歳まで続きます。収入が大きく減少した時や年金生活になった時に、返済し続けることができるかどうかも気がかりになります。

問題を解決するには

お金があれば、すべて解決することができます。

とはいうものの、働いて収入を多く得るのにも限界はあります。休む時間や自分を磨く時間、家族と触れ合う時間など、仕事をする以外にも時間が必要だからです。

近年、コンビニやファストフードで働く年金生活者とみられる方を見かけることが多くなりました。生活するために働いて、経済的な不安を解消するのは重要ですが、働くことだけを考えると病気や怪我などで働けなくなった時の不安に対して無防備になってしまいます。

目先のことだけを考えると将来への備えが薄くなりますし、将来のことだけを考えると、本当に必要な目先の支出ができなくなってしまいます。

では、目先のこと、将来のことの釣り合いをとるにはどうすればよいでしょうか? 上手に使えば効果を発揮する特効薬3つを下記します。

1. 住宅ローンの特効薬

住宅ローンの問題によく用いられるのが繰り上げ返済借り換えです。

「繰り上げ返済」とは

返済期間を短くする「期間短縮型」を選ぶ方が多いのですが、教育費の出費が今後増えていくなどの理由で家計のゆとりを大事にしたい場合、毎月の返済額を少なくする「返済額軽減型」が有効なことが少なくありません。

「借り換え」とは

手元の現預金の支出を少なくしながら、返済期間を短くしたり、毎月の返済額を少なくしたりすることができます。

借り換えの際、手元の預貯金が少ない方や将来家計支出が多くなることが予測される方は、固定金利期間をできるだけ長くすることをおすすめします。

2. 教育費準備の特効薬

お子さんの教育費準備というと、学資保険など貯蓄性のある保険が活用されます。ですが、住宅ローンやマイカーローンを返済されている家庭だと、借入金の繰り上げ返済の方が効果的なことがあります。

高校卒業までの学費は毎月の家計から出せるようにしておきましょう。大学の学費も、入学金や授業料といった基本的なものを保険などで準備し、仕送りなどは毎月の家計から出すのが長い目で見て無理がないように感じます。

支出をこれ以上増やしたくない場合は、奨学金の活用も選択肢の一つです。

3. 老後資金の特効薬

家計の中で無駄な支出をなくすことは大事ですが、支出を切り詰めるのにも限界があります。長い目で見れば、節約以外の方法を組み合わせることも欠かせません。

老後資金の資産運用は、お金を使うまでの期間が長くなるため、物価の上昇のことも考えて目標とする運用利回りを決めることをおすすめします。例えば、1970年から今日までの物価上昇率は平均でおよそ年3%になります。よって、少額でも長期的な運用をすることが重要です。

仕事が苦にならない方であれば、年金生活になっても働くことを見当しましょう。働く期間が長いほど、毎月の家計からの切り崩し額も少なくて済むため、老後資金の準備もラクになります。

おわりに

20年後、30年後、といった長期的な資金繰りについて考える時も、家計簿の記帳などによる毎月の家計管理をきちんと行うことが基本です。基本があるからこそ、将来の多額の支出のための準備が計画的にできるのではないでしょうか。

生命保険・住宅ローン・資産運用を見直す際に特に気を付けたいのは、いくら得をするかではなく、長い目で見て家計がどのように変化するか、貯蓄や金融資産の残高がどのように変化するかを確認することです。

短期的には得をする方法であっても、長期的にみれば借入金に頼るなど損をする家計になってしまうことがよくあります。

「子育て世代の三重苦」を解消するためには、子供さんの教育費の準備、住宅ローン返済、老後資金の準備を、別々に考えるのではなく、全部まとめて考えていくことを心がけてください。

(image by amanaimages)

このライフレシピを書いた人

編集部にリクエスト!

「こんなライフレシピがほしい」や「ここがわかりにくかった」などをお送りください。