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意外に奥が深い!カーリングのルールまとめ

(image by Curling / Benson Kua)

石(ストーン)を滑らせ、円の中心により近づけたほうが勝利となるスポーツ「カーリング」。ルールをぱっと耳にしたところ簡単そうな印象があるカーリングですが、実はとても奥が深いゲームだったりします。

ここでは、カーリングの基本ルールと、ルールを踏まえた上での楽しみ方をご紹介します!

ここでは、4人チームのカーリングの公式な試合でのルールをご紹介します。

カーリングのコース

(image by 著者)

上の図はカーリングのコースです。コースの端から端までの距離は44.5m、横幅は4.75mです。

赤と青の円を「ハウス」と呼びます。コースによって、内側の円が赤だったり外側の円が赤だったりします。

ハウスの縦の中心と横の中心にはそれぞれ線が引かれており、この線が交わる点をティーと呼びます。カーリングは基本的に、ストーンを投げてこのティーに近づける競技だと言えるでしょう。

それぞれのハウスから少しコース内側の位置に、ホッグラインと呼ばれる線があります。後々詳しくご説明しますが、あらゆるルールに使われるラインです。

また、ハウス後方にもラインがあります。これはバッグラインと呼ばれます。バッグライン後方にはハックと呼ばれる台が設置されており、ストーンを投げる人はこのハックに足を置いて踏み出します。

カーリングの基本ルール

勝敗の決定

カーリングでは、エンドと呼ばれる1回の攻守で、先攻→後攻→先攻……という流れでそれぞれ8球ずつを投げ合います。このエンドを10回繰り返し、最終的な得点が多かったチームの勝利となります。

各チームの持ち時間は73分で、計146分以内に10エンドを終えなければなりません。なお、試合中に1分のタイムアウトを2度とることができ、また5エンドの後は7分の休憩時間となります。最長で2時間半を超える、長丁場なスポーツなのです。

ゲームの流れ

コイントスなどで先攻後攻を決定したら、ゲームはまず先攻の投球から始まります。投球者はデリバリーと呼ばれ、ハウスに向かってストーンを投げます。このときデリバリーは、手前のホッグラインまでに投げ手を離さなければなりません。

次に、投げられたストーンをハウスの狙った位置に運ぶために「スイーパー」と呼ばれるブラシを持った選手が氷上を掃いていきます。この行為を「スイープ」といいます。スイープによって表面の氷が溶け、ストーンの動きを調整することができるのです。

デリバリーとスイーパーに指示を出すのが、ハウス後方にいる「スキップ」です。デリバリー役には投球の目安を指示し、スイーパーにはスイープの有無や強さなどを指示します。

両チームが8球ずつ投げ合い、最終的によりティーに近い位置にあるストーンが得点となります。

得点をしたチームは、次のエンドでは先攻となります。もし両チーム共に得点がなく引き分けに終わった場合は、前のエンドで先攻だったチームが次のエンドでも引き続き先攻となります。

得点のルール

カーリングのルールで少しややこしいのが、この得点のルールです。詳しくご説明します。

カーリングでは、ハウス内でティーに最も近いストーンを投げたチームが得点できます。得点されたチームには1点も入りません。

ハウス内ではストーンは全て1点として扱われます。青1点、赤2点……といったシステムはありません。

(image by 著者)

例えば上図のようにハウス内に黄色のストーンしかなかった場合、黄色チームが2点を獲得し、赤チームは1点も入りません。ハウス外のストーンは全て無視されます。

(image by 著者)

上図のように赤いストーンがハウス内にあっても、ティーに近いストーンを投げたのは黄色チームなので、赤チームは1点も獲得できません。

(image by 著者)

ただし、このように最もティーに近いストーンは黄色でも、他の黄色のストーンよりも内側に赤のストーンがあることがあります。このときは、相手チームのストーンの中で最も内側のものより内側にあるものが得点になります。上図の場合は、最もティーに近いストーンは黄色、次に近いのが赤、次に近いのが黄色です。このとき、黄色チームは1点、赤チームは0点となります。

(image by 著者)

このルールのため、どんなにたくさんハウスの中にストーンを置いても、最もティーに近いところに相手チームのストーンが投げられてしまうと、1点も獲得できないことになってしまいます。上図のように、黄色のストーンが大量にハウス内にあっても、ティーに最も近いのは赤いストーンなので、赤チーム1点、黄色チーム0点となります。

投球の順番

(image by 著者)

カーリングのチームは、4人の選手と1人の控えで構成されます。4人の選手はそれぞれリード、セカンド、サード(バイススキップ)、フォース(スキップ)という役割を与えられます。

スキップとは、主に投球などの指示を担当する、重要なポジションです。サードはサブのスキップとして、スキップが投球をする際に指示をする位置に立ちます。

(image by 著者)

投球は、ローテーションで行われます。例えば上図では、まずリードがデリバリー、セカンドとサードがスイーパー、指示をスキップが行い、その後は各ポジションをローテーションしています。

このようにスキップが最後となる投球順が普通ですが、スキップの投球順が変わることもあります。その場合、スキップではない選手がフォースになります。必ずしもスキップ=フォースではありません。

ルールを踏まえたカーリングの楽しみ方

「1点」の重み

得点システムを踏まえると、有利なのは後攻です。そのエンド最後の1投を投げられるので、先攻がどれだけストーンをハウス内に置いていても、最期に最もティーに近いところにストーンを投げれば、後攻チームの得点となるからです。

よって、カーリングでは基本的に、後攻チームが1点を取るのは容易とされています。そこで後攻チームは、2点以上の大量得点か、引き分けで次のエンドも後攻となることを狙います。

先攻チームも、1点を取られてエンドを終えることはむしろそのエンドでの成功と考えます。1点を失っただけで、次のエンドでの後攻となれるためです。

従って、普通のスポーツとは「1点」の持つ重みが違うことが、カーリングの特徴と言えそうです。1点をとられてもさほど失望する必要はないため、応援する側にも余裕が生まれそうですね。

戦略を予想する

「氷上のチェス」とも言われるカーリングでは、戦略が大きなポイントとなります。プレーする側としても応援する側としても、戦略を考えたり、予想することで、よりカーリングを楽しめそうです。

例えば大量得点を狙いたい場合は、ハウスの手前にストーンを置いて敵のストーンを邪魔したり、逆に最小限の得点や引き分けで終えたいときはひたすら敵のストーンを弾き飛ばしたりします。

単純なゲームではありますが、戦略の数は無限にあります。相手チームとの駆け引きでどんな戦略を立てるべきなのか、考えてみるのはとても楽しそうですね。

出来れば押さえておきたい応用ルール

上記では基本的なルールを説明しましたが、戦略を考えるときには欠かせない応用編のテクニックもあります。例えば、フリーガードゾーンルールです。

(image by 著者)

フリーガードゾーンとは、ハウスの中心を通る横のラインとホッグラインによってできたエリアのうち、ハウスを除いた部分を指します。上図では、緑色で示されている部分です。

このフリーガードゾーンに置かれたストーンは、各チームのリードが投げ終えるまでの間、コース外へ弾き飛ばすことができません。

コース内に収まるようにストーンを当ててずらすことは可能です。

ストーンに強く当てて弾くことができないため、ハウス内のストーンを守るためにフリーガードゾーンにストーンを置くという戦略をとることができます。

その他にも「相手チームのストーンがハウスの中心を通る横のラインを通り過ぎたらスキップがスイープをしてもいい」というルールも。こうしたルールをなるべく有効的に使って戦略を立てるのが、カーリングの醍醐味と言えそうです。

おわりに

カーリングのルールは、覚えてしまえば単純なものです。ルールを把握すれば、カーリングを見るのもより楽しめますよ!ぜひ覚えてみてくださいね。

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