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    比べて分かる!間違えがちな神道と仏教の5つの違い

    大仏さまに大鳥居、ナンマイダーにお稲荷さん。様々な宗教が入り混じる日本の中でも、特に見分けがつきにくい仏教と神道。どちらも古くから日本に根付いているだけに、どうしても混同しがちです。

    しかし、冠婚葬祭に深く関わる宗教だけに、日本人ならしっかりと区別できるようになりたいところ。そこで今回は、間違えがちな神道と仏教の5つの違いを解説していきたいと思います。

    01:神様(崇拝対象)

    神道:八百万の神

    神道は、複数の神様を信仰の対象とする多神教です。中でも神道の神様は「八百万の神」と総称されるほど数が多く、太陽や月といったどの宗教でも神様になりそうな自然物から、東照大権現といった人神、お米や貧乏といった少しスケールの違うこまごましたものまで、森羅万象の様々なものを神格化しています。

    神道における最高神は、太陽を神格化した「天照大御神(アマテラス)」であるとの考えが一般的です。

    仏教:仏陀、その他の仏など

    「苦しみ」と見なされる人の世が未来永劫続く輪廻転生の輪から、修行によって悟りを開いて抜け出す(解脱)ことを目標としています。そのため仏教には本来、何かに対して信仰するという考えはありませんでした

    しかし、一般にも分かりやすくする狙いから、時間の経過とともに開祖である仏陀やその他の仏などが信仰の対象とされるようになりました。

    ちなみに、仏教にも「神様」という存在はいるのですが、人間などと同じ生命の一種と見なされいます。そのため、「神様」と「仏様」は別物です。

    02:教典

    神道:教典は存在しない

    神道には、キリスト教における聖書やイスラム教におけるコーランのような、教義を記した教典が存在しません。

    というのも、神道の世界観は、全知全能の神によって支配されている世界ではなく、様々な神様の力を借りて成り立っている世界というイメージなので、生活文化から発展したそれらの神々の力を上手く借りられる方法論が教義の元になっています。そのため、絶対的な神の教えというものが無いのです。

    言語化された教義もなく、しいて言えば、満足に暮らすための日ごろの様々な行いそのものが神道的考えの実践と言えます。

    日本書紀や古事記などが聖典視されていますが、これらは物語的な歴史書なので、教義が詳細に書かれているものではありません。

    仏教:「経典(きょうてん)」

    仏教では、開祖である釈迦(仏陀)が説いた教えを記録した「経典」が教典とされています。ちなみに、「経典」は大きく分けると以下の3つに分かれます。

    • 」…教義をまとめたもの
    • 」…修行方法や戒律に関するもの
    • 」…「経」を注釈したもの

    この3つをまとめて「三蔵」と呼び、「三蔵」に精通した僧侶のことを「三蔵法師」と呼びます。

    ちなみに、お葬式などでお坊さんが唱えているのも、教義をまとめたお経です。

    03:聖職者

    神道:神職(神主)、巫女

    神社における聖職者といえば、烏帽子をかぶり袴をまとった「神職」です。主に、「神主」という名称が一般には広まっています。

    神主は、神社に仕えて歳事や社務、祈祷などを行う役職です。ちなみに、神道にはキリスト教や仏教のように明確な教義が存在しないため、参拝者に対する説教は行いません。

    また、神主の補助をし、神事の際に神楽や舞を奉仕する巫女も存在します。ちなみに、巫女になるには資格などは必要ありません。

    仏教:僧(お坊さん)

    仏教の聖職者といえば、袈裟を着た頭を丸めた「僧」ですが、一般的には「お坊さん」という呼び名で知られています。

    お坊さんは、お寺でお経を唱えることや説教を基本的な仕事としています。その他にも、葬儀の場でお経をあげたり、寺院や墓地の管理なども行っています。

    ちなみに、「和尚(おしょう)」は教えを説くお坊さんのことで、「住職」はお寺に住み込んでいるお坊さんのことです。

    04:宗教施設

    神道:神社(鳥居+参道+社殿)

    神道における宗教施設といえば「神社」ですが、当初、神様は大木や山といった自然物に降り立つものとされていて、神社はイスラム教のモスクのように、祈りを捧げる場でしかありませんでした。しかし、時間がたつにつれて「神様の臨時の依り代」という考えが発展し、依り代が置かれた土地に大規模な神社が建てられるようになりました。

    そのため現在では、神社は神様が祀られている参拝場所としての役割を持っているのです。

    神社は一般的に、入り口に「鳥居」があり、鳥居の先にある「参道」の脇には手と口を清める「手水舎」、その先には神様が祀られている「本殿」、という造りになっています。

    仏教:お寺

    お寺は、仏陀の教えを信じて「悟り」を目指す人が暮らす場であり、一般の人に仏教の教えを説く場でもあります。そのため、お寺にある建造物は、仏像など礼拝の対象を祀る「伽藍(がらん)」と、お坊さんたちが居住する「僧房」とに分かれています。

    最初はお坊さんが仏教修行を行う場所だったのですが、開祖である仏陀が徐々に神格化されていくうちに、仏塔や仏像、それを収める仏殿などが誕生し、現在のような姿になったと言われています。

    お寺は一般的に、入り口に「山門」があり、元々は仏陀そのものを表していた「」と本尊の仏像を安置する「金堂」などを内部に置く造りになっています。

    05:参拝方法

    神道:二拝二拍手一拝

    神社では、お賽銭を入れた後、2回礼をし、手をパンパンと叩いて、もう一度頭を下げる「二拝二拍手一拝」という参拝方法が一般的です。

    ちなみに、神社への参拝は、穢れを清めるためのお祓い方法の一つに数えられるもので、「今までの穢れを清めて、心機一転の決意表明をする」という意味合いがあります。

    そのため、「お金が欲しい」といったような自分に都合のいい願い事をするのは、本来の目的からは少しずれています。

    仏教:合掌

    お寺では、お賽銭を入れた後、拍手は打たずに胸の前で合掌するスタイルの参拝方法が一般的です。また、数珠を持つ、鐘をつく、護摩を焚く、お線香をあげるといった参拝方法もお寺独自のものです。

    参拝後には、お寺にお経を納めた証明書である「朱印」をもらうこともできます。

    おわりに

    お寺に行ったのに「二拝二拍手一拝」、鳥居をくぐったのに仏像を探す…などなど、宗教を混同してしまっては、ご利益も薄れてしまうかましれません。間違わないように、しっかり覚えておきましょうね。

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