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ベタを飼育するための環境の作り方

著者は最近1匹のトラディショナル・ベタのレッドを飼い始めましたが、何年も前にベタを繁殖させて友達に配ったり、ショー・ベタの幼魚を譲り受けて飼っていたこともあります。

どのベタにも言えることですが、彼らはとても好奇心旺盛で人懐こく、表情豊かなので、とてもただの魚とは思えなくなってきます。

ここでは、繁殖を見据えたベタの飼育環境の作り方をご紹介します。

オスベタを飼うポイント

ポイント1:できれば小型水槽を用意する

ベタは小さい瓶や金魚鉢などでも十分に飼えるのですが、できれば20~30cmの大きさの水槽を用意してやりましょう。ベタ飼育セットなどを利用してもよいと思います。

最初から広い水槽で育てると、ここが自分の縄張りなんだと思って、ベタがのびのびと育ちます。といっても魚1匹ですので30cm以下の水槽で十分です。

冬はヒーターを入れてやることもできますし、メスとお見合いをするときにはメスの入った瓶を沈めてガラス越しに見せることもできます。

ポイント2:ろ過器のエアーは弱くする

エアーが強いと水の流れが早くなり、ベタは泳ぎ疲れてしまいます。

ろ過器を入れてやれば、ほとんど水替えの心配はいらないのです。しかしベタは体の割にヒレが長いため、泳ぎが下手です。

「エアレーション」や「ろ過器から出るエアポンプの空気」は、調節具を使ってごく弱くしてやってください。繁殖を考えると「スポンジフィルター」が稚魚を吸いこまないので最適です。

ポイント3:浮草・水草を入れる

しばらくベタを飼っていると水面が泡だらけになっていることがありますが、これが「泡巣」です。「ウォーターレタス」などの浮草を入れてやるとオスは泡巣を作ります。

ベタのオスはこの巣に、生まれたばかりの卵をくっつけて育てます。この泡はなかなか壊れないようにできているようですが、浮草があると、浮草が水流から巣や稚魚を守ってくれるので、更に巣を作るようになります。

また、隠れる場所をつくってやるために「ウイローモス」や「マツモ」など丈夫な水草を投げ込んでやるといいでしょう。

ポイント4:水槽用の蛍光灯を設置する

ベタは観賞魚ですから、外付けで水槽用の蛍光灯を付けてやりましょう。水草を入れたら光源がないと枯れてしまいます。

かといって夜中の間ずっと蛍光灯が点いていたらベタは眠れません。寝る前には忘れずに水槽の蛍光灯を消してやりましょう。

メスベタを飼うポイント

ここからはメスベタを飼うときの環境の作り方を紹介します。ですが、繁殖を目的としないオスベタの飼育方法と重なる部分もありますので上手に組み合わせてください。

ポイント1:2L~3Lくらいの瓶を用意する

2L位の瓶に水質を変えないカラフルな色の砂利をしいて、マツモなどの水草を投げ入れてやります。

ベタはエラ呼吸以外にラビリンス器官というのをもち、空気中の酸素を直接取り込むことができるので、少ない水の量でも十分に生きられます。むしろ大きな水槽は必要ありません。

また、オスは一国一城の主でないと互いにケンカしてしまうので、1匹1瓶で飼うのが鉄則です。メスは1瓶に2匹入れても大丈夫ですが、繁殖期はやはりケンカをするので別々にしてやってください。

瓶に水草を入れてやると水の浄化にも良いですし、魚も落ち着くのでおススメです。

ポイント2:水質の変化に注意する

水質の変化に弱い魚なので、ベタ用の水質調整剤などを使って、週に1回1/2~1/3の水替えをします。

水質が悪化したり急変すると、病気になったり瓶から飛び出してしまうので、容積の小さな水で長生きさせるのは意外と難しかったりします。

ポイント3:ストレスを与えない

ベタは目がよく見えます。あまり見つめ過ぎるとストレスを感じて死んでしまうこともあります。また、ベタは意外と大食漢なので食べ過ぎで死んでしまうこともありますのでエサの量には特に注意が必要です。

ポイント4:冬は瓶ごと温める

瓶の底に敷いて使う敷物風のヒーターや、大きめの水槽に水を入れてヒーターをセットした中に瓶ごとつける方法などがあります。

  • ベタを1匹だけ瓶に入れて飼っている場合

瓶や金魚鉢でベタを飼っている場合、水量が少なくて市販のオートヒーターが瓶に入らなかったり、熱でベタを傷つけるため使えません。そんなときは、パネルヒーターという容器の底面に敷いて温める器具を利用します。

これを瓶の底に敷くだけで冬場も適温の26度を保ってくれるので手軽です。亀や 爬虫類、小動物用にいろいろなサイズのものが2,000~4,000円程度で売っていますので、瓶や金魚鉢のサイズに合わせて選んでください。

  • ベタを複数匹何本かの瓶に入れて飼っている場合

ベタを飼い始めると、オスとメスは別々の瓶に入れてやらなくてはならないし、きれいな色の子を見つけると思わずもう一匹飼おうかなと、だんだん瓶や水槽が増えていくことがあります。

でも、1匹ごとにパネルヒーターを買っていては大変な出費と電気代になってしまいますね。

そこで、ベタの瓶が増えてしまった場合の冬対策に、瓶が全部入るだけの水槽と、一番安いオートヒーターを1本用意します。次にその水槽に瓶を並べて、瓶の高さ2/3程度まで水を入れて、ヒーターを動かします。

あとは水温計などで温度をチェックして26度前度にしてやってください。要するにベタ専用温水プールを作って、彼らの部屋である瓶ごと温めてやるわけです。

できれば水草や仕切りなどで隣のベタと顔を合わさないようにしておくと、飛び出し防止に役立ちます。

ポイント5:メスベタは複数匹飼う

ベタの瓶が増えた場合のことを説明してきましたが、これは繁殖を考えたときの飼い方ですので、1匹で飼っている分にはあまり必要ありません。

ただ、もし繁殖をさせてみようと思ったらメスは2匹以上買ってくることになると考えておいた方がいいです。

ベタはとても愛情深い魚なので、お互い相手の好みに厳しいです。オスがその気になってもメスに振られたり、メスが1匹だとオスのほうが好みじゃなかった、ということがよくあります。

そうするとあっという間に瓶が2本~3本に増えてしまうというわけです。

メスだけなら30cm水槽に複数匹飼っても互いに仲良くできるし、水草水槽にも映えるので、ベタ飼育に慣れたらぜひメスにも挑戦してみましょう。

ベタの繁殖を経験して

著者がベタを繁殖させていたときには、瓶3本、水槽2個を使いまわしていました。

最初はお父さんベタ1匹とお母さんベタ1匹、お見合い用メスベタ1匹だったのが、最終的には30cm水槽がいっぱいになるほど、子どもたちが元気に育ちました。

ベタってお父さんが1匹で1週間飲まず食わずで献身的に子育てをするんです。稚魚がある程度大きくなったので、そろそろお父さんベタにエサを食べてもらおうと父子を分けたときには、稚魚たちがいないことに茫然としてしまってしばらくエサを食べてくれませんでした。

一方、お母さんベタは卵を産んだその日から食欲旺盛です。ベタのメスは子育ては一切しないのです。

おわりに

トラディショナル・ベタは大切に飼っていると2~3年は生きます。

熱帯魚店では小さな瓶に閉じ込められて自由に泳ぐことを知らなかった魚がみるみる本来の美しさを発揮してゆく姿は本当に嬉しいものです。

また、小柄でオスのように大きなヒレを持たないメスのベタも、穏やかな性格なので混泳させることもできますし、お互い運命の相手に出会うと情熱的な愛情を見せてくれます。

ぜひ、奥深いベタ飼育の世界を経験してみてください。

(image by 著者)

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