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知っていると得をする!能を鑑賞するときのマナー

能は日本の伝統文化の中でも特に、難解な印象を持たれている方が多いと思います。

しかし能楽は、文楽、歌舞伎へと通じる芸能の「核」ではないでしょうか。ムダなものを全てそぎ落として深い世界観を表現する、日本の芸能文化を凝縮した空間が能舞台だと思います。

では、その能を鑑賞するときに注意したほうがいい観劇マナーと、初めて能を観に行くときに、もっと能の世界を楽しめるコツをお知らせします。

観に行く前の準備ポイント

ポイント1:演目の内容を理解する

インターネットで演目のあらすじを軽く調べて、読んでおきましょう。

どのような舞台でも、事前に演目がフライヤーやポスターに書かれているはずです。せめて当日でもいいので、PCやスマホで「能 (演目名) あらすじ」などと検索して、読んでおくことを強くおススメします。

ポイント2:できれば謡本を手に入れておく

能が難しいのは謡曲が聞き取りにくいからなので、できたら図書館で「謡本集」「謡曲百番集」などに収録されているものをコピーしておきましょう。

実際に能楽堂で謡本を手に観劇してらっしゃる方も見ましたが、会場にコピーを持ちこんで小さい字を読むのは無理なので、行く前に何回か読んでおくと、いざ観劇に行ったとき次第に耳が慣れてくると思います。

ポイント3:のど飴を持っていく

会場で咳が出たり、喉が乾燥したときのために、用意しておいてください。

室内の能楽堂の場合ですと、席が近い印象があるかもしれません。そのようなところで乾燥から咳が止まらなくなると、大変に辛い思いをします。実際に舐めなくてもいいので、お守りがわりに持っていきましょう。

観能時の服装マナー

男性編

一般的なスーツであれば間違いないです。ジャケット着用で、帽子は脱ぎましょう。常識的な大人の服装であればそれほど神経質になる必要はありませんが、空間が緊張しているので、Tシャツなどのラフな服装で座って居ると、逆に目立ってしまい、きっといたたまれなくなります。

またヘビメタ・パンクのような格好や短パン・サンダルなども演者の方に失礼なので、やめましょう。

女性編

著者は自分が楽なのでパンツスーツで行くのですが、あまり派手すぎない色の、ノースリーブなどの肌を出しすぎない、フォーマルな服装がいいと思います。ジャケットかストールを用意しておいて、空調が寒いときにすぐ羽織れるようにしましょう。お着物を着て来られる方もいらっしゃいます。

服装はフォーマルかつ着なれたものを選びましょう。観能中は意外と疲れるので、ご自分にとって着心地の良い服がいいと思います。

観能前のお得ポイント

ポイント1:パンフレットがあったら買う

公演パンフレットを販売していたらぜひ買いましょう。あらすじや見どころが載っていたりします。

パンフレットの中に謡曲の詞章が一部載っていたりすると、舞台の謡を聴きながら詞章を読むこともできます。

ポイント2:イヤホンガイドは案外厳しい

能の場合、イヤホンガイドはあまり活用できません。

能は舞台上の謡曲を聴くのが目的ですから、それにイヤホンから説明が加わってしまうとかえって聴きづらいのです。

ポイント3:国立能楽堂には字幕システムがある

東京の国立能楽堂だけのシステムですが、座席の前にモニターがあって詞章の字幕の日本語表示・英語表示・表示オフが選べるようになっています。これはぜひ活用してみてください。

観能中のマナー

ポイント1:携帯電話・スマートフォンの電源は切る

どこの劇場でも当然のマナーですが、能は特に目立つので、必ず開演前に電源OFFを確認してください。

ポイント2:写真撮影・録音厳禁

これもどこの劇場でも同じルールなのですが、録音して後で聴いてみようとICレコーダーなどを持ちこむことは絶対にやめてください。

ポイント3:飲食厳禁

能楽堂内は飲食厳禁です。外に喫茶店や休憩所がありますので、そちらを利用してください。

ポイント4:舞台に集中する

公演が始まったらとにかく舞台に集中して、能の世界を堪能してください。能は能舞台、謡曲、演者、全てが研ぎ澄まされ、完成された世界観の中で演じられています。当然見る側にも鋭い感覚が必要になってきます。

舞台に集中できないこと(咳、おしゃべり、物音をたてる、いびきなど)はマナー上してはいけないと思って間違いないです。

またパンフレットや謡本などを読みながらだと、つい下ばかりを見てしまい、せっかくの能舞台をあまり見てなかったということになりかねません。

ポイント5:拍手はしなくていい

意外に思われるかもしれませんが、終演後も拍手はしなくていいのです。

これも能の余韻に浸るためで、完成された世界観の中に拍手という要素はいらないのです。しかし、演者が退出したあとに、すばらしい舞台だったと観客が素直な感動を拍手として表わすことは、許されています。

おわりに

この記事を読んでくださったお一人でも多くの方が、能楽堂に足を運ばれることを願っています。

(image by amanaimages)

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