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    酔いつぶれた人の立たせ方・歩かせ方

    酔いつぶれた人とタイトルにしてありますが、これは寝たきりの人の介護にも応用できる知識です。

    実践方法の前にまず基礎知識。

    回転モーメントを最小にしよう

    人の体は決して重くはありません。あなたの倍の体重がある人だって平気で立ったり座ったり、歩いたりしています。あなたの体重程度を動かす力はあなたの足腰にはあるのです。

    なのにぐったりした人は重く、動かせません。これは、体重を持ち上げることより回転モーメントをかけることにほとんどの力を使ってしまっているからです。

    回転モーメントとは、小学校の「テコの原理」で習った、支点の回りを回転させる力のこと。支点から遠いところに力をかければ、それだけ多く力が必要なのでしたね。

    基本は、力の向きが支点を通るようにすることです。

    体を起こす

    起きてくれないと水も飲ませられないし、店を出て休める場所へ移動することもできません。まず寝込んでいる人の体を起こしましょう。

    普通に起こそうとすると、こんな姿勢になりませんか?

    力の矢印が支点からはるか遠くにありますね。これでは1センチだって持ち上がらないのが納得できます。

    そこで、相手の脇に足をついて、体を抱きかかえるようにしてみましょう。

    支点が力に一気に近づきました。これなら、自分より体重のある人だって起こせます。

    倒れている姿勢や足場によって支点の取り方は変わってくるので、「こういう場所ならこう」とパターンに分けるのはちょっと大変なのですが、一言で上記のテクニックを表すとこうなります。

    • 相手が元気なら手をつくはずの場所に足を置く

    元気な人は起き上がるとき、どこかに手をつきますよね。起き上がる力の軸線上に支点がほしいからです。その人が起き上がるときに手をつきそうな場所、そこが理想的な支点の位置になるのです。

    歩かせる

    なんとか起こすことはできたけど手を離したら倒れ込んでしまうような状態、そうなると手を貸して歩かせることになります。でも、重いんですよね。

    起こし上げるときの悪い例に比べればだいぶ支点と力は近いです。が、歩くときの問題はもう一つあります。人間の体は(特にぐったりした体は)柔らかいので、くねくねと崩れ落ちてしまうのです。

    崩れ落ちないよう手や肩をつかんで引っ張り上げていないといけないので、重さを支える足腰よりもつかむ手の方が先に参ってしまい、重いと感じることになります。

    そこで、崩れ落ちてしまわないよう重心を持ってあげましょう。

    重心とは腰のベルトの位置だと思ってください。腰のベルトを両側からつかみます。もちろん、力と支点が近づくよう、できる限り相手に密着します。相手の重心の真下を力の矢印は通っているので、そこに片足を踏み込んで歩くのが良いですね。

    重心近くを抱え、重心の真下に支点、これは寝たきりの人を車椅子に移すときなどにも大いに役立つテクニックです。

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