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    親子は食い違うもの…18歳男が父親と大喧嘩した後に仲直りした体験談

    筆者は現在10代で実の親と激しくケンカしてしまった際に仲直りした経験があります。ここでご紹介する内容は今から1年ほど前の体験談です。

    当時の状況

    筆者が父と大喧嘩したときの話をさせて頂きます。当時、筆者達家族は父48歳、母40歳、筆者、妹12歳の4人で、父は筆者が物心つく頃には病気で足が不自由になり、車椅子で生活していました。

    そんな父のかわりに母は筆者が幼い頃から働き、小学校にあがるまでほとんどの時間を筆者は父と家で過ごしていました。

    18歳のある夜の体験

    父方の祖父母との溝

    筆者は進学はせず、就職をして早く自立をすることを望んでいたため、高校3年のある夜、すでに離婚し、父方の祖父母と一緒に暮らしていた父にその事を話しました。

    喧嘩の訳と反発

    すると父は筆者に働く事の大変さや苦労を言って聞かせました。しかし筆者は、父の働いていた姿など見たことはなく、母の働きで暮らしていた事実をうやむやに語る父に強く反論し、祖父母と父から罵声を浴びながら祖父母の家を飛び出しました。

    父とはそれから距離ができ、会うこともなくなっていきました。

    仲直りと菜の花

    仲直りのきっかけ

    それから筆者が高校を卒業して間もなく、父方の叔父から連絡がきました。父が「会いたい」と言っていると聞き、久しぶりに会いに行きました。

    まだまだ「わだかまり」はありましたが、筆者自身やはり障害を持つ父が気がかりでした。

    父の様子

    久しぶりの父はずいぶん穏やかで、 筆者を見ると照れくさそうに「おめでとう」と口にした父に少し涙がこみ上げました。

    久しぶりに父の車椅子をおして近くの「菜の花畑」まで歩くと、父は去年の大喧嘩の事をポツポツ語りはじめ、あの後言い過ぎたと反省した事、自分が障害を受け入れられずに働かない事の言い訳にしていた事などを話してくれました。

    筆者は父の話を聞きながら、涙が止まりませんでした。幾度となくぶつかる事はありましたが、ここまで自分の障害について話してくれた事は無かったからです。父の車椅子ごしに見た背中は小さく痩せていました。小さい頃あんなに大きく、怖い存在だった父が、筆者を認めてくれた気がしました。

    父は筆者が後ろで泣いていた事に気づいていたと思います。筆者が「俺も、ごめん。」と謝ると、「お互い様だ」と笑ってくれました。

    それからの関係

    父はそれから、今年亡くなるまでたまに連絡を取り合っては近況を報告しあっていました。特別仲が良かったわけではないかもしれませんが、長い間一緒に暮らしていた時とは違う父を知れて、少し心が穏やかでした。

    親心と葛藤

    食い違ってこそ正しい

    親子は食い違うものだと思いましょう。むしろ「食い違ってこそ正しいのだ」と筆者は思います。違う意見を言い、気持ちの差を感じるから人は他人の気持ちを考え知ろうとするのです。

    ただ親というのは「他人」と位置づけるにはあまりにも近く、自分自身と比較するにはずいぶん立場が違うため、1番心を理解するには難しいのです。歯向かうには勇気が必要な存在です。

    しかし、歯向かうのではなく、自分を知ってもらいましょう。落ち着いて、冷静に、きちんと話したい事を話せば、ちゃんと自分を知ってもらえるはずだと筆者は思います。冷静に自分を見直せないと相手に自分を知ってもらう事はできないのだと知ることも必要です。

    自分の想いを伝えることが重要

    筆者が父といろいろな話ができるようになったのは菜の花畑の後からです。今となってはもう自分の事も、父の事も報告しあえない事が少し悲しいです。

    だからこそ、他人に親と喧嘩したと聞くと筆者はこうアドバイスします。

    「喧嘩はしたほうがいい。でも自分が落ち着いたら、きちんと自分を伝えてみるといい。わかってくれるはずだ。」と。

    (image by amanaimages)
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