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イタリア語で条件法を使って丁寧な表現の文章を書くポイント

イタリア語で会話をする時、文を書く時、丁寧な表現にするには条件法を使うことがしばしばです。

イタリア語を習い始めでも、二人称に親称 tu と敬称 Lei があり、親しい間柄の人や若者には tu を、初対面の人や目上の人には Lei を使う事は良く知られています。

ですから二人称を使い分ける事によって、くだけた言い方か、ある程度丁寧な改まった表現を使い分けることができます。しかし、イタリア語で丁寧な表現をするのは二人称を使い分ける事によってのみではありません。

例えば、英語にはこの親称と敬称の区別がありませんが、英語で丁寧な表現にすることは可能です。そんな時、英語では仮定法過去を使ったことを思い出して下さい。

ここで紹介するイタリア語での条件法を使った丁寧な表現は、英語で言う仮定法過去を使った表現に似ています。条件法を使った丁寧な表現は、より選択肢を相手に委ねた意味合いになります。

条件法を使って丁寧な表現にするポイント

条件法を使った丁寧な表現は、実際に友達との間でもよく使われる表現です。

1.:Potrebbe、Potresti + 動詞原型 『〜してくれますか』(依頼)

誰かに何かを頼みたい時は、「potere(〜できる)」という単語を使います。例文を見てみましょう。

主語が「tu(君)」の時、通常の文では

Puoi chiudere il finestrino?
(窓を閉めてくれる?)

主語が「Lei(あなた)」の時、通常の文では

Puo' chiudere il finestrino?
(窓を閉めてくれますか?)

です。ここに2つ挙げた例文では、主語が省略されていますが、動詞「potere」 の活用の形から、主語が分かります。下の文では「Puo'」という形に活用したため、主語が「Lei」だということになります。

この二つの例文を丁寧な表現にする場合、条件法を使います。ここでは、「puoi」が「potresti」に変わることに注目してください。

Potresti chiudere il finestrino?
((君が良かったら、)窓を閉めてくれる?)

主語が敬称「Lei」の場合、「puo'」 が条件法によって「potrebbe」に変わっています。

Potrebbe chiudere il finestrino?
((あなたに差し支えなければ、)窓を閉めて下さいますか?)

日本語に訳し難いのですが、条件法を使わない通常の文が、何かをする事を相手に強制しているように受け取られるのに比べ、条件法を使った丁寧な表現をすると、より選択肢を相手に委ねた意味合いになるのです。

英語で言えば

Can you close the window?

Could you close the window, please?

の違いですね。

2:Andrebbe a qualcuno di ~ 『〜しませんか』(勧誘)

通常の文では

Ti va di fare una passeggiata con me?
(一緒に散歩しない?)

となります。ここでの動詞「va」は、原形「andare(行く)」が三人称単数の活用をしたものです。「andare」の基本的な意味は「行く」ですが、この構文では「気に入られる、好みに合う」といった意味合いになります。

「andare」は条件法を使うと三人称単数の活用では「andrebbe」になり、丁寧な表現では

Ti andrebbe di fare una passeggiata con me?
((君が良ければ、)私と一緒に散歩しませんか?)

となります。この例文では、通常の文も比較的良く使われます。

3:Vorrei 『〜が欲しいです』『〜してください』(要求)

要求を伝えるときは、「Volere(〜を欲する)」の条件法活用を使います。

Vorrei un cappuccino.
(カプチーノを下さい。)

条件法を用いない通常の文では

Voglio un cappuccino.
(私はカプチーノが欲しい)

下の文の訳は、例えばレストラン等で注文したい時に使う日本語としてあまり自然ではありませんが、イタリア語でもほとんど使われません。

また、動詞 Volere を使った主説の後に従属節が来る場合、従属節の中では接続法が使われます。

Vorrei che (Lei) parlasse piu' lentamente.
(もっとゆっくり話して頂きたいのですが。)

どんな関係の人に丁寧な表現を使うか

イタリア国内でも地域によって差はありますが、誰かに何かを頼む時には、たとえそれが親しい仲の相手(「tu」で話す相手)にでも、条件法を使った表現が良く用いられます。

もちろん、敬称で話す相手には丁寧な表現を用いるのがよいでしょう。

おわりに

イタリア語で丁寧な表現で話す・書く方法のうち、比較的良く使われる構文を、例文を挙げて紹介してみました。

丁寧な表現にするにも、主語によって活用が変わるので、見た目には単純ではありませんが、ビジネスで通用するイタリア語を書くには必須だと思います。

(image by 著者)

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