\ フォローしてね /

日本酒を長く楽しむための保管方法

日本酒を美味しく飲むための一番良い方法は、できるだけ早く飲んでしまう事ですが、人により事情は違います。長く保存したい人もいらっしゃるでしょう。

そんな方の為、栓を開けた時の味をできるだけ長く変わらぬ味で楽しむ為に、日本酒の美味しさをひきたてる保存方法についてご紹介します。

長期熟成については触れていません。あくまで「開けたての味を長持ちさせる方法」です。

材料

  • 新聞紙やチラシなどの紙
  • ペン
  • 空瓶:500ml程度(またはアルコールに耐えられるペットボトル)

環境

  • 冷蔵庫または食料保管庫

具体的な保存方法(一升瓶の場合)

STEP1:日本酒の封を切る

口を開けた日本酒を用意します。

STEP2:綺麗に洗った小分け容器に入れる

一升瓶では保管場所に入らない場合、小分けにします。今回は家庭用冷蔵庫で保管しますので、一升瓶では入りません。500mlの容器に小分けにします。

小分け容器は、日本酒のアルコールに耐えられるものを用意してください。

STEP3:新聞紙やチラシなどで小分けした容器をくるむ

冷蔵庫に入れるので、周囲に臭いなどが付かない紙を使って下さい。日本酒は光に弱いです。少しでも光を当てないように、紙を巻いて光を遮断します。

STEP4:ラベルを貼る

中を見なくても一目で分かるようにラベルを貼ります。ラベルに書く情報は、日本酒の名前、冷蔵庫に入れた日、賞味期限などです。

STEP5:冷蔵庫に入れる

適温に調整された冷蔵庫に保存します。日本酒の弱点は、光と空気と温度です。光が差さず、空気に触れさせないように、低温かつ温度変化の少ない場所に保存する事がポイントです。

日本酒の弱点3つとそれぞれの対処方法

1:光

お酒の瓶は、日光などに含まれる紫外線を遮断するため、緑色や茶色などの色つきビンになっている事が多いです。口を開けた後も、お酒の瓶を箱に入れたり新聞紙などで包むなどして、光を遮断しましょう。

2:空気

お酒を空気にさらすと、酸化して品質が変化し、それと同時に味も変わってしまいます。直ぐに飲みきれない場合、空気にできるだけ触れさせないよう、表面が空気に触れにくい密閉容器での保管が良いでしょう。空瓶が理想的です。

空ペットボトルも使えますが、元々アルコールが入っていたもの・アルコールに耐えられるものがよいです。普通のペットボトルでも「お酒を注ぐとすぐに溶けて穴が開く」なんて事はありませんが、ものによってはボトルが変質してしまい、中身も汚染される可能性があります。よく調べてから使いましょう。

なお、容器を利用する際は、必ず綺麗に洗浄してから使って下さい。

3:温度

品質変化は、保存場所の温度が高いほど早く進む傾向があります。お酒の種類や製造方法によっても違いますが、大半の場合は5度くらいで2年程度の保存は可能だと思います。15度くらいでも1年の保存は可能でしょう。

また、温度変化が大きいところはNGです。火をつけたり消したりする場所などは避けましょう。暗くて涼しい食品保管庫、冷蔵庫などがいいと思います。

1升瓶ではサイズが大きく保管庫に入らない場合、可能であれば小分けして保管場所に入れましょう。

こだわりポイント

こだわりポイントは、やはり温度です。筆者は、冷蔵庫に保管することが多いのですが、理想の保管温度を5度と考えています。冷蔵庫の温度は、設定にもよりますが、普通は冷蔵室で約3~5度で野菜室で約5~7度です。

念のため、冷蔵庫内に温度計を設置し、管理しています。一日一回は冷蔵庫を開けますので、その時に確認し、適温から外れていれば微調整をかけます。

注意点

  • 「生」とつくものは保管方法に注意する

筆者は、特に「生」という文字がついた酒(「生酒」や「生貯蔵腫」など)が好きです。夏場には、生酒などを好んで飲みます。生酒は、深みのある味わいには欠けますが、若竹の様なフレッシュな味わいが売りです。

しかし、「生」という文字が入っている場合、適切な温度での保管が必須になってきます。他のお酒よりも、変質する恐れが大きいです。

お酒の種類は、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒、生酒など色々あります。材料などにも違いがありますが、保存方法に関して注目すべきは「火入れ」を行っているかどうかです。

火入れとは、低温熱殺菌処理のことです。貯蔵前や瓶詰前に60度程度の低温殺菌を行います。これにより、「酵母」や「酵母以外の雑菌」が処理され、酒の品質劣化(白濁化、香りや味の劣化)を防ぎます。

一般的に、普通酒・純米酒など大半のお酒は、火入れしてあるお酒です。それに比べ、「生貯蔵酒」は半分の火入れしか行っておらず、「生酒」は全く火入れを行っていません。

精密ろ過技術が開発され、風味を残して微生物の除去ができるようになったので、火入れにこだわらなくてもお酒を造る事は出来る様になりました。しかし、やはり火入れとろ過とは違います。

火入れしていないお酒は品質が変わりやすいので、保管方法に注意が必要です。こういったお酒は、お酒本体にも注意書きがしてありますが、冷蔵貯蔵(5度以下など)が必要になります。

  • 酒屋さんでの陳列のされ方

また、酒屋さんでも「冷蔵ケースに入れてあるもの」「入れていないもの」があると思います。

冷蔵ケースに入れてあるものは、基本的に「品質が変わりやすいデリケートなもの」です。そのようなデリケートなお酒は、メーカー側も「家庭での冷蔵保管」に気を遣っているせいか、700mlくらいの小瓶で売られています。

こういったお酒は、生鮮食品の様に「冷蔵庫に入れなければ、すぐに腐ってしまう」というものではありませんが、保管には注意が必要です。

おわりに

日本酒は種類にもよりますが、適切な管理をすれば、モノによっては年単位での保管が可能です。詳しくは、製品毎の注意書きに沿って保管してください。せっかくの日本酒ですので、丁寧に扱い、美味しく頂きたいですね。

Twitterで紹介!

(image by 足成)
(image by 筆者)
(image by nanapi編集部)

このライフレシピを書いた人
Banner line

編集部にリクエスト!

「こんなライフレシピがほしい」や「ここがわかりにくかった」などをお送りください。