BS放送や、CS放送を見る際には、丸型のBS・CSアンテナが必要なのはよく知られていますが、その他に分波器が必要となる場合があるということはあまり知られていないかもしれません。
ここでは、どんな場合に分波器が必要になるのかを含めて、選ぶポイントをご紹介したいと思います。
分波器とは
地上デジタル放送の電波と、BS・CS放送の電波が同じケーブルで流れている場合、テレビ本体につなぐ前に、地上デジタル放送の電波とBS・CS放送の電波の電波を分ける必要があります。その電波を分ける機器のことを分波器といいます。
筆者が持っている分波器について
- メーカー・型式:MAXTEL DCW-72G
- 価格:2000円前後
- 購入時期:2010年3月ごろ
分波器の選び方
分波器が必要になるかどうかは、アンテナの状況や室内の壁についているテレビのユニットの状況についても変わってきます。分波器が必要な場合は、下記の場合になります。
- 地上デジタル放送の受信に必要なUHFアンテナの他に、BS・CSアンテナが上がっていること
- 上の写真のように壁付きのTVユニットが1個(真ん中の丸型のユニット)であること
以上のことを前提に、分波器を選ぶポイントをご紹介します。
ポイント1:接続方法が明瞭であること
分波器は、TVユニット側に1ヶ所、IN端子があり、TV本体側に2ヶ所、地上デジタル放送用のOUT端子とBS・CS放送用のOUT端子があります。どのケーブルがどこにつなぐものなのか、明示されているものがよいと思います。
ポイント2:OUT側のケーブルがあらかじめ分波器に接続されているもの
純粋に分波器だけのものよりは、OUT側2本だけでもよいので、同軸ケーブルがあらかじめ分波器に接続されているものを選ぶといいと思います。
また、OUT側2本は、そのままテレビ本体の接続端子につなげられるようになっているとなおよいと思います。
ポイント3:サイズが小さいものであること
テレビ本体の背面に十分隠れるくらいにサイズが小さいものを選ぶといいと思います。あまり表に出すような機器ではないので、デザインはさほど気にしなくてもよいでしょう。
分波器の使用法
壁付きのTVユニットから、分波器のIN端子に同軸ケーブルを接続します。
分波器の地上デジタル放送側(UHF側)OUT端子と、テレビ本体のアンテナ入力(UHF)端子を接続することで、地上デジタル放送を見ることができます。
分波器のBS・CS放送側OUT端子と、テレビ本体のアンテナ入力(BS・CS)端子を接続することで、BS・CS放送を見ることができます。
おわりに
分波器は必ず使用する、というわけでもないですが、多くの住宅のテレビ配線は、BS・CS放送を見るためには分波器を必要とするようになっていると思います。そのことがあまり知られていないというのは、テレビを売る側の問題もあるのではないかと個人的には思っております。
この記事がBS・CS放送を見るための一助になれば幸いに存じます。
(image by 筆者)