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川柳を詠み、川柳を読む!初心者が川柳をたしなむ方法

川柳は、俳句と同様に世界でもっとも短い形式の詩文です。もちろん日本独自のものです。

最近では、小中学校で「五・七・五」の音数で詩文を読ませることが多いようです。川柳とは呼ばず、音数から「ごーしちごー」などと称されています。

日本人として、川柳をたしなみたいという方のために、たしなむためのちょっとしたポイントを紹介します。

川柳を詠むときの最低限のルール

川柳は、いうまでもなく「五・七・五」の音数からなる日本独自の詩文です。同じ「五・七・五」の音数である俳句とは違って、季語を読み込む必要はなく、その分初心者でもとっつきやすく親しまれております。

川柳の内容はどのようなことを切り口とするのか

川柳は俳句と違い季語を含めなければいけない、というルールはありません。従ってテーマやモチーフも自由に選ぶことができます。

俳句が主に自然の情景や人間の心情を描くのに対し、川柳ではユーモアのある切り口が好まれる傾向にあり、時事川柳など、社会風刺を込めたジャンルもあるほどです。

お好みのテーマやモチーフで川柳を始めてみてください。

ちなみに筆者自身は、風刺や皮肉をこめた川柳が好みです。というのも、川柳コンテストなどでは「世相を反映して」などとお題があるためです。日頃から世の中を川柳詠みの目で眺めています。

五音と七音にうまくおさめるための言葉の選び方

繰り返しているように、川柳は「五・七・五」の音数で成り立ちます。まれに一音くらい増えても「字余り」とすることはできますが、できるだけ規定の音数に納めたほうが美しく仕上がります。

「五・七・五」の音数を五七調などともいいますが、日本人は自然とこの調子に慣れているともいえます。流行歌や標語、キャッチフレーズに至るまで五七調の影響はいくらでも見つかります。

普段、普通に話したり書いたりする言葉も、案外簡単に五七調にできるもので「川柳をはじめたけど下手なんですよ」、という意味の発言を、「川柳を・はじめたけれど・下手なのだ」と五七調にすることが簡単にできます。

もちろんこれは、言葉を五七調に置き換えただけで、川柳にはなっていません。

またすべての言葉が五七調とも限りませんので、他の言葉で言い換えができるように語彙を増やすことが大切です。

有名な作品を参考にするときのポイント

何事も最初は優れた作品の真似をすることから始まります。川柳も例外ではありません。真似るには分析を行います。

筆者はまず、川柳が詠んでいる内容をかみ砕いてノートなどに書き写します。書き写したら、いったん元の川柳を忘れるまで待ちます。そうしておいて、ノートに書き写した内容を元に、自分で川柳に読み直します。つまり同じネタに基づいて川柳を自分で作ってみるのです。

同じネタから発しても、元の川柳とは同じものにはならないでしょう。例えば、言葉遣いが違ったり語順が違ったりしているはずです。

「倍返し・忘れて欲しい・ホワイトデー」と、即興に詠んでみたのですが、2013年の流行語となった「倍返し」をネタにしています。

バレンタインデーに義理チョコをもらったけど、ホワイトデーのお返しまでには「倍返し」という言葉を忘れて欲しいなあ、という気分を詠んでみました。

このネタの解説を参考にして、別人になったつもりで元の川柳を真似てみます。

「バレンタイン・忘れたいのは・倍返し」忘れて欲しい気分が、忘れたいという願望になり、ホワイトデーがバレンタインに変わりました。

どちらが上等の川柳かはさておきます。川柳で大切なのは、ネタを見つけること(つまり着眼点)と、短い言葉でどう表すかです。

ネタという出発点を同じくして、どういう言葉が出てくるのか、言葉遣いや語彙に注目して比較してみることで、川柳の力は格段にあがるはずです。

作品が完成した後の楽しみ方

川柳を書きためる

完成した作品は、ノートや手帳に書きためておきます。もちろんパソコンに書きためてもけっこうです。大量の川柳を蓄積できます。

ワープロソフトばかりではなく、表計算ソフトやデータベースソフトに記録しても面白いです。スマートフォンを使って記録すれば、常に自作の川柳をすべて持ち歩けますね。

川柳を読み返す

書きためた自作の川柳は、折に触れて読み返すと楽しいものです。

楽しいだけでなく、自分はこんな下手な川柳を詠んでいたのかと赤面することもあるでしょう。それは上達の証でもあります。詠むだけでなく、読むことも大切なのです。

川柳を発表する

慣れてきたなら、同好会などに参加して川柳を詠み、批評し合う楽しみもあります。

また新聞や雑誌の川柳欄に投稿したり、川柳コンテストに応募するのも力を試すよい機会です。

その他、川柳を詠むときの注意点

いろいろな楽しみ方があるのが川柳ですが、3つのことに注意すればより楽しめます。

着眼点を磨く

他の人とは違った角度からものをみると、思わぬ発見があります。

春に桜の花が咲いてきれいだな、と川柳に詠むのよいのですが、一歩引いて花見をしている人たちごと桜をとらえてみる。きれいな花と、羽目を外しすぎた花見客との対比を皮肉った川柳が浮かんできませんか?

言葉を磨く

あわせて十七文字という少ない字数で表現する川柳は、言葉の選び方が命です。不要な語は捨てる、冗長な言い回しは避ける。かといって、字数を少なくするためになじみのない言葉を使っても人の心には響きません。

言葉のセンスを磨くには、筆者は読書が1番だと思います。

自分の作品に愛着を持つ

苦心して生み出した自作の川柳を大切にしましょう。

同好会や川柳教室に参加すると、時には酷評されることもありましょう。投稿欄に応募しても、コンテストに応募しても選ばれないこともありましょう。

技巧その他に関する評価に対しては素直に耳を傾けるべきです。しかし批評は批評として承るとして、自分の作品は愛着を持ってください。

自然と愛着はわくものですが、批評を受けたり評価されなかったりすると、「なんだ、こんなもの」と思ってしまいがちなのです。

自作の川柳は自分の子どもと同じで、出来不出来はあってもみなかわいいはずのものです。だからこそ書きためておいて、読み返していただきたいのです。

(image by amanaimages)

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