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和歌を印象づける技法「対句」の使い方

和歌を読むにあたって、より印象的な、人の心の琴線に触れるような歌にする為には様々な技法が存在します。

今回は、その技法のうちの一つ「対句」をご紹介いたしましょう。

「対句」とは

意味

対句は表現技法の一つです。表現が似ている二つ以上の言葉を使って作った
句を並べて表現することです。

表現が似ているとは、向かい合って使われている言葉の品詞が同じになるように作られた文のことです。

効果

対句とした言葉の印象を強める事で、感動を強めたり印象に残る歌となります。

また、対句を使うことでリズムが生じ、歌の調子が整います。

実際の「対句」の使い方

対句を用いた例文

まずは普通の文章を用いて、対句がどのように使われるかを説明したいと思います。

例文:夏は外で遊んで、冬は部屋で眠る。

  • 「夏」と「冬」

どちらも季節を表す名詞で対になっていますね。

  • 「外」と「部屋」

これも夏と冬と同様です。同じ品詞、かつ意味も対になっていますね。

  • 「遊ぶ」と「眠る」

これはどちらも何をするかという動詞で対になってますね。

実際に和歌の中で用いられる対句の説明

次に、実際に対句を使った和歌をみてみましょう。

例歌:夜に燃え 朝には消えゆく 月光の 尋ね来るのは 幻の君 (作:筆者)

意味:月明かりは夜にだけ光って、朝には消えてしまう。同じ様にあなたも夜にやってきて想いを交わし、朝にはいなくなってしまう。私のもとに尋ねてくれているのは、月明かりのように偽物の、私の作る幻の貴方なのでしょうか。

  • 「夜」と「朝」

どちらも時間帯を表す名詞で対になっていますね。

  • 「燃え」と「消えゆく」が対句となってます。

どちらも動詞ですね。

「対句」を使う時のポイント・注意

反復法と混ざらない様に注意!

対句と似た表現として反復法という技法があります。

反復法は書いて時の通り、同じ言葉、もしくは同じ意味を持つ言葉を繰り返す表現です。たとえば、「真っ青な 真っ青な」 というふうな文が反復法です。

語句を繰り返すという点は同じですが、反復は同じ言葉、もしくはまったく同じ意味の言葉を繰り返すものです。

対句は似た形の言葉を繰り返すものです。対句の場合は言葉の意味が対になっているという事が前提で、意味が同じものは対句ではありません。

反復法の例文

青い水が輝く、蒼い空も光る

上の文章は対句でしょうか?

答えはNOです。上の文の「水」と「空」は対の句となっておりますが、「青い」と「蒼い」、「輝く」と「光る」は対になってません。これは反復です。

この文には対となる句が一つしかないので、対句とは言えません。

二つの言葉が対になっていることが重要です。

おわりに

対になる言葉が入っているだけで歌の印象がずいぶん違いますね。みなさんも上手に対句を作って、聞き手の印象に残る歌を作って下さいね。

(image by amanaimages)

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