眼鏡やコンタクトを作る際に必須の視力測定。毎回、赤緑の二重丸や放射状の線を見せられますが、何をしているのか不思議に思ったことはありませんか?今回は、知らないうちにやっていた「あの検査」の意味を紹介します。
気球や家の絵
このイラストを映す機械は「オートレフラクトメーター」と呼ばれ、対象物へのピントを合わせる距離を測定します。この数値は、眼鏡の度数を決定する際の判断基準に使われるだけでなく、被験者の大体の視力を推測する手がかりとなる場合もあります。
赤と緑の二重丸
これは、レッドグリーンテストというもので、被験者の目が近視状態か遠視状態かを測定します。赤色は光の波長が長く、光が遠くまで届く性質を持っています。対して緑色は、光の波長が短く、光が遠くまで届きません。そのため、目の状態により二重丸の見え方は次のように変わります。
- 赤の二重丸がはっきり見える……近視
- 緑の二重丸がはっきり見える……遠視
放射状の線
均一な太さの線を放射状に並べ、乱視の有無と角度を測定します。太く見える場所は、線が二重、あるいはぼやけて見えている箇所です。太く見える線の角度によって、乱視の角度を算出します。ちなみに、太く見える角度による乱視の角度の導き出し方は次の通りです。
- 12時、6時の方向……180度(0度)付近の乱視
- 3時、9時の方向……90度付近の乱視
- 1~2時、7~8時の方向……45度付近の乱視
- 10~11時、4~5時の方向……135度付近の乱視
おわりに
あくまで、視力検査は度数決定の判断基準のひとつに過ぎません。目の状態や眼鏡の用途、いままで使ってきた眼鏡の度数などによって変わるため、検査の結果だけにとらわれず、測定員や医師と相談して、度数を決めてくださいね。
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