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意外と知らない!?果実酒づくりのルール~酒税法等にご注意を!

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梅酒やパイナップル酒などの「果実酒(ホームメイドリキュール)づくり」を楽しまれる方も多いですね。実は、果実酒を漬ける際には気を付けなくてはならない注意点があります。

お酒とその他のものを混ぜる行為は、本来は製造免許が必要な行為です。ですが家庭で果実などを漬けこむことは、酒税法等の特例として認められています。

酒税法で定められた制限に注意しながら、オリジナルの果実酒を楽しむようにしましょう!

本記事は、宝酒造株式会社のご協力により、2014年に執筆されたものです。

果実酒を漬ける際に気を付けるべき4つの注意点

1. 消費者が自ら消費するためにつくるものでなければならない

家庭でつくった果実酒は、フリーマーケットなどで販売することはもちろん、知り合いや近所の人にプレゼントしたり、友人とのパーティでふるまったりするのもNGです。

家族以外へのおすそ分けについて1

知り合いや友人など、家族以外の人へのおすそ分けについては、国税庁通達と国会答弁で下記のような2種類の解釈があります。しかし、どちらも法律には明記されていません。(2018年現在)

国税庁通達→「同居の家族を含む」とだけ記載されている
令第50条《みなし製造の規定の適用除外等》第13項に規定する「自ら消費するため」には同居の親族が消費するためのものを含むものとし、他人の委託を受けて混和するものは含まないものとする。(注)「自ら」には、法人は含まないものであるから留意する。( 国税庁 法令解釈通達 第43条「みなし製造」第10項関係、2「自ら消費するため」の範囲
国会答弁→無償で知人等まで含む
当該酒類を無償で知人等に提供することは、同条第十二項に規定する販売には当たらず、同項の規定に違反するものではないと考えている。(酒税法に関する質問に対する答弁書/衆議院

nanapiでは、法的に「より安全」な情報を推奨するために、国税庁通達の内容を紹介しています。

「おすそ分けOK」の解釈も存在しますが、法律に明記されていないため、安全で確かな情報とは言えません。大々的に配布しないほうが無難です。国税庁の通達にもある通り「自ら」とは同居している親族を含みますので、家族で楽しむのは問題ありません。

飲食店の場合

飲食店の場合は、お店で漬け込んだ果実酒を提供するのであれば問題ありません。ただし、漬け込むベースの酒の量が年間1kl(1000L)までで、事前に税務署への届け出が必要になります。また漬け込みに使用できるのはアルコール度数20度以上の「蒸留酒類」に限られています。

2. アルコール度数が20度以上のお酒を使用してつくらなければならない

20度以下のお酒でつくる場合、新たにアルコール発酵がはじまる可能性があるので、使うことはできません。

家庭での果実酒づくりは、あくまで「アルコール発酵をともなわない」漬け込みに限った特例ということですね。

オススメしたいのは35度のホワイトリカーを使ってつくる果実酒です。35度の高いアルコール度数が、果実の成分がしみ出すのを早めると同時に保存性も高めてくれます。

3. 果実の中でもぶどうとやまぶどうは漬けてはならない

この2種類の果実を使うと、ぶどうのお酒(ワイン)ができてしまうため、禁止されています。

必ず、それ以外の果実を使ってつくりましょう。

また、果実以外を漬けこむことも可能です。例えば、にんにくやとうがらしなどを漬けこみ自家製調味料をつくることができます。

4. 米、麦、とうもろこし、きび、ひえなどの穀類を漬けてはならない

穀類のお酒は日本酒やビールに近いものになってしまうので禁止されています。ワインと日本酒とビールは自分が飲むためでもつくってはいけない、と覚えておきましょう。

ルールを守って果実酒ライフを楽しもう!

ご存じない方も多いかもしれませんが、果実酒づくりを楽しむためのルールがあります。ちなみに、お酒と果汁等を混ぜてつくるカクテルは飲む直前に混ぜるので違法になりません!

ぜひ、ルールを守った果実酒ライフをエンジョイしてください!

(image by 筆者)
(image by nanapi編集部)

追記した箇所一覧

  • 12018年04月23日「家族以外へのおすそ分け」について追記しました。
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