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    プロ直伝!街で出会う猫をスマホで上手に撮る方法

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    道端で会ったかわいいネコの写真をスマホにおさめたい――そう思った経験のある人は多いと思います。

    でも、ネコはじっとしてくれないし、上手に撮るのは難しい…。ということで今回は、動物写真家の寺島由里佳さんに「スマホでネコをかわいく撮るコツ」を聞きました!

    本記事は、2014年6月の取材情報をもとに執筆されたものです。

    1:撮影に適した環境条件を知ろう

    天気のいい日中、日陰で撮影するのがベストです。日向だと自分の影が映り込みやすいうえに、加工の加減によっては写真の一部が白くなって(白飛びして)しまうので注意してください。

    日陰のない場所で撮影する場合は、太陽の位置を確認して、写真に自分の影を写り込ませないポジションから撮影しましょう。

    2:街ネコがいる場所を知ろう

    いざネコを探すとなると、街中ではなかなか見つかりません。

    しかし、寺島さんいわく次のような場所をチェックしてみると、かわいい猫に出会いやすいとのことです。

    • 垣根の近く
    • 路地
    • 駐車場
    • 公園

    ただし、駐車場は車が写り込みやすく、「いい写真」を撮るには難易度が高め。また、公園には「人慣れしているネコ」と「極端に警戒心の強いネコ」の2種類がいます。前者は非常に撮りやすい被写体ですが、後者は無理に撮ろうとしても脅かしてしまうだけ。ネコが逃げる姿勢や警戒するそぶりを見せたら、それ以上の深追いはやめましょう。

    寺島由里佳さん(以下、寺島さん)「路地や垣根の近くがおすすめです。ここなら日陰となっていることも多いので、太陽の位置を気にせずに撮影できます」

    3:ネコを見つけたらすべきポイント

    ネコを見かけたら…。あなたの存在がネコに気づかれているかどうかによって撮影方法は変わります。

    ネコがあなたに気づいていない場合

    物事に対して警戒心の薄いネコが多いです。スマホの標準カメラを起動させて、一歩一歩ゆっくりと距離を詰めましょう。

    近づいている途中でネコに気付かれたときは、次の項目を見てください。

    ネコがあなたに気付いている場合

    ネコには、人間を警戒するネコと警戒しないネコの2種類がいます。

    もちろん、撮りやすさは警戒しないネコの方が断然上。あなたの遭遇したネコがどっちのタイプなのかを見極めることが大切です。

    【 警戒していないネコの場合

    警戒していないネコの大半は人懐っこいネコです。一歩ずつゆっくりと近づいていけば、逃げられることはまずないでしょう。

    警戒しているネコの場合

    警戒しているネコに近づく場合は、まず目を逸らし、興味のないフリをしましょう。そして、最短距離でネコに近づくのではなく、遠回りをしながらネコを中心に円を描くように距離を詰めていきます。

    目線をネコに合わせたり外したりを繰り返しながら、一歩一歩ゆっくりと近づいてください。

    寺島さん「わたしは撮りたい写真のイメージを思い描いてからネコちゃんに近づきます。大切なのは『光の位置』『映りこみそうな背景』『写真の構図』を意識して、最も良いポジションを考えることです」
    どの距離まで近づけるかは、ネコによってさまざまです。ネコが少しでも怯えたり警戒している仕草を見せたら、それ以上近づくのはやめましょう。

    4:ネコに手をゆっくりと差し出し、撮影に入ろう

    ネコとの距離を縮めたら、ゆっくりとしゃがみ、自分の手を優しく差し出してください。こうすることで、ネコに挨拶できます。

    人懐っこいネコなら、あなたが差し出した手に顔や体をこすりつけてくるでしょう。近寄ってきて寝転んだら「なでていいよ」というサインです。ネコとスキンシップをとった後のほうが写真を撮りやすくなります。あなたの時間とネコが許す限りふれあってから撮影しましょう。

    ただし、手のにおいを嗅ぐだけ、あるいは何もリアクションを起こさないネコを無理に触ろうとしてはいけません。その場合、触れずにそのままの距離から撮影に入りましょう。

    ポイント1:構図を意識しよう

    「いい写真」を撮るためには、被写体以外に余白となる空間を作ることを意識しましょう。

    その簡単な方法が、スマホの画面を十字に区切り、4分割にして写真の構図を考えること。4つ切りにした画面を右上、右下、左上、左下として、そのどこかにネコの全身をおさめましょう。ネコの全身が入りきらないときは、1~2歩離れてから撮ってください。

    また、空間のとり方に慣れてきたら、あえて写真のど真ん中に被写体を配置したり、画面の半分を被写体で埋めたりすると、写真のバリエーションが増えます。

    スマホで撮った写真は、必要なサイズに画像の大きさや形を変えられます。そのため、撮影時に被写体が小さく写ってしまっても問題ありません。一方、画面いっぱいに被写体を捉えてしまうと、画像を編集する際にできることが限られてしまいます。

    また、じっとしてくれないのがネコという生き物。ブレていない写真を撮るためにも、必ず連写モードで撮影してください。

    寺島さん「私の好きな構図のひとつが『カメラとネコの間に障害物を隔てた、顔だけ見えている状態の構図』です。なので、障害物とネコの位置関係を把握し、そういった構図になるようにポジショニングすることもあります」

    ポイント2:背景を意識しよう

    画面上に写り込むものが少ないほど、被写体が引き立ちます。そのため、背景に余計なものが写り込まない角度から撮るようにしましょう。

    しかし、相手はネコなので撮影のためだけに移動してもらうことはできません。意図していた被写体や背景以外のものが写真に写りこんでしまったら、加工アプリを使いましょう。

    具体的な方法は、次の項でお話します!

    5:撮影した写真を加工しよう

    スマホの標準カメラ機能では、できることが限られます。そのため、雰囲気の良い写真を作るためには写真を加工するアプリを使いましょう。

    ここでは、寺島さんが最も使用する「Instagram」を使った加工方法を紹介します。

    【1】正方形にトリミングしよう

    Instagramの写真は、正方形に加工されます。「この写真は何をメインとしたいのか」ということを考えて、トリミング(拡大や切り取り)をおこないましょう。

    この際重要なのは、写真の空間にゆとりを持たせること。空間を空けるかいなかで、写真の完成度は変わります。

    寺島さん「『メインにしたいものがわからない』というときは、被写体となったネコちゃんと他のネコちゃんとの違いを見つけて、そこに焦点を絞りましょう。模様やしっぽなんかはわかりやすく特徴をとらえることができます」

    【2】明るさを調整しよう

    被写体が暗く写ってしまったら、画像の明るさをあげましょう。

    被写体が明るすぎたときは、明るさを少し下げることで、引き締まった印象の画像となります。

    今回は明るさの数値を「65」まであげました。

    【3】暗さの加減(影)を調整をしよう

    Instagramの加工機能にある「影」を選択してください。これは、写真内で「暗くなった箇所の色味」を調整できる機能です。

    今回は影の数値を「35」まであげました。

    【4】ぼかし効果(チルトシフト)をかけよう

    Instagramの加工機能にある「チルトシフト」を選択してください。これは、「ぼかし」をかけられる機能です。

    基本的には、被写体のみにピントをあわせます。こうすることで背景がぼかされ、被写体が引き立ちます。

    今回はチルトシフトを円形に設定し、ネコの顔以外にぼかしをいれました。

    【5】フィルターをかけよう

    寺島さんのオススメフィルターは、次の2種類です。

    • AMARO・・・全体を明るくし、ややレトロ感のある仕上がりとなります。
    • WALDEN・・・黄味がかった明るい仕上がりとなります。
    寺島さん「Instagramにあるフィルターのほとんどは『柔らかい雰囲気の写真』になりやすいです。もし、フィルターをかけた後で明るすぎたり暗すぎたりした場合は、再度明るさやコントラストを調整してください」
    今回使ったフィルターは「WALDEN」です。

    その他Instagramでできる加工機能

    上記で紹介したのは、あくまで方法のひとつ。この他にも、Instagramにはたくさんの写真加工ツールがあります。色々と試してみて機能の特性を知ると、加工作業がはかどるでしょう。

    • コントラスト・・・コントラストをあげると、明るい箇所はより明るく、暗い箇所はより暗くなり、引き締まった印象の写真とないます。一方で、コントラストを下げると、明るさと暗さのメリハリが薄れるので、やわらかくぼんやりとしたイメージになります。
    • 調整・・・写真の傾きを調整します。
    • 暖かさ・・・「100」に近づけるにつれて赤みがかった暖かみのある印象に。一方、「-100」に近づけるに連れて青みがかったクールな印象となります。
    • 彩度・・・色の濃さを調整します。マイナスにすると「セピア調」から「モノトーン調」まで、色味を変化させられます。
    • ハイライト・・・画像の明るい箇所の色味を調整します。白飛びの修正などに使えます。
    • ・・・画像の暗い箇所の色味を調整します。影が黒く濃くなりすぎている場合、和らげることが可能です。
    • ビネット・・・写真の端を暗くすることができます。少しレトロなトイカメラのような雰囲気になります。
    • シャープ・・・写真にメリハリをつけられます。「100」に近づけるほど、はっきりとした画面となります。

    今回お話を伺ったのはこの方!

    寺島由里佳(yuricamera)さん

    人物やライフスタイル撮影を手がけるフォトグラファー。現在Web「ART&MORE」にて、動物園にいる動物を撮影した「にっぽんのどうぶつえん」を連載中。また、有志団体「にいがたに動物園をつくる会」にも携わる。「ネコちゃんによる癒やしを多くの人と共有する、この楽しみがいいんですよね」と寺島さん。

    (写真:寺島由里佳)
    (イラスト:nanapi編集部)
    (ライター:高根ちさと)

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