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    ふるさと納税をフル活用!2,000円で国産ステーキを2.4kg買う方法

    ふるさと納税について、ちょっとずつ知名度が上がってきてはいるものの、まだよく知らない人も多いのではないでしょうか。知っていても、「なんか確定申告とかめんどくさそう…」と、手を出していない方も多いかと思います。

    しかし、なんと2015年度からは確定申告などの面倒な手続がなくなり、より手軽に・そしてお得な制度に生まれ変わることになりました。

    今、絶対にチャレンジしておきたい「ふるさと納税」。その仕組みとお得な使い方について、ここでは公認会計士の山崎仁先生にお伺いしてきました!

    本記事は、2015年3月の取材情報をもとに執筆されたものです。

    ふるさと納税ってなに?

    ふるさと納税とは

    そもそもふるさと納税とはなんなのでしょうか?山崎先生によると、

    【A】2,000円以上の寄付をすることによって
    【B】寄付した先の特産品がもらえるだけじゃなく
    【C】2,000円を超える金額が返金される寄付金制度

    と考えるとわかりやすいのだとか。

    ここで、簡単な算数の計算をしてみましょう。まずは【A】と【C】を足してみます。

    【A】2,000円以上払う+【C】2,000円を超える部分だけは戻ってくる=2,000円払う(【A】+【C】)

    これに(B)を足すと、

    2,000円払う(【A】+【C】)+【B】特産品がもらえる=2,000円払って特産品がもらえる(【A】+【B】+【C】)

    つまり、一切の条件を無視して簡単に言うと、ふるさと納税とは、地方の特産品が2,000円で購入できるという制度と言えます。

    もらう特産品に2,000円の価値があるのか?

    2,000円で特産品がもらえると言っても、漬物や海苔ではその価値があるのか微妙…なんて二の足を踏んでいるあなたに朗報です。実はふるさと納税でもらえる特産品は、2,000円以上の価値を持つものがほとんど。

    特産品というくらいなので地方によって異なりますが、一例を以下にご紹介します。

    寄付先 寄付額 もらえる特産品
    佐賀県嬉野市 2万円 佐賀牛ステーキorすき焼き肉600グラム
    北海道北竜町 2万円 新米ゆめぴりか20kg
    大阪府河内長野市 2万円 天野酒大吟醸(特A山田錦100%使用)1,800ml

    寄付の額はそれぞれ2万円となっていますが、2,000円を超える分は戻ってきます。実質2,000円でこれらの特産品がもらえるなんて、オトクすぎるといえるのではないでしょうか。

    ふるさと納税ポータル「ふるさとチョイス」でほかにもたくさんのふるさと納税の特産品が紹介されています。
    山崎先生「タイトルにも挙げた「国産ステーキ2.4kg」は、兵庫県神崎郡市川町で5万円寄付した場合にもらえる特産品です(参照:ふるさと納税ポータル「ふるさとチョイス」)。ちなみに、モノなんかいらないという方でも、感謝状がもらえるそうです。ぜひ感謝されてみてください!」

    なんだかお得だということは分かったけどどんな仕組みなの?

    2,000円を超える金額が返金されるしくみ

    ふるさと納税はなぜこんなにお得なのでしょうか?みなさんが疑問に思うのは、「なぜ2,000円を超える金額が返金されるのか」というところだと思います。

    山崎先生「詳しい仕組みはとても複雑でわかりにくいので、ざっくりと理解しておきましょう」

    2,000円をこえる分のふるさと納税の寄付金は、所得税と住民税から差し引かれる形で返金されます。

    つまり、ふるさと納税の納税者は、結果として支払うべき税金の額が「ふるさと納税の寄付額-2,000円」分だけ安くなるというわけです。

    実際のお金で返金されるわけではなく、「支払う税金が安くなる」制度ということですね。

    「返金」は2回にわけて行われる

    実は、所得税と住民税では「返金」される方法が異なります。

    所得税は、ふるさと納税による所得控除を考慮した結果、前年に払い過ぎていた金額分が翌年の3~4月に還付されます

    住民税の場合、「前年稼いだ分にかかる税金を今年支払っている」という仕組み上、お金はすぐには返ってきません。その分、翌年度おさめる住民税が少なくなるのです。

    山崎先生「例えば2015年に3万円ふるさと納税をして2万8千円税金が控除され、仮にその内訳が所得税5千円、住民税2万3千円だった場合に、所得税の還付は2016年の3月か4月ごろにされるものの、住民税の2万3千円部分については、2016年6月~2017年5月までに支払う住民税の額から減額される形で還付されるのです」

    つまり、今ふるさと納税に寄付したとしたら、2,000円を超える分の寄付金は、約2年をかけて返金されることになります。

    山崎先生「ふるさと納税にデメリットがあるとしたら、このようにキャッシュアウトからキャッシュインまでの期間が1~2年あることだと思います」

    確定申告はどうすればいいの?

    なんと、何もしなくてよくなりました。

    これまでは、ふるさと納税をした場合にはその証明を寄付した先の自治体から送ってもらって、それに基づいて自分で確定申告をしなければなりませんでした。しかし「ふるさと納税ワンストップ特例制度」ができたことにより、2015年4月1日以後に行われる寄付については、確定申告は不要となりました。

    ただし、これは「毎年年末調整だけで確定申告はしていない」という給与所得者が対象の制度となりますので、何かしらの関係(住宅ローン減税を受けるため、など)で確定申告をしなければならない人はこの制度が適用されません。

    普段から確定申告をしていない人なら、ややこしいことを考えず以下のステップでだけでお得な特産物ライフを送ることができます。

    • 得する範囲の寄付金上限額を調べる
    • ふるさとチョイスの会員登録を行う
    • ほしい特産品を選ぶ
    山崎先生「ふるさと納税は、扶養家族がいないほど、また住宅ローン控除などの税金メリットを受けていない人ほどお得な制度です」

    それでは、実際のふるさと納税の流れをご説明します!

    ふるさと納税のやり方

    1:得する範囲の寄付金上限額を調べる

    給与収入額や配偶者の有無、控除額などによっては、「寄付額-2,000円」が丸々返金されない場合もあります。お得に寄付するためにも、寄付額の上限を調べましょう。

    ふるさと納税ポータル「ふるさとチョイス」では、金額の目安をこちらで示しています。自動計算してくれるシートのダウンロードもできますので、活用しましょう。お得な範囲内での寄付額の上限が算定されます。

    その金額の範囲内の寄付であれば「寄付金額-2,000円」が丸々税金から控除されます。たとえば上限が「20,000円」となっていれば、20,000円以下の寄付なら2,000円の自己負担で特産品が楽しめるということですね。

    なお、2016年4月1日以降、上記で算定された上限が約2倍になる予定です。
    山崎先生「住宅ローン減税やお子さんなど扶養家族がたくさんいる方は上限が低い設計となっております。これは住宅ローン控除や扶養控除で十分に税務メリットを享受しているからです。逆に単身で稼ぎが多い方だと、限度額が高くなります」

    2:ふるさとチョイスの会員登録を行う

    ふるさと納税ポータル「ふるさとチョイス」に登録します。

    メールアドレスを登録するとそのアドレスに本登録用のリンクが送られてきますので、そのリンクをクリックすれば本登録完了です。

    3:ほしい特産品を選ぶ

    ふるさと納税ポータル「ふるさとチョイス」の特産品一覧ページで、好きなものを選びましょう。

    クレジットカード払いにも一部の自治体は対応しているようです。

    あとは特産物が届くのを待つだけです。

    ふるさと納税を活用してお得に特産品を楽しもう!

    たった2,000円で特産品を楽しめるなんて、とってもお得な制度ですよね。いったん寄付金をこちらで支払っておく必要はありますが、それも「地方への寄付」と考えれば気持ちがいいもの。地方にも自分にもメリットが大きいふるさと納税、どんどん活用していきましょう!

    お話を伺ったのはこの方!

    山崎 仁(やまざき じん):1988年東京生まれ、2011年慶應義塾大学商学部卒。大学在学中3年次に公認会計士試験に合格し、卒業後は「KPMG 有限責任 あずさ監査法人」にて1兆円規模の上場企業の監査やIPO準備会社にてIPO準備(上場前監査、各種アドバイザリー)業務に従事。現在はITベンチャーにて財務経理などを担当。

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