いよいよ夏休みシーズン!ドライブでの行楽を計画しているご家族も多いのではないでしょうか。しかし、せっかくお休みを取って出かけたのに、渋滞にはまってしまったり、お子さんをあやすのに疲れてしまっては元も子もありません。
そこで、長距離運転のとき、ハンドルをにぎるお父さんお母さんにぜひ気をつけてほしいことをまとめてみました!
今回お話していただいたのは、大手タクシー会社、日本交通株式会社の乗務員さん。運転のプロ直伝のアドバイス、お出かけ前にぜひぜひチェックしておきましょう!
その1:移動は深夜!
待ちに待ったお出かけ、お子さんもウキウキで行きの車内からテンションMAX大騒ぎ!というのも悪くはないのですが、目的地に着くまでに疲れ切ってしまっては本末転倒ですよね。行きの移動ではなるべく体力を温存させておきたいところです。
それにぴったりな時間が「深夜」。深夜の時間帯だと子どもは寝てしまうので、しずかに運転することができます。昼間お子さんが起きていると騒いでしまって落ち着けないですし、食事したり飲みものを飲んだりするとトイレも近くなってしまうので、かなり気をつかいますよね。子どもを寝かせてしまえばそのような心配もなくなるので、安心です。
その2:トイレは早めにすませること!
乗務員のみなさんは、普段から事前行動を心がけているため、「渋滞にハマってからトイレに行きたくなって困る」というようなことはほとんどないのだそうです。とにかく、「そのときに行きたいと思わなくても、早め早めにトイレをすませておく」ことが大切なんですね。お子さんのいる家庭では、とくに気をつけたいところです。
その3:姿勢は直角にすべし!
長距離運転で、ずっと同じ体勢でいるのはとても疲れてしまいますよね。子どもや家族に気を使いながらだと、より疲れもたまるもの。
そこで、少しでも体の疲れを和らげる方法を教えていただきました!
田口さん「若い方だと、背もたれを倒してダランとした姿勢で運転している人が多いですよね。でも、そのような悪い姿勢で運転するのは、長時間運転には向きません。長時間運転するときは、なるべく直角にちかい姿勢をたもったほうがいいです。背もたれを直角にして、そこに背中をぴったり合わせる姿勢にするのが一番疲れません。長距離のトラック運転手の方たちは、絶対にイスを倒さないんですよ」
とのこと。なんとなく背もたれは倒したくなってきてしまいますが、それはNGだったんですね…。家族での移動だと、後部座席ともしゃべろうとして背もたれを倒してしまうこともありますが、実は「直角姿勢が疲れにくい」とは!目からウロコですね。
クッションを活用しよう!
ほかにも、「ドーナツ型の穴あきクッション」や「腰用のクッション」などを使うのもオススメだそうですよ。
その4:眠気対策!
眠気覚ましには「しりとり」
長距離運転だと、どうしても途中でウトウト…ねむくなってしまうことがありますよね。そんなときは、ぜひお子さんと一緒に「しりとり」をしてみてください!頭を使うので眠気がとれますし、お子さんもよろこぶのでオススメです。
眠くなったら無理するな!
ほかにも、「眠気ざましドリンク」「換気」など、眠気をさますためにはいろいろな方法があります。だけど、やっぱり無理をしすぎるのは厳禁!休憩をとって外に出て運動をしたり、しっかり仮眠をとるなどしましょう。
その5:車酔いするお子さんには「輪ゴムのおまじない」
車酔いしやすいお子さんがいる場合には、手首に輪ゴムをつけてあげると車酔い防止になりますよ!手首には車酔いにきくツボがあるのだそうです。
さらに、「これは酔いにくくなるおまじないだよ」などと言ってつけてあげると、プラシーボ効果もあってまちがいないのだとか。効果はかなりあるようで、複数の乗務員の方がご家庭で実践されているとのことでした。
快適で楽しいドライブを!
楽しみにしていた家族でのお出かけ。目的地までの行き帰りも、しっかり計画をたてておけばバタバタすることもなくなって安心です。
運転するお父さんお母さんは大変だとは思いますが、以上のアドバイスをいかしてぜひ快適なドライブにしてくださいね。
取材協力
今回お話を聞いたのは、日本交通株式会社、乗務員のみなさん。左から、
氏名 | 勤続年数 |
---|---|
安田晴之さん | 1年9ヶ月 |
桑原誠さん | 2年11ヶ月 |
吉本明広さん | 2年5ヶ月 |
リーダー・浅賀喜之さん | 2年4ヶ月 |
リーダー・田口和徳さん | 15年5ヶ月 |
八木真さん | 2年3ヶ月 |
波止一宏さん | 9年4ヶ月 |
(image by 筆者)