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「冷凍庫に入れると伝線しにくくなる」はウソ?プロに聞く、ストッキングの伝線予防法

「ストッキングを冷凍庫に入れると伝線しにくくなる」という話を聞いたことありませんか?日々伝線と戦う女子たちの間では他にも、お酢に砂糖水にヘアスプレー…様々な伝線予防法が実しやかにささやかれているようですが、これらは果たして本当に効果があるのでしょうか?今回はストッキング業界のパイオニア・アツギ株式会社に直撃取材してみました。他にも、伝線させないための正しいストッキングの穿き方や伝線リスクを軽減させるコツなど伝線に悩まされる女子たち必見の情報が満載ですよ。

女性にとって、脚を綺麗に見せるために欠かせないのがストッキング。ただ一つの弱点は、その繊細さゆえ伝線しやすいということ。奮発して買ったお気に入りのストッキングが1回穿いただけでもうゴミ箱行き…なんて涙をのんだ経験はありませんか?

そんな伝線と日々戦う女性たちの間でまことしやかにささやかれている噂、それが「ストッキングは冷凍庫で凍らせると伝線しにくくなる」というもの。そのほかにも、お酢に砂糖水にヘアスプレーにアイロン…様々なものを利用した伝線予防法があふれています。ただ、これって本当に効果があるの?

そんなときはプロに聞くのが一番!ということで、今回は国内ストッキング業界のパイオニア・アツギ株式会社に直撃取材!

噂の効果検証はもちろん、伝線させないための正しいストッキングの穿き方など、伝線に悩まされる女子たち必見の情報をいろいろ教えていただきました。

本記事は、2015年10月の取材情報をもとに執筆されたものです。

これって合ってる?間違ってる?巷で噂の伝線予防法

ネットで「ストッキング 伝線」と検索するだけで、実に様々な伝線予防法が並んでいます。ただ、それらは本当に効果があるのでしょうか。有名な説をいくつかピックアップしてストッキングのプロにジャッジしていただきました。

冷凍庫に入れる

まずは「穿く前に冷凍庫に入れて冷やしておくことで、ストッキングの繊維が縮んで密度が濃くなり、伝線しにくくなる」説。ネット上では有名な話ですが、果たして科学的な根拠はあるのでしょうか?

アツギ「冷凍すると丈夫になる説はしばしばお問い合わせをいただきますが、メーカーの見地からは全くおすすめできない、いわば都市伝説です」

なんと…。では、冷凍庫に入れることでストッキングになにか影響はあるのでしょうか?

アツギ「現在市場に流通しているストッキングは、ポリウレタンとナイロンでできているものが大半なのですが、ポリウレタンは極端な低温や高温に弱いという性質があります。従って、冷凍庫で凍らせると、ポリウレタンが脆化する恐れがあるため、おすすめできません」

丈夫にするどころか、逆に傷めてしまう可能性があるとは…大切なストッキングを冷凍庫に入れている人は今すぐ取り出すことをおすすめします。

お酢に浸す

次はコレ!「お酢の成分によって繊維に弾力が出るため、引っかかっても伸びやすく伝線しにくくなる」説。こちらはいかがでしょうか?

アツギ「酢酸が生地に悪影響を与える可能性がありますので、こちらもおすすめできません」

冷凍庫に続き、こちらも都市伝説レベルの噂だったようです。似たようなもので「砂糖水に漬け置きすると丈夫になる」という説もありますが…?

アツギ「この噂もよく聞くことがありますが、こちらも根拠のない話です。砂糖水がストッキング生地にどのような影響があるか分かりかねますので、おすすめいたしません」

砂糖水に漬けたところで得られる効果は甘ーい香りを漂わせることくらいでしょうか…。こちらもやめておいた方がよさそうです。

ヘアスプレーをかける

続いて3つ目、「事前にヘアスプレーを吹きかけておくことでストッキングの繊維が補強され、さらに伝線しそうな小さな穴からの伝線も防いでくれる」説。ヘアスプレーは伝線後の応急処置にも使えるとの噂も聞きますが、効果はあるのでしょうか?

アツギ「こちらも、ヘアスプレーの成分がストッキング生地にどのような影響を及ぼすか分かりかねますので、おすすめいたしません」

調べてみると、ヘアスプレーに含まれている成分がナイロンなどの化学繊維の静電気を防止する効果はあるものの、繊維を丈夫にする効果はないようです。

では、伝線を予防する正しい方法はあるの?

他にも、「ぬるま湯に漬けてから低温アイロンをかける」説や「柔軟剤にしばらく漬けてから自然乾燥」説などについても伺ってみましたが、これらも特に丈夫になるという認識はないとのこと。

なんと、世の中でささやかれていた伝線予防策はすべて都市伝説ということが判明してしまいました。それどころか長持ちさせようと工夫していたことが裏目に出ることもあったなんて…ショックを隠せません。

どうすればお気に入りのストッキングを長持ちさせることができるのでしょうか。

アツギ「伝線を防ぐには、ご自身に合ったサイズを、正しい穿き方ではくことが大切だと考えます」

色々と手をこまねくよりも、基本に立ち返るのが一番ということのようですね。では、正しいストッキングの穿き方とは?

伝線させないための正しい穿き方講座

伝線するシーンは、「穿くとき」「穿いている最中」に分けられますが、実は意外と多いのが「穿くときの伝線リスク」。正しい穿き方で着用するだけで、この伝線リスクはかなり減らせるんだそうです。

STEP1

ガサガサのかかとや伸びっぱなしの爪はなによりも伝線の原因!ストッキングを穿く前につま先は爪やすりで整え、かかとは保湿クリームでつるつるにケアをしてあげましょう。

また、冬など乾燥する時期の手荒れやささくれもストッキングにとっては天敵。こちらもハンドクリームやオイルなどでしっかりケアしておくことをおすすめします。

STEP2

ウエスト部分からつま先までストッキングの生地をたくし持ち、片足ずつ足先から穿き入れましょう。このとき、しっかりとつま先、かかとの順にフィットさせていくのがポイントです。

STEP3

両手の親指を内側に入れ、シワができないように注意しながら足首からひざ、ふともも、股下へとゆっくり引き上げます。

くつ下のときは、片方穿いたら次にもう片方、という風に穿くのが一般的ですが、ストッキングの場合は左右の脚を交互に少しずつ引き上げるのがきれいに仕上げるコツです。

アツギ「デニムパンツを穿く要領で、だらりと垂らしたストッキングにつま先から片足ずつストンストンと脚を通すのは、伝線リスクも高く、仕上がりもきれいではありません」
この時一気に引っ張り上げると伝線の原因になるので注意!

STEP4

股下部分にすきまができないように充分フィットしていることを確認したら、両手でパンティ部を膨らませながらウエストまで引っ張りあげます。

アツギ「このとき手のひらは身体に向く(手の甲で引き上げるようにする)ようにするとパンティ部を爪で傷つけるリスクがぐんと減ります」

STEP5

手のひらで下から上へレッグ部分の編み目をならし、指のあとや穿きムラがないことを鏡でチェックしたら完了です。

穿いているときの伝線リスクを軽減させるコツ

外出先で伝線したことに気付いても、ドラッグストアやコンビニに行く時間がない!なんてことはよくある話。伝線したままでデート…なんてことは避けたいですよね。実はちょっとしたことで外出先での伝線リスクを軽減させることができるんだそうです。

ストッキング選びは重要なポイント

外出先での伝線を防ぐためには、所作に気をつけることはもちろんですが、「伝線しにくい」と謳われているストッキングを選ぶのも一つの手。

ストッキングの伝線予防対策が全て都市伝説であると判明してしまったからには、メーカーが伝線しにくい仕様にしてくれているものに頼ってしまいましょう。

アツギ「このタイプのストッキングは、穴があいても拡がりにくい素材を使用しているため伝線しにくく、穴があいた場所によっては帰宅まで穿いていられることもあります。是非試してみてください」

合わせ技でつま先のダメージを軽減!

外出中は気が付かなかったけど、食事会などの先で座敷に上がった瞬間つま先から指がのぞいていた…なんて経験はありませんか?実は伝線の原因は足の爪にあることも多いんです。

そんな事態を防ぐためには、トウクッションやフットカバーをストッキングと併せて着用するのがおすすめ!つま先をカバーすることで摩擦からストッキングを守ってあげましょう。

5本指ストッキングの活用

なんとストッキングのつま先が5本指になっています。指一本一本が独立して一点に引っ張る力が加わらないため伝線しにくいですよ。また、先の見えるサンダルもキレイにはけて自然です。さらに一日中、足指サラサラで開放感があっておすすめの一品。

それでも伝線してしまったときのために

どんなに気を付けて大切に穿いていたとしても、外出先ではなにがあるかわかりません。万が一のときのためにバッグの中に予備のストッキングを一足しのばせておく習慣をつけると安心ですね。

取材協力

アツギ株式会社

(image by 写真AC)
(image by amanaimages 1 2)

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