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多くの離婚を見てきた弁護士だから知っている「夫婦円満のコツ」とは

増え続ける離婚率、現代では3組に1組のカップルが離婚しているといわれています。おたがい笑顔で別れられればまだいいものの、なかなかそうもいきませんよね。戸籍にはなるべく傷をつけたくないですし、もし子どもがいればその子のためにもなおさら離婚は避けたいものです。末永く関係を構築するための夫婦円満の秘訣とは、いったいどのようなものなんでしょうか?これまでに数多くの離婚相談を手がけてきた、アディーレ法律事務所の弁護士の先生方にアドバイスを聞いてきました!

現代の日本では、夫婦のうちおよそ3組に1組が離婚しているといわれています。離婚に対する世間のネガティブイメージも以前よりは薄れ、ポジティブな離婚をするカップルも増えていますが、そうはいっても一度は永遠の愛を誓い合った仲。できれば二人仲良く寄りそいあって、生涯をともにしたいですよね。

そこで今回は、弁護士法人アディーレ法律事務所の弁護士で、これまで数多くの離婚相談に立ち会ってきた夫婦問題解決のプロ、篠田恵里香先生岩沙好幸先生「夫婦円満の秘訣」についてアドバイスをおうかがいしてきました!「最近なんだか夫婦仲が冷めているかも…」という方や、これから結婚をひかえている方も必読です!

本記事は、2015年10月の取材情報をもとに執筆されたものです。

離婚の主な原因とは?

円満な夫婦生活を送るためには、どのような問題が離婚を引き起こす原因となってしまうのか、まず知っておきたいところです。2015年の司法統計によると、男女別の離婚の申し立て理由は以下のようになっています。

男性 女性
1位 性格の不一致(63.5%) 性格の不一致(44.4%)
2位 精神的に虐待する(17.4%) 生活費を渡さない(27.5%)
3位 異性関係(15.5%) 精神的に虐待する(24.9%)
4位 家族と折り合いが悪い(14.9%) 暴力を振るう(24.7%)

男女ともにトップは「性格の不一致」、急増する「モラハラ」

男女ともに、離婚原因のダントツトップは「性格の不一致」。こちらは離婚原因のなかでも長年不動の1位らしく、全体のおよそ半分を占めているのだそうです。

そして、同じく男女ともにランクインした「精神的な虐待」というのは、最近よく聞く「モラハラ」です。

篠田先生「女性の離婚原因で最近増えているのは、モラハラです。これまでの傾向でいうと、物理的な暴力は割合が下がってきて、モラハラがグッとあがってきています」

モラハラが原因の離婚といえば、芸能人の高橋ジョージさん、三船美佳さん夫婦の一件が記憶に新しいですよね。テレビで放送されていたモラハラの内容におどろいた人も多いのではないでしょうか。

岩沙先生「たしかにあの内容はひどいといえばひどいんですが、芸能人で珍しいからトピックになったというだけで、あれぐらいじゃ泥沼とはふつう言いませんけどね」
上記夫婦は共働きで三船さんにも収入がありますが、「モラハラの夫」と「専業主婦」の夫婦の場合は財産分与でもめる可能性も高いため、離婚がさらに長引いて泥沼化してしまうケースが多いのだとか…。

女性の浮気は意外と多い!なかには「同性愛」も?!

また、男性サイドの2位に「異性関係(妻の浮気)」があるのにはおどろきです。「浮気が原因で離婚」と聞くと、一般的には「夫の浮気」をイメージしがちではないでしょうか。女性の浮気も意外と多いんですね…。

篠田先生「しかも、女性は浮気を隠すのがうまいので、意外にバレないんですよ。なので、(男性側の離婚理由で)「性格の不一致」とされているうちの何パーセントかにも、おそらく妻の浮気が隠れているはずです」

そしてさらにおどろくべきことに、浮気のなかには「同性との浮気」も意外と多いのだとか!びっくりしつつも気になるのは、浮気相手が同性の場合でも「不貞行為」は認められるのか?ということですが…。

岩沙先生「肉体関係は男女のあいだでしかならないので、このような場合には不貞行為にあたるかどうかは問題になりますよね。しかし、過去の判例では、不貞行為とは明言しておりませんが、婚姻を継続しがたい重大な事由があるとして、同性間の親密な関係を理由に離婚を認めたものがあります」
相手が同性であっても浮気は認められます!でも、相手が同性であろうと異性であろうと、やっぱり浮気はイヤですよね…。

離婚した場合の慰謝料は?

離婚の理由が「性格の不一致」である場合には、原因は両者にあるため、慰謝料は発生しないのだそうです。とはいえ先ほども述べたように、「性格の不一致」といいながらもどちらかが隠れて浮気している可能性もあるので、この場合にも慎重な判断が必要です。

その他の離婚で慰謝料が発生する場合は、もちろんケースバイケースではありますが、およそ150万〜300万円程度が相場のようです。浮気されたりひどいモラハラを受けて傷ついたことを考えると、なんだか少ないようにも思えますが…。

篠田先生「芸能人が離婚したときの慰謝料が数千万円・数億円だとテレビで放送されているので、年収が高ければ慰謝料も高くなると思っている方が多いですが、これは厳密には慰謝料ではなくて財産分与の金額なんです。精神的に傷ついたから払う慰謝料と、夫婦間でわける財産分与はまた別の話なんですよね」
もちろん、あまりに悪質な場合は慰謝料が1,000万円を超えるようなケースもありますが、基本的には、財産分与とわけて考えたときの慰謝料は、一般の人が想像するよりもはるかに低い金額です。

慰謝料についてはこちらもチェック!

離婚に多いのは「スピード離婚」と「熟年離婚」

離婚相談によく足を運ぶ人のタイプとしては、まず、男性よりも女性のほうが多いのだそうです。

篠田先生「年齢は、20代の若い方と、50代60代の熟年の方に偏っているイメージがあります」
  • 20代:若いうちにあまり深く考えずに結婚してしまってスピード離婚
  • 50代60代:子どもが親元を離れた頃に熟年離婚

といったケースが目立つようですね。子どもが生まれてからは、その子が大きくなるまでは離婚を踏みとどまる夫婦が多いため、30代40代での離婚はほかの年代よりも少ないようです。

法律事務所に離婚相談にくる夫婦のうち、そのほとんどが実際に離婚に至るのだそうです。関係が修復するのは1割か2割ほど。離婚をせずに夫婦間の問題を解消させたい場合は、どちらかがしびれを切らして行動を起こしてしまう前に対策を心がけたほうがいいでしょう。

弁護士が教える「夫婦円満の秘訣」

では、夫婦関係を円満にたもって離婚を回避するためには、いったいどのようなことに気をつければいいのでしょうか?

その1:相手選びは慎重に

まず最初に重要なのは、結婚してから「こんなはずじゃなかった!」となってスピード離婚してしまわないよう、パートナーを慎重に選ぶことです。もちろん、結婚してからでないとわからないこともありますし、結婚後に相手の性格が豹変する場合もあるでしょう。ですが、結婚前に長く交際を重ねて相手の性格を吟味すれば、ある程度はスピード離婚を避けることができます。

篠田先生「結婚を控えているとなんだかウキウキして、相手の悪い部分まで愛おしく見えてくるといった心情もあると思います。でも、たとえば、細かく予定を聞いてくるような男性は結婚してから束縛型に変わる可能性が大きいです。そういった危険行動は事前にチェックしておくといいでしょう」

その2:毎日の小さなコミュニケーション

既婚者である篠田先生がご自身の夫婦関係のなかでも心がけているのは、「ありがとう」「ごめんなさい」を忘れないことだそうです。当たり前ではありますが、「おはよう」や「いってらっしゃい」、「おかえりなさい」といった日常の小さなコミュニケーションを忘れないことが、円満な夫婦関係を続ける秘訣なんですね。

それ以外にも、相談事があれば話し合いの場などもしっかりと設けるようにしましょう。

その3:身なりに気をつかう

とくに女性の場合、結婚してからは気がゆるんで化粧やオシャレをおろそかにしている方も多いのではないでしょうか?しかし、そんな人は要注意です!

岩沙先生「夫に浮気されて悩んでいるような奥さんのなかで、身なりを清潔に保って綺麗にしている方というのはすごく少ないんです。これは旦那さんが浮気する気持ちもわからなくもない…というのは言い過ぎですが、女性はいつまでも美しく、セクシーにということは心がけたほうがいいかもしれません。実際、身だしなみを直すことで冷えきっていた夫婦関係が修復されるケースもあるんですよ」

岩沙先生は「離婚カウンセラー」という、夫婦関係に法的だけでなく心理的にも寄り添える資格をお持ちです(※篠田先生は「夫婦カウンセラー」)。離婚相談のなかには修復可能なケースもあるため、そのような夫婦の場合には、岩沙先生はまず「身だしなみ」から改善させていくことが多いのだそうです。

「付き合いはじめの気持ちを忘れないこと」が、夫婦円満の秘訣。女性だけでなく、もちろん男性も、清潔感のある身だしなみを心がけてくださいね。

その4:プライベートな時間を作る

夫婦同士といっても、もともとは別々の人間です。プライベートな時間があまりにも少ないと、時には息苦しく感じてしまうこともあるでしょう。なので、自分だけの時間や趣味を作ることがとても大事です。

とくに、夫が定年退職をした熟年夫婦は要注意。最近では、夫が家にずっといることで妻がストレスを感じて体調を悪くしてしまう「夫源病」と呼ばれる病気も急増しています。熟年離婚を避けるためにも、夫婦とはいえ、しっかりお互いの時間を確保するようにしましょう。

その5:家族間でのトラブル時には、パートナー側につくこと

夫婦二人だけの問題以外にも、おたがいの家族関係が離婚の原因となるケースも少なくはありません。とくに多いのが、嫁と姑のトラブル。壮絶なバトルが繰り広げられるこの「嫁姑問題」は、ワイドショーなどで取り上げられることも多いですよね。そんな嫁姑バトルが勃発したときには、旦那さんはぜひ奥さんの味方につくようにしてください!

篠田先生「旦那さんが自分のお母さん側についてしまうと、だいたいそのまま離婚です

お子さんのためにも、円満な夫婦関係を!

お子さんがいる家庭であれば、離婚はもちろんのこと、夫婦関係が悪いと子どもが成長していく上での人格形成にも大きな影響をあたえてしまいます。

岩沙先生「円満な夫婦関係を子どもに見せるというのも親の責任だと思います。仮に離婚するにしても、子どもにはとても大きな影響がありますから、子どもがどう思うかという点を第一に考えて、次に夫婦それぞれの気持ちを考えるのが大事かなと思いますね」

もちろん、あまりに険悪な場合は離婚をしたほうがお子さんのためになる場合もありますが、そうならないよう円満な夫婦関係を築く努力は忘れないようにしてください!

今回お話を聞いたのはこちら!

弁護士法人アディーレ法律事務所・弁護士 篠田恵里香先生、岩沙好幸先生

篠田恵里香先生(左):東京弁護士会所属。東京を拠点に活動。債務整理をはじめ、男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。多数のメディア番組に出演中。

岩沙好幸先生(右):東京弁護士会所属。慶應義塾大学経済学部卒業、首都大学東京法科大学院修了。パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を主に扱う。動物好きでフクロウを飼育中。近著に『ブラック企業に倍返しだ! 弁護士が教える正しい闘い方』(ファミマドットコム)。

(image by nanapi編集部)
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