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プロが教える、ボジョレー・ヌーヴォーを10倍楽しむためのマリアージュとは

毎年大規模な解禁イベントが話題になるボジョレー・ヌーヴォー。最近は気の合う仲間とお家ボジョレーを楽しむ人たちも増えているようです。そのまま飲んでも十分美味しいボジョレー・ヌーヴォーですが、実は合わせる食べ物によってその美味しさを何倍にも広げられることができるって知っていますか?そこで今回は、ワインと料理のプロに直撃取材!ワインと料理の合わせ方のコツから、スーパーでGETできるおすすめおつまみまで、ボジョレー・ヌーヴォーを数倍美味しくするためのアレコレを教えていただきました。

今年もボジョレー・ヌーヴォーの季節がやってきました!普段はあまり飲まないけれど、この時期だけは家族や友人とワインを楽しむという人も多いのでないでしょうか。

レストランやBARなどで開催される盛大な解禁イベントが毎年話題になりますが、実はここ数年の宅飲みブームの影響もあり、お家ボジョレーを楽しむ人達が増えているようです。

1年に1度のお祭り。せっかくだったら、ワインに合わせる料理やおつまみにもこだわりたいところですよね。

そこで今回は、日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート・料理研究家の小山久美子さんに直撃取材!ボジョレー・ヌーヴォーをもっと美味しく楽しむ方法についてあれこれ伺ってきちゃいました。

ワインと料理の合わせ方のポイントから、ボジョレー・ヌーヴォーにぴったりの料理やおすすめのおつまみまで、お家ボジョレーを数倍楽しく美味しくするための情報が満載です。

本記事は、2015年10月の取材情報をもとに執筆されたものです。

ボジョレー・ヌーヴォーの味わいの特徴とは

料理やおつまみを選ぶためには、当然ながら合わせるワインのことを理解しておくことが必要。まずは基本的なボジョレー・ヌーヴォーの味わいの特徴をおさえておきましょう。

基本的な特徴

特別な製法で通常のワインに比べて、短期間で造られるボジョレー・ヌーヴォーは、苦み・渋みが少なくフレッシュな味わい。アルコール度数も比較的低くて軽やかな口当たりのため、非常に飲みやすいのが特徴です。

小山さん「香りの特徴としては、赤果実(イチゴ)やバナナの香り、キャンディ香が中心。それに菫の花のような香りと若干のスパイス香が加わっている感じです」

この香りの特徴は、合わせる料理やおつまみを選ぶときにもポイントになってきますので、ぜひ覚えておくことをお勧めします。

今年の味わいの特徴

毎年発表される印象的なキャッチコピーにも注目が集まるボジョレー・ヌーヴォーですが、今年の味わいの特徴はどのようなものなのでしょうか。

小山さん「例年に比べて今年の夏は暑くてやや乾燥していたため、ぎゅっと凝縮感が感じられる果実味豊かな味わいになっていると予想されます」

ワインの味は、その年の葡萄の出来によって左右されます。雨が多かったり日光に恵まれなかったりした年は葡萄が水っぽくなってしまうため、あまり良いワインができないんだそう。その点、今年はここ十数年で一番果実味が豊かであったとされていた2003年に次ぐ出来ではないかと言われているのだとか。

ワインと料理を合わせるための3つのポイント

ワインにピッタリの料理を合わせることを「マリアージュ(結婚)」と言います。その名の通り、ピッタリのパートナーを合わせてあげると、相乗効果でお互いをもっと美味しくしてくれるのです!ここでは、そんなマリアージュのポイントをご紹介します。

1.土地で合わせる

マリアージュの一番の基本は産地を合わせること。どこか旅行に行ったときには、郷土料理にその土地ならではのお酒を合わせたくなりますよね。そう、あの感覚です。

小山さん「同じ土地で育った者同士ですから、相性がいいのは納得できますよね。ボジョレーはフランスのブルゴーニュ地方にある地域なので、そこの名物を合わせるのがおすすめです」

ブルゴーニュの名物で比較的手に入りやすいものとしては、エスカルゴ(缶詰でも可)・ハム・チーズ等があります。

2.色で合わせる

色もマリアージュでは重要なポイント。もちろんそれが全てではありませんが、色で合わせるとあまり外れることがないのだそうです。

小山さん「赤っぽい色の料理には赤ワイン、煮詰めて黒っぽくなった料理にはしっかりとした赤ワイン。白っぽい料理には白ワインで、クリーム系のものだったら樽のきいたもの、それ以外ならさっぱり系のもの…といった感じで合わせていくのがポイントです」

ボジョレー・ヌーヴォーは透明感のある赤色なので、トマト系の料理や赤身の魚料理などと相性が良いそうです。

3.味わいで合わせる

味わいの重さ・濃さ・香りの強さなどのバランスを合わせることも重要。もしこのバランスが合っていなかった場合、お互いに魅力をひきたてるどころか、不協和音を奏でてしまうことにもなりかねません。

小山さん「たとえば、軽やかなワインにクセの強すぎるチーズやどっしりしたお肉なんかを合わせてしまうと、完全にワインが負けてしまうので注意が必要です」

ライトな味わいのボジョレー・ヌーヴォーに合わせるコツとして、基本的に「前菜」に並ぶものをイメージすると、割と失敗しないそうです。

ボジョレー・ヌーヴォーに合わせる料理

実は、ボジョレー・ヌーヴォーは「重いもの・クセの強いもの」を避ければ、どんな料理にも比較的合わせやすい万能選手なんだそう。その中でも、相性バッチリな料理をご紹介します。

フレッシュなトマトを使った料理

ボジョレー・ヌーヴォーの特徴である赤果実の香りはフレッシュトマトや酸味の効いたマトソースと相性バッチリ!ただし、あまり煮詰めて色や味が濃くなったものだとワインが負けてしまうことがあるので、注意が必要です。

おすすめは「フレッシュトマトのサラダ」「カプレーゼ」など

魚料理

ボジョレー・ヌーヴォーは赤ワインながら、肉料理よりも魚料理の方が相性がいいのです。火を入れたものであれば比較的どれでも合わせやすいのですが、生の魚と合わせる場合はマグロなど赤身のものやサーモンとの相性が良いそうです。

おすすめは「サーモンのカルパッチョ」「白身魚のソテートマトソース」など

鶏肉料理

肉料理はなかなかボジョレーと合わせるのが難しいのですが、蒸し鶏など軽めの鶏料理との相性はバッチリです。

また、ブルゴーニュの郷土料理である鶏肉の赤ワイン煮(コック・オー・ヴァン)を作る場合は、ぜひ飲む予定のボジョレー・ヌーヴォーと同じもので作ってみてください。同じ風味が入ることで親和性が増して素敵なマリアージュになりますよ。

おすすめは「蒸し鶏の梅肉ソース」「鶏肉の赤ワイン煮(コック・オー・ヴァン)」など

軽めの煮込み・スープ料理

煮込み料理やスープを合わせる場合は、「煮込みすぎない」ことを意識するのがポイント。酸味の効いたトマトソースやブルゴーニュの名物でもあるハム・ソーセージを入れることで、ぐっと相性が良くなるそうです。

おすすめは「ラタトゥイユ」「ポトフ」など

チーズ

ワイン×チーズは相性が良くないはずがない!と思いきや、チーズには意外とクセの強いものも多いので注意が必要。リコッタやフロマージュブランといったフレッシュチーズや、国産のカマンベールチーズなどなら、あまりクセもないので合わせやすいです。

おすすめは「カマンベールのフライ」「フレッシュチーズのベリーソース」など

ベリーを使ったデザート

香りの特徴と食材を合わせるという意味では、ベリー系のスイーツやソースなどとはとても相性が良いです。赤ワインというよりはロゼワインのような感覚で前菜からデザートまで合わせられるのも、ボジョレー・ヌーヴォーが万能選手たる所以なのですね。

おすすめは「ベリーフルーツのタルト」「ジェラート」など

スーパーで手軽にGETできるおすすめおつまみ5選

実はボジョレー・ヌーヴォーは現地フランスでは1,000円以下で売られていることもあるほど、気軽に飲めるワイン。凝った料理や高級おつまみよりも、ちょっとお洒落なスーパーでGETできるくらいの手軽なおつまみの方が相性が良いことも多いのだそうです。

チーズ

小山さん「ボジョレー・ヌーヴォーには、チーズ専門店で売っているような高級チーズよりもスーパーで売っているチーズの方が癖がなくてむしろ相性が良いことも多いです。中でも、缶に入っているカマンベール(缶カマ)は手軽に楽しめるため、ワイン愛好者の間でもリピートしている人が多いですね」

缶詰

小山さん「手軽に楽しめる缶詰のおつまみもおすすめです。最近では、こんなものまであるの!?というようなワインに合う缶詰もたくさんありますから、皆でいくつも並べてワイワイ食べ比べるのもよいかもしれませんね」

ハム

小山さん「シャンボンぺルシエ(ハムとパセリのゼリー寄せ)というブルゴーニュの郷土料理があるように、ボジョレー・ヌーヴォーとハムの相性はバッチリ。ただし、生ハムは塩分が強すぎてワインが負けてしまうので注意。ホワイトロースハムがおすすめです」

サラダチキン

小山さん「最近コンビニなどでも人気の蒸し鶏は、そのまま食べても、ちょっとひと手間加えても使えるのでおすすめです。意外なところだと、ボジョレー・ヌーヴォーはプラムとの相性が良いので、梅のソースやドレッシングなどを添えてもいいかもしれないですね」

ピザ

小山さん「意外なところでピザなんかとも相性が良いんですよ。ただし、クアトロフロマッジのようにチーズの風味が強すぎるものは避けた方がいいですね。トマトソースのシンプルなものがおすすめです」

お話を伺ったのはこの方!

小山 久美子さん

イタリア料理研究家・JSAワインエキスパート認定・イタリアワインソムリエ/オフィシャルテイスター

2011年より麻布の自宅で料理教室「アトリエ ブリステーブル」主宰。アンチエイジングやダイエットの要素を取り入れた「美しくなるイタリア料理とワインの教室」として注目を集めている。ワインコミュニティ「南麻布わくわくワイン大学」を立ち上げた他、日本ソムリエ協会のワイン検定の講師を初回から務めるなど、ワインの普及活動にも力を入れている。

(image by amanaimages1 23)
(ライター: 野口飛鳥)

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