\ フォローしてね /

クリエイティブは、いい街選びから。人気IT企業エンジニアの引っ越し理由

お住まいのマンションやアパートでの暮らし、じゅうぶんに満足できていますか?少し不満があるのなら、思い切って引越し先を探してみるのもアリ。今回お話を聞いたのは、人気IT企業にお勤めのエンジニアのみなさん。「なぜその街に住むようになったんですか?」とうかがってきました。他の人の引っ越し理由って、なかなか知る機会がありませんよね。お引越しのときのエピソードもあわせて教えていただきました!

今住んでいる街や環境には、じゅうぶんに満足できていますか?駅から少し歩く、交通の便があまりよくない、日当たりや間取りに不満がある…そんなときは、思い切って次のお部屋探しをするのもアリ。

今回お話を伺ったのは、人気IT企業にお勤めのエンジニアの方々。「なぜその街に住むようになったんですか?」とうかがってきました。さすがエンジニアの皆さん、「なぜそこに住むのか」には独特の考えや、論理的な理由があるようです。

他の人の引っ越し理由って、なかなか知る機会がありませんよね。お引越しのときのエピソードもあわせて教えていただきました!

ご回答いただいた企業はこちら

  • 1 iemo株式会社
  • 2 株式会社クラウドワークス
  • 3 Tokyo Otaku Mode Inc.
  • 4 株式会社nanapi
  • 5 株式会社リッチメディア
  • 6 Retty株式会社
この記事では、各企業を50音順に紹介しています。本記事は、2015年10月の取材情報をもとに執筆されたものです。

iemo株式会社 丸山淳一さん

インテリアのキュレーションサイト「iemo」を運営する、iemo株式会社。住まいや暮らしに関する情報を数多く掲載しています。エンジニアの丸山淳一さん(以下、丸山さん)にお話をうかがいました。

丸山さん「3年ほど前は東京の杉並にいましたが、今は埼玉県の飯能市というところに住んでいます。住もうと思った理由は単純に実家だからですね」

久しぶりに実家暮らしを再開された丸山さん。飯能市は埼玉県の南西部にあり、南側は東京都に接しています。どんなところが魅力なのでしょうか。

丸山さん「大学から家を出て、大阪、奈良、東京と住んできたからこそ、今では地元の良さを実感しながら暮らしています。自然に溢れているのに、電車1本で池袋に出られて、しかも始発駅!都内とは空気や景色が全然違うので、家に帰るだけで自然と気持ちを切り替えることができる点も気に入っています。さらに2017年には『ムーミンテーマパーク』がオープン予定です!皆さんもどうぞお越しください(笑)」

「メッツァ」と名づけられたムーミンテーマパークは、東京ドーム4個分の広さになる予定なのだとか。都心からのアクセスも便利で、これから注目ですね。

最後に、お引越しについて忘れられないエピソードはありますか?と聞いてみました。

丸山さん「忘れられないというか、いつも困ることなんですが…新天地に引っ越した時は、『おしゃれな部屋にしよう』『シンプルな空間で暮らそう』などとコンセプトを決めて住み始めるのですが、具体的にどうすればよいかわからず、結局、同じような家具に囲まれてしまうんですね。そんなふうに思っていたら、今はインテリアや住まいの情報サイトiemoで働いているので、なにか縁を感じています」

株式会社クラウドワークス 飯田意己さん

日本最大級のクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を運営する株式会社クラウドワークス。その開発Divにつとめられている飯田意己さん(以下、飯田さん)の住む街とは。

飯田さん「住んでいる場所は綱島です。もともと活気がある学生街の雰囲気が好きで日吉あたりで探していたのですが、綱島でたまたまよい物件を見つけたからです。それからもう一つ選ぶポイントとしては赤提灯の居酒屋があることです。個人店の居酒屋がたくさんあるのは街の人のつながりが濃いからだと思っています。疲れているときでも街からパワーをもらえそうなところに住みたいですね」

渋谷から東横線で30分もかからずにアクセスできる綱島。活気がありそうな街ですが、実際に住んでみていかがでしたか?

飯田さん「引っ越してきて家のすぐ近くに居酒屋『よっちゃん』という自分の昔のあだ名と同じ名前の居酒屋を発見して、綱島にしてよかったと確信しました(笑)。そのお店に足を運んでみると、大将ひとりでやっていて、学生の方もふらっときたりするので理想の雰囲気でした。落ち込んだときや疲れたときは飲みに行って、元気をもらっています。網島には他にも良さそうなお店がたくさんあるので、地域の方とのつながりをぜひつくっていきたいと思います」

肩肘はらずに立ち寄れる、なじみの居酒屋があるのは素敵ですね。そこから広がっていく世界も楽しそう!そんな綱島へのお引越しのときに、こんな嬉しい出来事があったのだそうです。

飯田さん「引っ越し先がリノベーション物件で、工事の前に壁紙を自分で選べました。タイミング的にかなりラッキーでした。今までそういう機会はなかったのですが、内装にカスタマイズできるところがあると愛着が湧きますね。これから仕事場である開発環境まわりも整えて、さらにカスタマイズして自分好みの家にしていきたいと思っています。引っ越しを考えている方にはコスパ面と内装面の両方でリノベーション物件はおすすめだと思います」

リフォームとは異なり、大規模な工事で新築よりもさらにプラスの状態にするリノベーション。タイミングのよさもありますが、自分好みにお家を変えられたのはラッキーですね。

Tokyo Otaku Mode Inc.

日本のポップカルチャーを世界に発信し、販売するTokyo Otaku Mode Inc.開発チームでエンジニアとして活躍中のFさんは、中野にお住まいがあるのだそうです。

Fさん「中野ブロードウェイが好きすぎて引っ越してきました。それ以上でもそれ以下でもありません。古いもの新しいもの、日本のもの海外のもの、高級品からチープなもの、アニメアイドル漫画ゲーム、あらゆるものがあり、そこに来る人も人種、言語、年齢も性別もさまざま。迷路を探検している様なワクワクがあるところが好きです。
 
中野に引っ越す前は、ヴィレッジヴァンガードに毎日のように通いガチャポンを集め、休日は中野ブロードウェイで、コレクションしているレゴやビックリマンシールなどのレア商品がないか探しに行く日々を送っていました。しかし、中野への交通費とオモチャへの出費、積み重なるオモチャコレクションがあらゆる意味で生活を圧迫してきた辺りで『いっそ中野に住めばいいんじゃないか?』と気づき、引っ越しを決意しました」

好きなものに情熱を捧げ、ついには中野へお引越しをしたFさん。実際に住んでみて、中野の街は合っていましたか?

Fさん「合っていました。毎日惚れ込んだ中野ブロードウェイを通れるのはもちろんですが、興味の幅が広がりました。中野ブロードウェイにはなんでもあるので、今まで興味がなかったものの魅力にも触れる機会が多いんです。
   
ある日、会社の人と人付き合いの方法について話していたところ『人間、興味のない事について話せと言われたって無理。あなたが興味を持って話せる事を増やす事が大事』と言われた事がありました。弊社は、何かにこだわりをもった人がとても多いです。過去働いた会社ではプログラマーはプログラムの話をする事が多かったのですが、弊社ではそれぞれのこだわりなど、いろんな話をします。中野に出会ったおかげで、興味を持って話せる話題も、聞ける話題も増えた。それが非常に良かったと感じています」

自分が興味を持てる範囲が広ければ、話の引き出しもおのずと増えていきそうです。中野ブロードウェイでは、単に好きなものとの出会いだけでなく、これまでになかった出会いさえも作ってくれたのですね。

Fさん「物件探しには半年くらいかかりました。とにかく妥協せず全ての条件を紙に書き出して、物件という物件と見比べましたが、なかなか『これだ!』という物件には出会えませんでした。
 
半年がたったころ、コレしかないという物件がついに出てきたので申し込んだら、その物件はもうなくなっていました。ものすごくガッカリして、気晴らしに中野ブロードウェイに行ってみたら、いつも通っていた道からちょっとはずれたところに不動産屋さんがあるのに気づきました。フラッと覗いてみると、条件を完全に満たす物件がなんと窓に貼ってあった!そのまま不動産屋さんに入り、そのまま内見に行って、そのまま仮契約しました。それが今住んでいる家です

なんだかドラマのような、運命的な出会いですね!物件と出会った場所が中野ブロードウェイ近くというのも、とても面白い話です。

Fさん「願えば叶うというか、運命はあるんだなと思いました。常に自分の中に判断基準をもっていることが、チャンスを逃さない力になるんだと思います。物件探しのときにした『全ての条件を紙に書き出す』方法は、オススメです。物件探し以外でも、騙されたと思ってやってみてください」

株式会社nanapi 和田修一氏

和田修一氏(以下、和田氏)は中央大学卒、2005年に楽天へ入社。インターネット通販モール「楽天市場」の国内版・台湾版の設計・構築・運用にインフラエンジニアとして携わったのち、2009年、株式会社nanapi(旧ロケットスタート)の取締役CTOに就任されました。

和田氏「以前は代々木、現在は渋谷に住んでいます。理由としては、会社に徒歩でいけるという点に加えて以下の点が上げられます。
 
・徒歩圏内にスポーツジムがあること
・走って行ける距離に運動できる大きな公園があること(自分の場合は代々木公園)
・周辺にエンジニアのコミュニティがあり、勉強会などが多く実施されていること
 
上記の通り、とにかく普段からの自分の活動などを効率化するために街を選んでいるというのが大きいです」

交通の便が良い渋谷ですが、代々木公園など緑にふれる場所も多くあります。実際に住んでみて、便利さやモチベーションの維持にも非常に役に立つのだそう。

和田氏「自宅から歩ける範囲内で勉強会が多く実施されていることや、歩いていける範囲にコワーキングスペースがあるのは便利です。自宅で作業がはかどらないときなど、気軽に近くのスペースに行けるのは気分転換ができるのはよいですね。また、SNSで業界の知人が近くのコワーキングスペースで頑張っている投稿を見ると物理的に近いせいか、『自分も頑張らないとな』と刺激を受けることもあったりします」

しかし、過去には引っ越しで苦労された経験もあったようです。具体的には…

和田氏「起業したタイミングで一度実家へ引っ越したのですが、前日の夜まで予定がびっちり入っていて、ほとんど引っ越しの準備ができなかったことでしょうか。『このままだと間に合わねーわ』という引越し業者の方のぼやきのもと、荷造りを手伝ってもらってなんとか引っ越しをしたことを覚えています。荷造りをやってもらうパッケージではなく仕方なくの対応だったため、ご迷惑をお掛けしたことを反省しています」

株式会社リッチメディア 斉藤祐也さん

「可能性を世界で最も開花させる」を企業理念に掲げ、「スキンケア大学」などのヘルスケア・ビューティーメディアを運営する株式会社リッチメディア。メディア本部開発グループマネジャーをつとめている斉藤祐也さん(以下、斉藤さん)は東京生まれ・東京育ちとのこと。

斉藤さん「僕は今も昔もずっと東京都の荒川区に住んでいます。荒川区は治安が悪いともっぱら噂の下町ですが、生まれも育ちも、結婚した後も子供が生まれた後もずっと住んでいます。下町が好きというのと、ずっと住み慣れている町なので、結婚して実家を出た時も迷わず自転車で通えるくらいの距離の家を同じ荒川区内で選びました」

日暮里・西日暮里や南千住などの駅がある荒川区。下町の活気ある空気は、他ではなかなか味わえないですよね。

斉藤さん「実際に生活してみて、この選択肢は合っていると思います。東京都内なので交通の便が良いのに下町という雰囲気が好きでとても満足しています。また地元の友人、古き良き友人と会うことができ、同窓会にもよく参加します」

便利さや街の雰囲気に加え、親しい方とのつながりも失われずにすむという斉藤さん。地元を離れた人にとっては、うらやましく感じますね。しかし、お引越しの際に少々困っていることがあるのだそうです。

斉藤さん「引っ越しの時は毎回書籍の処理に困ります。元々活字中毒だったのもあり、小説はもちろん技術書も含めると2,000冊以上あるので、重いのに大事にしていて捨てられないんです。引っ越しの時は少しだけ処分して、大部分の蔵書は実家に送っています。その大変さから、今は絶対に電子書籍を買うようにしています。『epub』という電子書籍ファイルフォーマット規格で購入し、iPhoneアプリの『iBooks』で読み続けています」

Retty株式会社 樽石将人さん

樽石将人さん(以下、樽石さん)は米RedHat社、Google、楽天を経て2014年に実名口コミNo.1のグルメサービス「Retty」を運営するRetty株式会社へCTOとして参画されました。渋谷から八丁堀へお引越しされたときのエピソードを教えていただきましたよ。

樽石さん「自宅サーバの電気を自作するため、ルーフバルコニー付きのマンションに引っ越しました。コンクリート打ちっ放しのルーフバルコニーを緑あふれる田園に変えるとともに、ソーラーパネルを使って電気溢れる電園を構築。見事な家庭電園に生まれ変わりました」

家庭菜園ならぬ、家庭「電」園!緑と電気の共存するルーフバルコニー、すこし難しそうな気もしますが、発電はうまくいきましたか?

樽石さん「晴れと曇りで発電量に大きな差がありました。低電圧を監視するため、太陽電池で動作する自宅サーバをフル活用。実際に生活してみて、電気は有限であること、電気がなければどんな堅牢なソフトウェアも妄想に過ぎないと実感。貴重な経験になりました」

電気のある生活に慣れているからこそ、それを生み出すとなるとさまざな発見がありそうです。ソーラーパネルを設置するときにも、忘れられないエピソードがあるのだそう。

樽石さん「太陽光パネルを中国から個人輸入したのですが、香港への送金を行うときに、手数料がいくらになるかわからないという貿易の常識を初めて体験しました。また、通関の手続きで『FAXでお願いします』と電話で説明され、『PDFでもいいですか?』と質問したら『PDFとは何ですか?』とマジレスされてしばし沈黙しました。会話がなにも通じず、世の中を動かすには技術だけではどうにもならないことを思い知りました」

街選びは十人十色

勤務地へのアクセスのしやすさ・便利さ・治安のよさなどがメジャーな理由ですが、他にこんな基準で住む場所を決めている人もいるんです。今の暮らしに何か不満があるのなら、やりたいことや好きなことから物件さがしを考えてもいいかもしれませんね。

あなたの街の魅力は、どんなところですか?

(image by ぱくたそ)

このライフレシピを書いた人

編集部にリクエスト!

「こんなライフレシピがほしい」や「ここがわかりにくかった」などをお送りください。