半袖から長袖を着ることが多くなり木々の葉も色づき始め、目を楽しませてくれる季節となりました。休日を利用して紅葉狩りに出かける方も多いでしょう。せっかくなら綺麗な紅葉を撮影して写真に残したり、SNSでみんなとシェアして楽しみたいですよね。
スマートフォンのカメラ機能も充実し、本格的なカメラがなくてもそれなりの写真が撮れるようになりました。しかし、いくら撮影しても満足いく写真がないという経験は誰しもあると思います。
今回はスマートフォンできる写真の撮り方をご紹介します。
紅葉を撮影する前の準備
テーマを決める
それではスマートフォンを片手に写真を撮っていきましょう。自由に撮っていくのもいいですが、「これだ!」と思えるものを撮影したいときはテーマを決めます。ぼんやりとしたものでかまいません。自分が撮影したい紅葉を決めておくのです。
例えば、「太陽の光に照らされた紅葉」「雨に濡れた紅葉」と自分の中で決めておけば、それに合わせた撮影ができるようになるのです。
撮影する時間帯
紅葉の赤さが一番強調されるのは夕方です。太陽の光が紅葉をより美してくれます。お昼を過ぎて日が傾き始めたらスマートフォンを構えて、シャッターチャンスを待ちましょう。
紅葉シーズンになると各地の名所は人でいっぱいになります。休日やその前日は紅葉を見に来る人が多すぎて、撮影どころではありません。人が少ない時間帯を狙うのがベストです。
ベストな天候
基本的には晴れの日が紅葉をしっかり撮れますが、曇りや雨の日でも違った雰囲気を出せます。
曇りの日は太陽の光がないぶん紅葉の色が強調されません。その変わり影がないため、不要な光が入らずしっとりした仕上がりになります。また、地面に目を向けて落ち葉を撮影するのもいいですね。
葉が水滴に着くのは雨の日しかありません。その瞬間を狙うと珍しい写真が撮れます。水たまりに反射された紅葉を撮るのもまた一興です。
都内の紅葉の撮影場所ベスト5+α
1:新宿御苑
赤く染まったモミジや黄色く色づいたイチョウが目を楽しませてくれます。ハナミズキやユリノキなどの紅葉も見られるため、色々な種類の紅葉を撮りたい方にオススメです。
住所 | 東京都新宿区内藤町11 |
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最寄り駅 | JR・京王・小田急線「新宿駅南口」より徒歩10分、都営新宿線「新宿三丁目駅」C1・C5出口より徒歩5分 |
入場料 | 一般(15歳以上)200円 小・中学生50円 幼児無料 |
HP | 施設利用・入園案内 新宿御苑 |
2:明治神宮外苑
青山通りから続くイチョウ並木が筆者たちを出迎えてくれます。黄色に染まったイチョウを撮るのもよし、どこまでも続くいちょう並木を撮るのもよし、さまざまな撮り方が可能です。
住所 | 東京都新宿区霞ヶ丘町1-1 |
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最寄り駅 | JR中央・総武線「信濃町駅」より徒歩10分、東京メトロ銀座線「外苑前駅」より徒歩3分 |
入場料 | 無料 |
HP | アクセスマップ 明治神宮外苑 |
3:六義園
赤や黃、緑の葉が絶妙なバランスで存在している六義園。色づいた葉をレンズに収めるのもいいですが、全体を俯瞰して撮影すると素晴らしい写真が撮れるはず。また、夜になるとライトアップが行われるため日が出ているときとは違った表情を見せてくれます。
住所 | 文京区本駒込6丁目 |
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最寄り駅 | JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」より徒歩7分、都営地下鉄三田線「千石駅」より徒歩10分 |
入場料 | 一般300円、65歳以上150円、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料 |
HP | 交通案内 六義園 |
4:代々木公園
モミジやイチョウ、ケヤキなどが順番に色づいてくるため何度でも行きたい場所です。徐々に色づいてくる葉を撮影してみるのもいいかもしれません。
住所 | 東京都渋谷区代々木神園町、神南2丁目 |
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最寄り駅 | JR山手線「原宿駅」表参道口)から徒歩3分、東京メトロ千代田線「代々木公園駅」より徒歩3分 |
入場料 | 無料 |
HP | アクセス・駐車場 代々木公園 |
5:高尾山
自然の宝庫である高尾山は燃えるようなモミジが特徴的です。毎年訪れた方を楽しませています。リフトやケーブルカーからの撮影、ハイキングコースからの撮影と山頂の目指し方によって写真も変わってきます。
住所 | 東京都八王子市高尾町 |
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最寄り駅 | 京王高尾線「高尾山口駅」からケーブルカー乗り場・清滝駅まで徒歩5分 |
入場料 | 入山は無料 リフト・ケーブルカーは一般往復930円(片道480円)子ども往復460円(片道240円) |
HP | 登山コース アクセス 高尾山 |
ミニ盆栽を撮る
自分だけにしか撮ることができない盆栽の紅葉写真はいかがでしょうか。盆栽は敷居が高い、マンションでベランダしかない…という方でもミニ盆栽なら手軽に始められますよ。
小さくも美しく色づく盆栽の葉に虜になること間違いありません。毎日の様子を撮影するだけでもオリジナルの紅葉写真がいくつもできますし、アルバムにするのもいいですね。
スマートフォンの機能を活用する
1:ピント
カメラのピントは明るいほうに設定されます。紅葉より空のほうが明るいと空に合わせて撮影されるので、紅葉の美しさが写真に表現されません。そうならないためにも、スマートフォンの画面に写っている紅葉をタッチしてピントを合わせてください。
2:ホワイトバランス
カメラで撮影しても「目で見ているものとは違う」「なんか青っぽい」という経験はありませんか?カメラは青みを強調する傾向があるのです。自分の目見たものと違いが出てしまうのはカメラに仕様だったのです。
写真の色を調整してくれるホワイトバランスの設定を「オート」から「曇りモード」に変えてみましょう。「曇りモード」にすることで、紅葉の赤や黃が写真にきれいに現れます。
3:HDR機能
HDR機能とは、スマートフォンのカメラに備わっています。シャッターを切ると露出が違う3枚の写真を撮影し、自動で合成してくれます。光が入ってしまい写真が白くなってしまうのを自動で調整してくるのです。3枚分写真を撮るため、撮り終わるまで時間がかかります。実際に何回か撮影してみて感覚を掴んでください。
とても便利な機能ですが動きのあるものは苦手です。手ブレや風などで被写体が動いてしまうと合成がうまくいきません。
3枚分の写真を合成するので1枚の容量が大きくなります。いつもと同じように撮影していると、容量に空きがなくなるので必要なときだけ機能を活用しましょう。
いつもとは違うものを撮ってみる
紅葉を見つけて写真に収めていくのは楽しいですが、いつも似たようなものばかりになってしまっては流石に飽きてしまいます。
たまには構図を変えて撮影してみるのも面白いでしょう。
落ち葉を撮る
山や木だけではなく、スマートフォンを下に向けて落ち葉にも注目してみてください。赤や黃の葉が絨毯のように敷き詰められています。
逆光を利用する
太陽のほうを向いて撮影すると葉が透けて、面白い写真に仕上がります。葉が重なった部分には影が生まれるので簡単にコントラストが作れるのです。
太陽を映してしまうと白っぽく仕上がってしまいますので注意しましょう。
紅葉だけじゃなく、どんなときにも使える!
今回ご紹介した撮影方法は紅葉を撮るだけでなく、冬のクリスマスツリーやイルミーネーション、春の桜などスマートフォンで写真撮影をするときには必ず役立つものです。
最高の一枚をぜひ撮影してください。
(image by amanaimages)
(image by PAKUTASO)