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    もっと早く知りたかった「ふっ素樹脂加工のフライパン」を長持ちさせる使い方と選び方

    nanapi
    ここがおすすめ

    編集部からのポイント

    • フライパンが長持ち

      フライパンをもっと長持ちさせられるコツがわかる

    • 選び方がわかる

      必要な機能と性能を知ることで自分に合ったフライパンが選べる

    • くっつかない!焦げつかない!汚れもスルッと落ちて、お手入れも簡単!

      表面が「ふっ素樹脂加工」のフライパンは良いトコだらけですが、長く使っていけば徐々に加工が消耗してしまうのは知っていましたか?買ったら「一生モノ」ではなく、やがて買い替えのタイミングがやってくるのです。

      そうは言っても、できるだけ長い間、快適なまま長持ちさせたい!

      そこで今回は、こびりつきにくい調理器具のトップブランド、ティファールでおなじみ「株式会社グループセブ ジャパン」PR&デジタルコンテンツマネジャーの藤井 由美子さん(以下、藤井さん)に、「ふっ素樹脂加工」のフライパンをできるだけ長持ちさせる方法を教わりました!

      この記事は一般的な「ふっ素樹脂加工」が施されたアルミ素材のフライパンについて解説しています。「ふっ素樹脂加工」ではないフライパンには当てはまりません。

      フライパンを長持ちさせる6つのポイント

      1空だきに注意しよう

      予熱ができたら食材をすぐに入れよう

      「予熱」とは、食材を入れる前のフライパンを火にかけ、温めておくこと。なぜ予熱が必要なのかというと、例えばお肉などを焼く際に、高い温度でお肉の表面を焼き固めると、ジューシーなおいしさを封じ込めて焼き上げることができるからです。

      温めが足りないと中の肉汁が外に流れでて、肉のうま味が失われてしまいます。フライパンが温まったらすぐに食材を入れましょう。

      予熱と空だきの違い

      「空だき」とは、食材が入っていないフライパンを火にかけたまま放置している状態のこと。予熱の段階を超えて、過度の加熱による高温が続くと、「ふっ素樹脂加工」やフライパン本体の劣化につながってしまいます。

      調理中は目を離さないで!
      「食材が入っている」か「空だき」かに関わらず、260度以上での加熱が続くと、フライパンの劣化だけでなく、煙が上がったり過度の加熱により火災につながる危険性が出てきます。調理中はフライパンから目を離さないようにしましょう。

      空だきを防ぐコツ

      ある程度フライパンを温める予熱は大切ですが、予熱しすぎると空だきになってしまいます。予熱と空だきの境目は判断が難しいのですが、何度か調理をするうちに、おおよその時間やタイミングがわかるようになってきます。

      さらに、ちょっとした工夫で空だきによる「ふっ素樹脂加工」やフライパン本体の劣化を防ぐことができます。

      少しでもいいので油をひく

      レシピ本などに「くっつかないフライパンなら油をひかなくてもOK」と書かれていることがありますが、実際はどうなんでしょうか。

      藤井さん:少量の油をひくのがおすすめです。油が軽くひいてあるだけでも、何もない状態での空だきが防げるので「ふっ素樹脂加工」は長持ちします。

      フライパンは大きいものと小さいものを使い分ける

      「フライパンを2つ持っているのは料理上級者」と思い込んでいませんか?実は、調理したい量にあわせてフライパンのサイズを使い分けることも大切です。

      藤井さん:少量の料理に大きいフライパンを使うと、料理がのっていない部分が空だきになってしまいます。なのでフライパンは少なくとも大小1個ずつ持っておいて、少量のときは小さいもの、多いときは大きいものを使ったほうが、フライパンの持ちがよくなります。
      予熱の適温が見極められるフライパンもある?
      ティファール製品は、底の中心に独自の「お知らせマーク」がついています。色が変わって知らせてくれるので、食材を入れるベストなタイミングがひと目でわかります。適温で食材を入れることで料理もおいしくできますし、空だきが防げるので、フライパンの劣化を防ぐことにも繋がります。

      2火加減はフライパン底面におさまる範囲で

      予熱を早くしたいときなどに「なんとなく」一番強い火で加熱していませんか?実は「ふっ素樹脂加工」のフライパンでは、大きすぎる火はNG。フライパンの底におさまる大きさの火で加熱しましょう。

      フライパンの外側に出ている炎の熱は逃げているだけなので、ガスの無駄にもなってしまいます。

      藤井さん:強火で調理を続けると「ふっ素樹脂加工」が劣化しやすくなります。また、持ち手の根元に熱があたるので、こちらも劣化が早くなってしまいます。結果、フライパンの底面に収まる範囲の火加減のほうがフライパンは長持ちします。

      IHの場合も同様です。「ふっ素樹脂加工」の劣化を防ぐために、火加減は中火までにしましょう。

      3おたまやヘラはあたりが柔らかいものを使おう

      フライパンに傷がつかないように、おたまやヘラはシリコン製やナイロン製を使いましょう。

      藤井さん:気をつけても細かい傷はついてしまうものなので、キッチンツールは、硬いものより柔らかいものを選ぶと、よりフライパンが長持ちします。特に、シリコン製はフライパンのカーブにピタッと合ってきれいにすくえるので、使い勝手もいいですよ。

      4洗うときはフライパンが冷めてから

      アルミ製のフライパンは、ステンレス製や鉄製に比べて急激な温度変化に弱く、変形が起こりやすくなります。

      藤井さん:30分くらい置いておくと触れるくらいの温度になるので、フライパン本体が冷めてから洗ってください。

      5使った後は放置しないでお手入れしよう

      フライパンを使ったあと、洗わずに半日以上、コンロやシンクに置きっぱなしにしていることはありませんか?使用後のフライパンは、ある程度冷ましてから早めに洗った方が「ふっ素樹脂加工」が長持ちします。

      藤井さん:できるだけ汚れたまま放置をしないようにしましょう。「ふっ素樹脂加工」は、目には見えない小さな穴が空いていて、表面に凹凸があることでこびりつきにくい仕組みになっています。長時間洗わずに放置していると、その穴から汚れが中に入っていって本体の金属が腐食したり、コーティングがはがれやすくなる可能性があります。

      6柔らかいスポンジで洗おう

      フライパンを洗うときは、柔らかいスポンジで洗いましょう。硬い金たわしなどで強くこすると、「ふっ素樹脂加工」の劣化を早めてしまいます。

      藤井さん:もともとこびりつきにくいフライパンなので、スポンジの柔らかい面で洗えば汚れはスルッと落ちます。どうしても固まっている場合は、お湯で少しふやかすと良いですよ。

      失敗しない&長持ちするフライパンの選び方

      初心者こそ「いい道具」を選ぼう

      「いい道具」を使うと料理がおいしく作れる

      「自炊初心者」「自分はあまり料理上手じゃない」という人にこそ、いい道具を使ってほしい理由があります。

      藤井さん:ある程度いい道具を使うと、道具がサポートしてくれるので、それだけで料理の腕前があがります。上手にできると作ることが楽しくなり、料理が好きになってきます。いい道具のサポートを受けずに、「自分は料理ができない」と勘違いしてしまうのはもったいないです。

      「いい道具」とは

      いい道具というと上級者向けの高価なものを想像しがちですが、そんなことはありません。自分の生活に見合ったサイズ・使い勝手の良いものこそ、自分にとって本当にいい道具と言えるでしょう。

      こびりつきにくさが長持ちして、いつまでも買ったばかりの状態で使えることを、いい道具選びの目安にしてみましょう。

      キッチンの熱源に合わせて選ぶ

      自宅のキッチンはIHヒーターでしょうか、ガスコンロでしょうか。

      フライパンにはIH対応とガス火専用があり、IH対応のフライパンはIHヒーターでもガス火でも使えます。しかし、ガス火専用のフライパンはガス火でしか使うことができません。

      IHヒーターってどうやって加熱しているの?
      IHヒーターは、IH対応フライパン底面の強磁性金属とIHヒーターの間を、磁力線がぐるぐる回ることで、フライパン底面自体が発熱しています。そのため、磁性のないガス火専用フライパンをIHヒーターにのせても熱くなりません。
      藤井さん:IH対応フライパンはガス火でも使えますが、ステンレス板が貼ってある分、ガス火専用フライパンより重量が少し重くなり、価格も少し高くなってしまいます。IHヒーターのキッチンにはIH対応のもの、ガスコンロにはガス火専用のものを選びましょう。
      自宅の熱源に合ったものを選ぼう
      IHヒーターにはIH対応・ガス火にはガス火専用を購入しよう。

      こびりつきにくさが長持ちするものを選ぶ

      同じ「ふっ素樹脂加工」のこびりつきにくいフライパンでも、メーカーや型番によって、コーティングの種類や層の数などに違いがあります。例えば、コーティングの層の数が違うと、どのような違いが考えられるのでしょうか。

      藤井さん:どのコーティングが長持ちするかを買う前に見極めるのはとても難しいのですが、ひとつの目安として、コーティング層の数が多いものは長持ちする傾向があると言えます。コーティングが一層しかない場合は、少しの傷でも食材の油分や塩分が本体の地金に届いて腐食してしまう可能性があり、そこからコーディングがはがれやすくなります。
      コーティングが何層もあるフライパンを選ぼう
      コーティングが何層もあると、層ごとに穴があいている場所が違うので、食材や傷が地金に到達しにくく、コーティングがはがれにくくなるので、こびりつきにくい効果が長持ちします。
      はがれたふっ素樹脂を食べてしまっても平気?
      日本で販売されている調理器具に使用されているふっ素樹脂は、食品衛生法に基づいて規格が定められています。もし誤って食べてしまっても問題ありません。消化はされず、体の中を通過してそのまま排出されます。
      (参考:「ふっ素樹脂」ファクトシート|内閣府 食品安全委員会[PDF]) 

      ライフスタイルに合わせて選ぶ

      フライパンには、たくさんの種類があるので、初めてフライパンを買う方にはどれを選んだらいいのか判断が難しいですよね。品質以外で選ぶときのポイントをいくつか挙げてみます。

      色で選ぶ

      好きな色で選んでみましょう。料理をするときの気分を上げてくれます。

      価格で選ぶ

      迷っているフライパンがどれも同じくらい「いい道具」なら、価格で決めるのも良いでしょう。

      生活シーンで選ぶ

      調理・食事・収納それぞれの生活シーンでどのように使いたいかイメージすると、自分の生活にあった道具を選ぶことができます。

      生活シーンをイメージするというのは少し難しいので、例を挙げてご紹介しましょう。例えば、「取っ手が外せる」フライパンと「取っ手がついた」フライパンでは、それぞれどのようなシーンで便利でしょうか。

      《取っ手が外せるフライパンの場合》

      • 重ねてコンパクトに収納できる
      • 火からおろしてすぐ食卓に出せるので、アツアツの食事を楽しめる
      • 大皿に移す手間が省けて洗い物も減る
      • 取っ手を外せるので、食卓の上で邪魔にならず見栄えも良い
      • 調理中も外せて、せまいコンロの上でも取っ手が邪魔にならない
      • 冷蔵庫に入れられる
      • 使い勝手の良いサイズのセット販売もある

      《取っ手がついたフライパンの場合》

      • フライパンを壁に吊り下げて収納できる
      • フライパン本体にがっちり固定されているので安定感がある
      自分のライフスタイルにあったものを選ぼう
      たくさんの種類があってどれを買うか迷ったときは、そのフライパンを使う生活シーンを具体的にイメージして比較しよう。

      いい道具でおいしい料理を!

      初心者こそ、いい道具を使うと料理が上手になります。買ったときのコンディションを長く保てると、こびりつきにくさや焼きムラができにくく、料理がおいしく作れます。

      おいしく作れると料理がどんどん楽しくなって、食生活が変わってくると思います。みなさん、いい道具を長持ちさせて、日々の食事を楽しんでください。

      お話をうかがった方

      藤井 由美子さん

      株式会社 グループセブ ジャパン
      マーケティング本部
      マーケティングコミュニケーション部
      PR&デジタルコンテンツ マネジャー

      このライフレシピを書いた人