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なぜお正月に飾るの?しめ縄飾り(注連飾り)の基礎知識

しめ縄は、俗と聖の境界線

そもそもしめ縄は、あるひとつの場所と他とを区切る「縄張り」です。そのため、神社などでの神事をはじめ家の神棚でも、俗世間と神聖な場所とを区別するために使われています。

境界線」という考えが、しめ飾りの大前提です。

新年のしめ縄飾りは、家が聖域であることを示す

お正月準備で、家の玄関口にしめ飾りを張るのも、お正月の期間(松の内)には「その年の幸運を家族にもらたす年神さまが、家の中にいらっしゃる」ため、家が神聖な場所であるという意味があります。

しめ縄飾りの起源は、はるか神話時代の「天照大神(あまてらすおおみかみ)の天の岩戸隠れ」で、岩に縄を張ったことによります。「古事記」に書かれている話です。

新年のしめ飾りには、悪鬼を払うパワーもある

さらにしめ縄飾りには、悪鬼退散の力があるとされています。家族に病気や災難をもたらす邪気や悪鬼は、神聖で清浄なものに弱く(おもしろいでですね)、しめ縄飾りを張った家の中には入れないのです。

ひと言でいえば、魔除けですね!

しめ縄飾りは、12月28日までに飾り~松の内まで

年神さまを迎えるためのものですから、26日から遅くとも28日までに飾りましょう。

29日は、「苦」に通じるので避けます。また、31日は「一夜飾り」といって葬儀と同じであり、神さまに失礼なので避けます。

お正月の神さまが家にいる期間(松の内)まで飾って、神さまが帰る1月7日に飾りは、はずします。

はずしたしめ縄、門松は、神社やどんど焼きも燃やします。マンションなどそれが無理なときは、一般のゴミと一緒には出さないよう、別の袋にいれて出します。

縁起ものを飾って、縁起をかつぐ

しめ縄飾りには、縁起ものが飾られていています。地方によって飾りものが違いますが、すべてに意味があります。

橙(だいだい)

実が熟してからも木から落ちないので、代々家が栄えますようにとの意味があります。

裏白(うらじろ)

シダのような葉っぱで、裏が白いため、表裏の内清らかな心で1年を過ごしたいという意味があります。また、白髪になるまで長い生きして、家の繁栄を見守るという願いがこめられています。

紙垂(しで)

和紙に切り込みを入れて折った神祭用の道具で、これは稲穂が垂れ下がったカタチを表すもので、稲の力(主食)を表します。

神社で神主さんがお祓いする大麻などにも使われていて、神道独特のものです

エビ、昆布、「笑門」の札など

海老は腰が曲がるまで長生きできるように。昆布は「よろこぶ」の語呂合わせです。「笑門」と書いた札を下げて、幸せを祈る地方もあります。

おわりに

しめ縄飾りの風習は、意外や仏教が伝わる前から日本にあった神信仰、稲作信仰と深く結びついています。

ともかく、私たち日本人は、清浄で神聖な場所や心をたっとぶ民族であることを忘れないようにしたいですね。

(イラストは、筆者作)

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