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「お~いお茶」のアレはどれ?短歌・俳句・川柳を見分ける方法

筆者は以前から短歌を勉強しているのですが、よく「短歌って5・7・5のほうだっけ?」と聞かれます。一般的には5・7・5のほう5・7・5じゃないほうというくくりのなかに、「短歌」「俳句」「川柳」などが含まれていることかと思います。

どれがどれだかわからない!という人向けに、短歌・俳句・川柳を簡単に見分ける方法をご紹介します。

長いか短いかで見分ける

一般的な認識だと、5・7・5の文字で書かれているのが「短いほう」、5・7・5・7・7の文字が「長いほう」だと思います。そして、「長いほう」が短歌です。

日本には、古代には和歌の形式がいろいろあり、とても長い「長歌」というものがありました。長歌より短い5・7・5・7・7の形式は短歌と呼ばれたわけです。しかし、その後長歌は廃れ、短歌だけが残りました。

俳句や川柳はそれよりずっと後の時代に登場するため、"短"歌といっても、俳句・川柳と比べて文字数が少ないということありません。

というわけで、「7・7がついていたら短歌」だと覚えましょう!

季語があるかないか

短歌は文字数でわかるので、残る俳句と川柳の見分け方を説明しましょう。この2つの見抜き方でもっとも一般的なものは、「季語があるかないか」です。

季語とは、特定の季節を表す語のことです。季語、中学くらいの授業で習いましたね。懐かしいですね。季語が入っていれば「俳句」です。俳句は基本的に季語が必要ですが、短歌や川柳には季語は必要ありません。

なお、季語で表現する季節には、四季(春夏秋冬)と新年の五季あります。「歳時記」を使えば、どの季節の季語なのかがわかります。

ただし、一見して「季語」だと見抜きにくいものがあるので、注意が必要です。

たとえば、「髪洗う」(夏)、「猫の恋」(春)など、季語だとわかりにくいものもたくさんあります。俳句を見慣れていない人には、季語を見分けるというのはちょっとハードルが高いかもしれません。
というわけで、「季語があれば俳句」と覚えましょう!

"お~いお茶"か"サラリーマン"か

「宝くじ当たれば辞める」が合言葉

水切りは銀河を走る小石かな

さて、上記2つの5・7・5を読み比べてみてください。あなたは、どちらがニヤリと笑えましたか?

実は、前者が第25回サラリーマン川柳コンクール(主催:第一生命株式会社)第1位の作品、後者が第22回伊藤園お~いお茶新俳句大賞において文部科学大臣賞を受賞した作品です。

第一生命 サラリーマン川柳コンクール
伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

つまり、ニヤリと笑えたら川柳、違ったら俳句です。

このように、ユーモアや風刺を取り扱った「ちょっと笑える」5・7・5は川柳である可能性が高いです。よくメディアでも取り上げられる2つの賞ですが、この「サラリーマン川柳」っぽいのか、「お~いお茶俳句」っぽいのかで、なんとなく分類することができます。

季語がわからなかったときは、笑えるかどうかも基準に入れてみてください。

ある意味「笑えない」ものもありますが、ユーモアや皮肉の観点から考えてみてくださいね。
というわけで、「笑えたら川柳」と覚えましょう!

おわりに

いかがでしたか?短歌・俳句・川柳の見分けがつくようになりましたでしょうか。

もちろん、これはあくまでも「見分け方」であり、それぞれを楽しんだり鑑賞したりするための入り口に過ぎません。日本の短詩のおもしろみを知るための一助になれば嬉しいです。

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