「英語と聞くだけでじんま疹が出そう」と言う人の共通点は、文法に対する拒否反応じゃないでしょうか。教科書は簡単なことも難しそうに書いてあるからですよね。
もっと違った方法で英語を勉強できたら、興味が持てるし語学を学ぶ楽しさも見いだせるのではないでしょうか。
そこで今回は筆者の経験をもとに、洋楽を通した英語の勉強の仕方を紹介しましょう。
教科書だけじゃダメ
音楽に乗せて英語を覚えるというのは、小さい子供から大人まで使える手段です。でも教科書にちょこんと載っている歌くらいでは楽しくありません。
自分で好きな洋楽を見つけて一緒に歌えるようにならなければ、英語を覚える気にはなりません。洋楽にまず親しむことからですね。
まずやさしい音楽から
好きな洋楽と言っても初めからHip Hopやヘビーメタルでは、英語を勉強するという点では大胆すぎるので、まずは聞き易いものからにしましょう。
やさしいというのは歌詞がそれほど難しくはなく、聞きとり易いもの、スラングなどがあまり多用されていないものです。
筆者はビートルズが扉を開けてくれました。初期のものは単純な歌詞や繰り返しが多く、中学生でも何となくですが一緒に口ずさめそうな曲が多いです。
カーペンターズも発音が聞き取り易く、美しい歌詞が多いのでオススメです。マドンナも同様に発音がクリアなのでアップテンポな曲でも歌詞を見ていればわかります。
歌詞は和訳と付き合わせながら
英語の歌詞を見ながら曲を聞き、だいたい何を歌っているのかくらいがわかればOK。恋の歌、友達が出てくる、未来のこと、過去の思い出等大雑把に想像してみて下さい。
その後和訳を見ながら内容を理解していきます。習っていない文法があってもあまり細かく考えない事。教科書と同じような目に合いますから。意味がつかめる程度で大丈夫。
歌詞から学ぶこと
日本語の歌詞でも言えることですが、主語がなかったり口語表現が使われていたりするのが歌詞の特徴ですね。
また歌詞にはmake,getなど英語でよく使われる言葉が文例として分かり易く出てきます。これらが使えるとかなり会話もうまくなりますよ。
他にも関係代名詞、完了形など教科書ではピンと来ない文法も歌詞の中では感覚としてつかめる所もいいですね。
聞きとれない部分がミソ
歌詞を目で追いながら歌を聞いていると、必ず聞きとれない部分が出てきますね。単語と単語が繋がって1つの言葉になってしまったり、1つの単語の一カ所しか聞こえなかったり。
そういう部分は英語のリスニングでもとても役立つところと言えます。強調されるところと音として弱くなっている所があるのが自然な英語。
自分も一緒に歌いながらそういう強弱やイントネーションも身につけられるのが、音楽の良い所ですね。
自分の好きなフレーズを覚えよう
できるだけ沢山の曲を聞いて一緒に歌ってみましょう。そして好きな表現やフレーズはどんどん覚えていきましょう。
もしもやる気が起こったら文法をおさらいしたり、よく似た表現を探してみたりすると、より速く自分のものになりますよ。
おわりに
音楽だけを聞いて英語を完璧に習得するというのは無理がありますが、たくさんある勉強法の1つとして効果があると思います。
一緒に歌っていると英語耳にもなるし、発音が上手くなるはずです。音楽の好きな方は是非お試し下さいね。
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