「就活は学生も企業も騙し合いだ」という声をよく聞きます。厳密にはウソではないのですが、お互いにかなり「盛って」話している事があるわけです。
ここでは、よくあるウソの見抜き方を、具体的な例をもとに紹介していきます。
よくあるウソ7パターン
1:できたばかりの制度、ほとんど活用されていない制度
こういう制度を採用活動では打ち出すわけですが、できたばかりの制度がすぐに定着し、活用されるとは限りません。毎年、採用活動でアピールされるわりには、全然活用されていないこともあります。
2:先行き不透明な新規事業
「シニア向け新規事業に参入!」「○○とコラボした商品を発売!」などのニュースを採用活動でも打ち出してきますが、新規事業や新商品がそうそう上手くいくとは限りません。そして、それに関わる可能性を臭わせて学生の興味をひくです。
3:言うだけのグローバル化
そもそもこういう企業に限って、グローバル化とはどんなものか、社員も受ける学生もわかっていません。
4:出てくる社員の魅力が異常
普通に考えるとわかりますが、こんな人だらけではないです。採用活動がトップスター総動員の演劇になっている企業もあります。
5:ありえないお給料
「20代で月収40万円も可能」など、給料がよいことを押し出している場合、「よっぽど会社の業績、個人の成績が良ければありえる」という話で、社員の皆がそんなにもらえるわけがない事も念頭にいれましょう。
6:「社会ではこれが常識です」という言い方
世の中の相場を伝えるのも採用担当者の仕事ですが、本当に正しいのかは裏をとるべきです。
7:配属などに関すること
「○年目でもこんな仕事ができますよ」「若くして営業から商品企画に移った人もいますよ」などと言って、あたかも希望の仕事ができるようなことを臭わせますが、人事に絶対はないです。
嘘を見破る方法
ウソを見破るコツはデータ、ファクト、ロジックを見なおしてみるということです。
- 「具体的なデータはどうなのか?」
- 「例えば、どんな例があるのか?」
- 「ちゃんと筋が通っているのか?」
ということをチェックしましょう。特に「数字をチェックする」ということを意識しましょう。「文章としては正しいが、数字を見るとウソだとわかる」ということがよくあります。「それは本当なのか?」を検証する癖をつけましょう。
おわりに
採用活動において、言っていることは正しそうだが、数字でみないとまったく分からない、説得力がないということはたくさんあります。
「それは本当なのか?」を検証する癖をつけましょう。
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