\ フォローしてね /

セーラー万年筆が教える!書きやすい万年筆の選び方

万年筆の最大の特徴は、その微妙かつ繊細な書き味ですよね。

それは、小さな金属を2つに割ったペン先から生まれます。ペン先に加わる力の強弱によってペン先に弾力が生まれ、微妙な書き味が実現するのです。

ペン先も細いものから太いものまでさまざまあり、使う人の個性が発揮できる筆記具と言えるでしょう。

しかし、万年筆に書きやすさを期待して買ったものの、思っていたほど使いやすくなかったため全く使っていない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

とてもデリケートな筆記具ですから、やはり自分に合ったものを選ばないと、そのような結果になってしまいます。

ここでは、そのようなことのないよう、万年筆の構造から特徴的な書き味を生み出すポイント、自分に合った万年筆の選び方までを紹介します。

本記事は、セーラー万年筆のご協力により、2012年に執筆されたものです。

万年筆の構造

ペン先

「万年筆の頭脳」とも呼ばれるほど最も重要な部分です。

ペン先にはスリット(インク量を決める隙間)ハート穴(ペン先の弾力を決める丸い穴)などがあります。

金を採用したものが代表的ですが、これはインクの酸におかされず、適度な弾力性と書き味があるからです。現在はステンレス製のものもあります。

ペンポイント

文字を書く場合は一定の筆圧を持って紙の上を走り続けるため、14金・18金・21金のようにやわらかい金属では先端が摩耗してしまいます。

摩耗を防ぐためペン先の先端には耐摩耗合金(イリジューム、オスミュームなど)がついています。

キャップ

ペン先の保護とインクの乾燥を防ぎます。書くときのバランスを保つ役目も果たします。

ペン芯

ペン芯は「万年筆の心臓」とも呼ばれ、ペン先にインクをスムーズに送るため特徴ある構造をしています。

ペン先にインクが流れた分だけ胴内に空気を入れる、毛細管現象を利用してインクが流れるように工夫されています。

胴軸

インクの貯蔵部であると同時に、にぎりやすい形状・太さになっています。

材質はプラスチック、真鍮、ステンレス、銀、天然木などが使われ、ラッカー塗装、うるし塗り、蒔絵などで表面を装飾したものなど、さまざまな種類があります。

大先(首軸)

ペン先を固定し、インクの流出を調整するペン芯が内蔵されています。一般的には“首軸”と言いますが、セーラー万年筆では“大先”と言っています。

万年筆の書き味の見分け方

万年筆の書き味を生み出す最大のポイントはペン先にあります。

また、その字幅、弾力はもちろんですが、書き味には、インクの量、軸の長さ、重さのバランス、軸の太さなども関係してきます。

そして自分の手に馴染む万年筆を選ぶためには、それら以外にも万年筆を持つ手の位置、角度など、ペンを持つときの自分のクセを知ることも大切です。

ここではペンを持つ位置から分かる、自分に合った万年筆を選ぶ方法を紹介します。

万年筆を持つ位置で好みを確認

  • タイプ1【胴軸を持つ人】
持つ位置 筆圧 字の大きさ ペン先の好み
胴軸 弱い 大きい 軟らかい、または太めのペン先
  • タイプ2【首軸を持つ人】
持つ位置 筆圧 字の大きさ ペン先の好み
首軸 普通 普通 普通のペン先
  • タイプ3【ペン先近くを持つ人】
持つ位置 筆圧 字の大きさ ペン先の好み
ペン先に近い 強い 小さい 硬い、または細いペン先

さいごに

自分に合った万年筆を選ぶ方法はお分かりいただけましたか。

万年筆が単なる飾りにならないよう、自分が書きやすいものを選んでみてくださいね。

(image by 筆者)

このライフレシピを書いた人
Banner line

編集部にリクエスト!

「こんなライフレシピがほしい」や「ここがわかりにくかった」などをお送りください。